半導体指数に連動する米国ETFと投資信託

半導体関連銘柄については、2024年以降の市場改善の期待から早くも2023年中ごろから動意が始まっています。一旦上昇トレンドに乗ると大きく値上がり益が期待できる半導体関連銘柄ですが、個別銘柄ではリスクが大きく何を購入するか判断が難しいので、半導体指数に連動するSOX等の米国ETFと国内投資信託について調べてみました。

半導体指数と動き

半導体指数と米国S&P500との比較と半導体指数に連動する米国ETFの最近の動きを確認します。

米国S&P500との比較

次のチャートは半導体指数に連動する米国ETFであるSOXX・SMHと米国S&P500指数について過去1年間と5年間の価格を相対比較したものです。

SOXXはブラックロックが運用するSOX（フィラデルフィア半導体株指数）に連動する米国ETFです。

また、SMHはマーケット・ベクトル米国上場半導体25インデックスに連動する米国ETFです。これは、2大ネット証券であるSBI証券と楽天証券ではSOXXの取り扱いが無く、SMHは取扱いがあるので載せました。

結果的に半導体指数に連動するSOXXやSMHはS&P500指数のものと比べて大きなパフォーマンスを現わしています。

米国ETF

一部は既に述べていますが、次にSBI証券と楽天証券で扱う米国ETFについて半導体指数に連動する主なものを下表で紹介します。

SOXLはブル3倍（上昇すると上昇幅の3倍の利益を得る）、SOXSはベア3倍（下落すると下落幅の3倍の利益を得る）なので、よりハイリスク・ハイリターンの銘柄になります。このため、相場が急に動いた時のヘッジとして活用する事が考えられますが、長期的に考えるとSMHかなと考えています。

投資信託では

国内投資信託では、ニッセイアセットマネジメントが設定（2023.3.31）・運用する次のものがあります。ノーロード・インデックス型なの購入手数料は無料です。またNISAも可能です。

さいごに

今注目している半導体指数に連動する米国ETFと国内投資信託について紹介しました。米国ETFの場合は、米ドルで購入しなければなりませんので、為替リスクが発生します。円高の状況ですので既に米ドルを保有している方以外はあまりお勧めできません。その点、国内投資信託のニッセイSOX指数インデックスファンド（米国半導体株）は経費率も比較的安価なので、これから積み立て等始めるのも一考だと思います。

とはいえ、このような投資はリスクが伴いますので、購入可否等については、ご自身の判断でお願いします。