今利用しているパソコンの調子が悪くなり、HPダイレクトから福袋PCを購入しました。新たなパソコンでは、現パソコン環境の設定やデータ等を移動させなければなりませんので、同じくHPダイレクトに掲載されているAOSデータのパソコン移行ソフト「ファイナルパソコン引越し」ソフトを購入しました。少々手間取りましたが、メールはもちろんゲームソフト・履歴等も移動できましたので、概要を説明します。
HP福袋2023でPC購入
HPダイレクトでは定期・不定期にキャンペーンを実施しています。この中でも毎年恒例にパソコン福袋を開催しており、今回財布が厳しいことからこの福袋を利用しました(HPパソコン福袋は2023年は1月19日で終了します)。
福袋といっても性能が開示されていますので、機種はだいたい想定できます。そこで、価格としては10万円程度、プロセッサRyzen5、メモリ16GB、Office2021付のノートパソコン福袋を注文しました。
届いたパソコンの主な仕様は次のとおりです。
- ベースユニット HP 15s-eq3000、windows11 Home
- プロセッサー AMD Ryzen 5 5625U、グラフィックス AMD Radeon(プロセッサー内蔵)、メモリ 16GB、ストレージ 512GB SSD
- ディスプレイ 15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPS
- Microsoft Office Home & Business 2021付き
- 主な特典
- 製品価格約35%OFF
- HP280ワイヤレスマウス付き
- 送料無料
- オプション購入
- ファイナルパソコン引越し Win11対応版 専用USBリンクケーブル付き
まもなく、パソコン福袋2023は終了しますが、HPダイレクトでは毎週末にキャンペーンを実施していますので、ご興味があれば次サイトをご覧ください。
→HP Directplus -HP公式オンラインストア-へ
パソコン移行ソフト「ファイナルパソコン引越し」
パソコンを買い替えると大変なのが、旧パソコンから新パソコンへのデータ引越しやソフト再インストール・設定等です。HPダイレクトに次の商品がありましたので、これを購入・実行してみました(2023年1月の掲載情報)。製造・販売元はAOSデータ株式会社(青字をクリックすると直販サイトへ移動します)です。
- ファイナルパソコン引越し Win11対応版 専用USBリンクケーブル付き :¥6,270 (税込)
主な機能
今まで使用していたパソコンのデータ・設定・ソフトなどを付属のUSBリンクケーブルを使用し、新しいパソコンへ比較的簡単に移行できます。
- 移行できるデータ、設定、ソフト
- アプリケーションソフトを関連データと共に自動移行ができるので再インストールの必要がありません。
- メールのアドレス帳、メール内容、メールアカウント等を自動移行できます。ただし、新パソコンで事前にメールソフトを立ち上げるとNGの場合があります。
- デスクトップのアイコン、背景等のWindows環境を引き継ぐことができます。
- マイドキュメントやそれ以外のデータを階層ごとに引き継ぐことができます。このため、アプリケーションソフトで設定・作成したデータや静止画・音楽・映像データ等の移行も可能です。ただし、データ量が大きいと時間がかかりますので、静止画・音楽・映像データ等は自分で移動させた方がトラブルを避け、早く終わらせることができます。
発注後届いたもの
次の写真は届いた「ファイナルパソコン引越し Win11対応版」の中身です。
写真の反時計回りに説明すると次のとおりです。
- 「ファイナルパソコン引越し Win11対応版」簡易マニュアル:移行フローが簡略化されて記載されています。
- インストール用CD:パソコンにDVD/CD読込デバイスが付いている場合のインストール用DVDです。読込デバイスがない場合でも所要サイトからダウンロードして入手可能です。
- 新旧パソコンリンク用USBケーブル:移行用の専用USBケーブルです。一般のUSBケーブルは使用できません。
- 「ファイナルパソコン引越し Win11対応版」ライセンスキー(プロダクトキー)記載資料:プロダクトのアクティベーションに使用します。
- 「ファイナルパソコン引越し Win11対応版」マニュアル:簡易マニュアルに頼らず、こちらをしっかり読んで理解しておくとトラブルを避けることができます。
実行(実行時のトラブルを含めて)
実行手順は次のとおりです。
- 事前準備
- 旧パソコンデータ等のバックアップを取っておきます。新パソコンではリカバリーメディアを作成しておくと安心です。
- 省電力設定、スクリーンセーバー設定をOFFにします。またタスクスケジューラ等を設定している場合は無効にします。
- ウイルス駆除系セキュリティソフトやファイアーウォールをOFFにします(セキュリティ動作させないようにしておきます)。
