暗号資産の名称に慣れてきたら次はメタバースやNFTです。ファイスブックも社名をMeta Platforms Inc.(通称Meta)に変えるなど、関心が高まってデジタル仮想世界に関する用語ですが、既に身近な存在になっています。これからの投資やゲームリテラシーに欠かす事ができないメタバースと最近のMetaの状況について調べてみました。
メタバースって何
メタバースの概要
メタバース(Metaverse)とは、meta(超)とuniverse(宇宙)を組合せた造語です(※Wikipediaから)。デジタル仮想空間の世界を現しており、自分の化身であるアバター(avatar)がこの仮想空間のフィールドの中で他のアバターと一緒にゲームをしたり、会議等の仕事をしたり、生活をしたりする事できます。そういえば、ジェームズ・キャメロン監督のアバターという映画がありました。
メタバースは、既にゲームや業務の共同作業等の世界で実現していますが、さらに買物をしたり、コンサートを聞いたり、投資をしたりとその範囲が広がりつづけています。
何のことはない、「メタバース」という言葉を知らなくとも、既に利用しており、意識しないうちに利用範囲がさらに拡大している状況という事です。
関連用語
メタバースに関連が深い用語として、NFT、暗号資産、VR・ARを簡単に説明します。関連を付けて見ると、メタバースはVR・AR技術を駆使して世界が構成され、この中では商品・サービス等をNFTで認証し、売買は暗号資産(仮想通貨)で行うという事になります。
NFT
「Non-Fungible Token」の略で、「非代替性トークン」と訳します。暗号資産で使われているブロックチェーンを活用してメタバースのデジタル商品・サービスを唯一無二・排他的に認証します。
暗号資産
デジタル商品のような電子データを取引する暗号化された通貨です。以前は仮想通貨と称していましたが、市場で投資対象となるため暗号資産という名称に変更されました。メタバースの中でデジタル商品の売り買いに使用するので、元の仮想通貨という名称の方が分かり易いですね。
VR・AR
VRとは「Virtual Reality」の略で日本語では「仮想現実」といいます。デジタルデータで構成された2次元・3次元世界です。また、ARとは「Augmented Reality 」の略で日本語では「拡張現実」といいます。これは、現実世界の中にVRを組込んだ世界です。有名な商品では、「Pokemon Go」があります。
知らないうちにどっぷり浸かっていた
映画では、先ほど紹介した「アバター」やそれ以前の「トロン」がありました。また、スティーブンスピルバーグ監督の「READY PLAYER ONE」等その目でみると沢山あります。
ゲームでは、「あつまれどうぶつの森」があり、自分のアバターがゲームの中で仲間と集い、生活します。戦争やサバイバルのオンラインゲームなどは自分のアバターと仲間のアバターで連携して難関をクリアしていきます。
SNSの「Facebook」、「Instagram」、「Messenger」、「WhatsApp」で有名な「Facebook」は社名を「Meta Platforms Inc.」(通称Meta)に変更し、メタバースに注力する事を宣言しました。ただ、Metaでは、暗号資産Diem(旧リベラ)を主導していましたが、現在、当初計画が頓挫した状況です。暗号資産に係る次の手が気になるところです。
そして、Metaに関していえば昨年の名称変更以降、VRプラットフォームの「Horizon Worlds」や「Facebook Horizon」、VRヘッドセット「Oculus」等関連企業のニュースが活況です。
次の画は「Oculus」のワイヤレスVRヘッドセットの商品です。
Meta(旧フェイスブック)の株価はどうなる
メタバースの浸透に伴い、気になるMetaの株価です。株価と2年間の週足チャートは次のとおりです(株価は2022年2月23日現在、週足チャートは2022年2月22日現在)。
- 株価:$198.45
- PER(実績):14.19
- PBR(実績):4.36
- 配当:無し
2022年2月2日に日中終値比22.89%安の$249.05と急落し、さらに下落が続いており2月23日現在で$198.45です。21年12月期第4四半期(10~12月)の決算発表が、市場予想を下回った事とウクライナ状況悪化等が原因です。
ここまで下がると思わず買いたくなる株の一つですので、次の点を注視している状況です。
- ウクライナ情勢:ロシアの本格的な侵攻有無等が気になっていましたが、2022年2月24日、遂に始まってしまいました。
- 中台情勢:上記に触発されて紛争地域が飛び火するのが心配です。元々、中国五輪が終わった後が危ういと言われていました。
- ドル円相場:現状は115円前後で安定していますがこれからどちらに動くか正直分かりません。有事の円買いと言われていますがその神話はまだ活きているのでしょうか。少し円高に動いていますが、今回の有事では、最終的に米ドルを買いたくなるのではないでしょうか。
- 米国利上げ:米国の金融引き締め観測があるので、これも円には不利です。
- 底打ち:チャート的にはまだ底打ちしたようには見えません。ここを見極めるは困難なので、割り切りが必要かもしれません。
さいごに
最近は、Metaの動きが気になっています。しかし、米株を購入するためには、円貨→米ドルに交換する必要があります。ついこの間まで1$=110円位でしたので、今の115円はさらに円安です。反面、円安がこれからも続く可能性も高く判断が難しいものです。ただ、一点に集中し過ぎると自分のスタンスが分からなくなりますので、一歩引いて、買わなくとも良いとの気持ちぐらいで見ていきたいと思います。
今回はメタバースを理解したところで満足しても良いのかもしれません。それでもMetaにはフェイスブック等でお世話になっていますので、これからも革新的なサービスを提供していただけるように期待しえいきたいと思います。
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