2021年11月19日発表のマイナポイント第2弾の一つである公金受取口座の登録が2022年3月28日から開始されました。本稿では、このメリットや手続き方法について説明します。
マイナポイント第2弾とは
マイナポイント事業とは、マイナンバーカードの取得・利用を促進するための国の施策で、条件を満たすと現金相当のポイントを受取ることができます。
マイナポイント第1弾としては、2021年12月31日までにマイナポイントを申請・設定しチャージを2万円行うと25%の5千円相当のポイントが付与されました。
さらにマイナポイント第2弾として次の施策がなされています。
- マイナンバーカードの新規取得者に最大5,000 円相当のポイントが付与されます。これは第1弾終了後の2022年1月1日から開始されています。
- マイナンバーカードを健康保険証として利用登録を行った者に7,500 円相当のポイントが付与されます。
- マイナンバーカードの公金受取口座として預貯金口座を登録した者に7,500 円相当のポイントが付与されます。
この中で③の公金受取口座登録が、2022年3月28日から開始されましたので、以下、説明します。
なお、②③のマイナポイント付与等の開始時期は2022年6月頃を予定しており、対象となるマイナンバーカードの申請期限は、2022年年9月末です。
公金受取口座を登録するメリット
公金受取口座登録制度とは私たちが持っている預貯金口座の情報を、1人一口座、マイナンバーと共に国(デジタル庁)に事前登録する制度です。
この登録により、今後の緊急時の給付金の他、児童手当、所得税の還付金等、幅広い給付金等の支給事務の際に、申請書への口座情報の記載や通帳の写し等の添付、行政機関における口座情報の確認作業等が不要になります。
例えば、2020年にコロナ禍の緊急対策として国から支給された特別定額給付金(10万円/人)などの手続きがより簡単になり、迅速に処理されるという事です。
公金受取口座の登録方法
公金受取口座の登録方法として、PC(パソコン)等を利用した登録方法について説明します。スマホからも登録できますので、その場合は次のボタンからご覧になれます。
それでは、PC(パソコン)とマイナンバーカードを使った登録方法を説明します。
①準備
準備するものは次のとおりです。
- マイナポータルAP設定済のPC
- マイナンバーカード
- ICカードリーダ
まずは、PCにマイナンバーカード読取り用のカードリーダを繋げます。この写真では、まだマイナンバーカードを装着していませんが、実際は装着しておきます。
②マイナポータルサイトから登録サイトへ
マイナーポータルサイトの上部バナーの下記画面から「登録する」をクリックします。なお、下記画面をクリックするとマイナポータルサイトに移動します。
③登録サイトのトップ
「利用者登録/ログインして使う」をクリックします。
次にマイナーポータルウィンドウが現れますので、前述の準備が終わっていれば「OK」をクリックします。
続いてマイナンバーカードの利用者証明用電子証明書パスワード4桁を入力して「OK」をクリックします。
④口座情報の確認
公金受取口座を登録するために、既にマイナンバーカードに登録済の個人情報を読み取ります。次の「マイナンバーカードを読み取る」をクリックします。
マイナンバーカードの券面事項入力補助用パスワード4桁(利用者証明用電子証明書パスワード4桁と同じ)を入力し、「OK」をクリックします。
公金受取口座を登録するために次に「口座情報を登録する」をクリックします。
「公金受取口座の登録について」の画面が現れ、この制度の概要が説明されています。「次へ」をクリックします。
本人情報を入力します。マイナンバーカードに登録されている氏名をカタカナで入力します。その他に連絡用の電話番号とメールアドレスを入力します。
次に紐付ける預貯金口座の入力です。金融機関の指定、支店名、口座種別(普通or当座)、口座番号を入力し、口座名義が上記カタカナで入力して氏名が反映されているのを確認してから「確認する」をクリックします。
口座情報登録の同意確認が現れますので、利用規約やプライバシーポリシー等を確認した後、「すべての確認事項に同意する」にチェックマークを入れ、「登録する」をクリックします。
最後に「口座情報の登録完了」画面が現れて完了です。念のため、「口座情報トップページへ」をクリックすると登録情報をみる事ができます。
上記の「口座情報トップページへ」をクリックした後に現れる「口座情報の登録状況」画面です。この画面から口座情報を変更する事もできます。
手元に入力に必要な機材・情報が全てそろっていれば、所要時間約10分間です。とても簡単でした。
さいごに
公金受取口座の登録方法等について説明しました。マイナポイント第1弾で慣れたためなのか、手続きはとても簡単・スムーズでした。
何となく気になるのは、大きな国費をかけてマイナンバーカード制度を創り、さらに普及のために何度も施策をしなければならない事です。利用者にとって使いやすく・メリットがあれば自然に普及していくものですが、そのように感じていないのだと思います。
マイナンバーカード自体は携帯性に欠けると思いますので、スマホ利用の拡大や機能改善にこれからも取り組んでいただきたいと期待しています。
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