- 「ファイナルパソコン引越し」以外のアプリケーションは落としておきます。
- データ移行
- 新旧パソコンに「ファイナルパソコン引越し」ソフトウェアをインストールします。
- 旧パソコンの「ファイナルパソコン引越し」を起動して画面指示に従い、操作します。
- 新パソコンの「ファイナルパソコン引越し」を起動し、専用USBケーブルで新旧パソコンを繋げ、接続方向を確認して処理を続けます。
- 移行(引越し)可能データ等を調査します。この時必要に応じて引越し項目を選択することができます。大容量の映像データや静止画・音声データは除外して実行すると比較的早くに終了することができます。
- 引越し終了後、「完了」をクリックすると新パソコンを再起動されます。旧パソコンも「完了」をクリックします。
- 移行終了後
- 新パソコンで移行されたデータ等を確認します。
- セキュリティソフトは同ソフトメーカサイトから所要のものをダウンロード・インストール・アクティベーション等を行い、元の保護状態に戻します。ファイアウォールも元の状態に戻します。
- メールソフトが元に戻っていない場合は、新パソコンに再インストールして旧パソコンの所要データを新パソコンに移行させます。Outlookでは、「ファイナルパソコン引越し」実行前に新パソコンで立ち上げた場合にうまく移行できなくなりますので、Outlookのエクスポート/インポート機能を使い、データ等を移します。
- 「ファイナルパソコン引越し」から除外した大容量の映像データ等を新パソコンに移動させます。
- 省電力、スクリーンセーバー等のパソコン環境を自分好みに設定します。
実施結果
私の場合は、「ファイナルパソコン引越し」マニュアルを斜め読みして実行してしまった為か、1回目は失敗してしまいました。このため、一旦「ファイナルパソコン引越し」をアンインストールし、再度同ソフトをインストールして2回目で成功しました。
1回目の失敗の原因と対処方法
考えられる失敗の原因と対処方法(⇒以降)は次のとおりです。
- Onedriveを除外していなかった。新パソコンでは、(意図せずに)OneDriveの対象になっていました。OneDriveの無料範囲は許容容量5GBなので、移行対象データ容量が軽くオーバーします。⇒Onedriveのリンクを外して対象外にしました。
- 旧パソコンのDドライブの一部に読取り不可の不具合があり、それが原因かもしれません。⇒不具合の可能性のあるDドライブを引越し項目から除外しました。Dドライブには映像データ等を入れていたので、別途手動で移動させました。
- 移行データを全てお任せにしたので、上記のように映像・静止画・音楽データ等も移行の対象にしてしまった。同ソフトの移行データの見積もりではデータ量200GB強、所要時間約3時間でした。⇒映像・静止画・音楽データ等Dドライブを同ソフトでの移行対象外とすることで、見積もりデータ量約100GB、所要時間約1時間となりました。
2回目で成功
上記の対処方法(⇒以降)で2回目は移行成功です。移行できたもの、できなかったものを簡単に紹介すると次のとおりです。
- ゲームソフト(信長の野望):ゲーム履歴を含めて移行OK。
- 年賀状ソフト(筆まめ):住所録・デザイン等移行OK。
- Outlook:新パソコンで事前に立ち上げてしまった為かNG。このため、メールアカウント再設定、エクスポート/インポート機能でデータ等移行。仕分け再設定要。
- セキュリティソフト:セキュリティソフトメーカーサイト(または代理店サイト)からダウンロード・インストールして再設定。
- プリンター:プリンタードライバーをメーカーサイトからダウンロード・インストールするだけでOKとなった(細かい設定は不要)。
一番心配していたゲームソフトと年賀状ソフトがうまく移行できましたので、これだけでも満足です。
さいごに
あたり前のことですが、マニュアルをよく読み、十分に事前準備をしておくことが大切です。特に今回のように新パソコンの中をアプリが自動で触ることになるので、間違えると大変危険です。このため新パソコンを初期状態に戻せるようにリカバリメディアを作成しておくと安心です。
また、簡単に移行できるデータ類は自分で移した方が確実ですし時間節約にもなります。その点、OneDriveは盲点でした。いつ設定したのか意識していないままに新パソコンからOneDriveにアップロードされていました(すぐに無料のOnedrive容量が一杯になります)。
パソコンの操作は、一見簡単になっているように見えますが、実際にトラブルがあるとその原因を探すことが難しくなっているように感じます。開発側へは、あくまでもユーザフレンドリーのシステム開発を期待したいと思います。
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