マイナンバーカードがあればスマートフォンのアプリで新型コロナワクチン接種証明書を取得できます。海外向けの新型コロナワクチン接種証明書を試しに取得してみましたので、具体的な方法を説明します。海外旅行のためには、多くの国で原則この接種証明書が必要ですので、是非、ご覧ください。
新型コロナワクチン接種証明書アプリとは
最近、コンビニのセブンイレブンで新型コロナワクチン接種証明書が有料(発行手数料120円)で取得できるとニュース・リリースがありました。
ここでは、国が公式に提供している新型コロナワクチン接種証明書アプリで、マイナンバーカードがあれば無料で新型コロナワクチン接種証明書(以下、接種証明書アプリといいます)を取得する事ができます。
前提
接種証明書アプリで接種証明書を取得するためには次のものが必要です。
- マイナンバーカードを持っている。カード取得時に設定した共通の暗証番号4桁が必要です。
- パスポートを持っている。(海外向けの場合のみ)
- NFC付のスマートフォンを持っている。
- Android版、iOS版共に可能です。ただし、本稿ではAndroid版について説明します。
詳細はデジタル庁の下記サイトをご覧ください。
大まかな流れ
接種証明書を取得するための主な流れは次のとおりです。
- スマートフォンに新型コロナワクチン接種証明書アプリをインストールします。
- 同アプリを立ち上げて、スマートフォンからマイナンバーカード読み込み、登録されている情報の確認をします。
- 次にスマートフォンのカメラからパスポートを撮影して情報を読み込み、その内容を確認します。
- 最後に新型コロナワクチン接種証明書を発行します。
具体的な取得方法
それでは、具体的に接種証明書を取得する方法をスクリーンショット画面で説明します。一部暗くなっていますが、ご容赦ください。全てスマートフォンからの手続きになります。
(1)接種証明書アプリのインストール
GooglePlayから「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」をインストールします。インストールが正常に終了した場合は次のスマートフォン画面になりますので、「開く」をクリックしてアプリを起動します。
(2)アプリ開始画面
順番に概要や利用上の注意点が表示されます。
(3)利用規約の同意
利用規約の内容を確認し、問題なければ「同意する」に☑マークを入れて、「同意する」ボタンをクリックします。
(4)接種証明書発行の開始
「接種証明書を発行」をクリックします。
(5)用途の選択
接種証明書の用途が日本国内用か海外用かを選択します。今回は、海外用を選択し、「次へ進む」をクリックします。
(6)暗証番号の入力
マイナンバーカード取得時に登録した4桁の暗証番号を入力します。ここは慎重にしてください。暗証番号を3回連続して間違えるとロックがかかります。ロック解除のためには役所での手続きが必要になります。
(7)マイナンバーカードの読み取り
マイナンバーカードのIC部分(裏面の金属部分)とスマートフォンのNFC部分を密着させてマイナンバーカードの情報を読み取ります。「良い例」、「悪い例」の写真は、デジタル庁サイトに掲載されていたものを使わせていただきました。
(8)マイナンバーカード読み込み正常終了
「マイナンバーカードを読み取りました」のメッセージと共に自分の簡単な情報(氏名、生年月日、性別、住所)が表示されます。「次へ進む」をクリックします。
(9)パスポートの読み取り
スマートフォンのカメラから、パスポートの顔写真のあるページ全体を表示させつつ、「読み取り開始」をクリックし、暫く待つと勝手に情報を読み取ってくれます。
(10)パスポート読み込み正常終了
「パスポートを読み取りました」のメッセージと共に自分の簡単な情報(氏名、旅券番号、生年月日、国籍・地域)が表示されます。「次へ進む」をクリックします。
(11)市区町村の選択
読み取り結果から、都道府県、市区町村が自動的に記載されていますので、「ワクチン接種記録を検索」をクリックします。
(12)接種記録の確認
ワクチン接種記録が表示されます。私の場合は、既に4回接種を受けていますので、最後の接種が記載されていることを確認して「発行」をクリックします。なお、この後に追加接種を受けた場合は、最初からやり直す事になります。
(13)接種証明書が発行
無事、接種証明書が発行されましたので、「終了する」をクリックします。
(14)接種証明書の表示
先の「終了する」をクリックすると次の接種証明書アプリになりますが、このアプリ・インストール時にスマートフォン画面に表示されるアイコンをクリックしても見る事ができます。
接種証明書の詳細情報を表示させるには、「詳細を表示」をクリックします。
(15)接種証明書の詳細情報
次の画のように詳細情報が表示されます(間を省略しています)。この接種証明書は、最終段のボタンのように「この証明書を画像として保存」、「二次元コードを画像で保存」、「この証明書を削除」する事ができます。
なお、VDES-NCとかSHCとは、海外用として記載される二次元コードの規格です(海外用:ICAO VDS-NCとSMART Health Cards(SHC))。
(16)この証明書を画像として保存の例
先の画面で「この証明書を画像として保存」をクリックすると次のようなデータが保存されます。
さいごに
今回は、スマートフォン画面のスクリーンショットを取りながらの作業でしたが、それでも10分間程度で手続きを終える事ができました。スクリーンショット無しの場合では、5分間ぐらいでしょうか。思いの他、簡単でした。
私の場合は、マイナポイント等の申請をスマートフォンを使わないでICカードリーダで行っていました。以前、スマートフォンで実施しようとすると読み込みミスが何回か発生したからです。
マイナポイントでも4桁のパスワードを入力しますが、このパスワードを3回連続で間違えるとロックが掛かり、解除するためには役所に行かなければなりません。このため、読み込みミスがあると冷や冷やものでした。
しかし、アプリ等が改善され使い勝手が良くなっているのだと実感した次第です。これからも更なる改善に期待したいと思います。
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