ネット出品するようになってからは宅配業者をよく利用するようになりました。AmazonFBAやメルカリ等では対応した割引料金が設定されていますが、これらを使わない場合でも宅配業者の割引サービスがあります。クロネコヤマトのサービスをフルに活用した一試算では割引率が約20%オフになります。割引サービスの内容と試算結果について説明します。
ヤマトの宅急便割引サービス
クロネコヤマト(ヤマト運輸)では、会費無料のクロネコメンバーズに入会したり、集荷拠点に荷物を持ち込む事で配送料金が割引になるサービスがあります。クロネコヤマトの割引サービスについて説明します。
キャッシュレス料金
私たちがクロネコヤマトを利用して荷物を送る際によく目にする料金は、10円単位になっています。しかし、この料金はクロネコヤマトの基本運賃(税抜)に消費税率10%を掛け、1円単位を切り上げて10円単位にした料金体系になっています。例えば、関東ー関東(関東圏から関東圏で配送するという意味)で60サイズ930円、80サイズ1,150円となります。
キャッシュレス料金(キャッシュレス決済運賃といいます)とは、基本運賃(税抜)に消費税率10%を掛けた1円単位の運賃のことです。このため、キャッシュレス料金の方が、若干安くなります。
キャッシュレス料金を適用するためには、この後に説明する「クロネコメンバー割」や「Apple Pay」「クロネコペイ」「キャリア決済(ドコモ払い、auかんたん決済/au Pay)」を利用して料金をお支払う事が必要です。
ヤマトのクロネコメンバーズ
クロネコヤマトには、クロネコメンバーズという会費無料の会員制度があります。
クロネコメンバーズに入会すると荷物の送付先をスマホから入力できたり、荷物の到着が事前に分かったり、LINEを利用して再配達指定ができたりと大変便利ですが、この他にクロネコメンバー割やクロネコメンバーズ持込割等の割引サービスもあります。この2つの割引サービスについて簡単に説明します。
クロネコメンバー割
クロネコメンバーズに入会すると電子マネー機能付きのクロネコメンバーズカードが貰えます(スマホ搭載のモバイルカードを選ぶことができますが今回は関係ないので省略します)。
クロネコメンバーズカードは、チャージ額が3,000以上のカードと50,000円以上のカードの2種類分かれます。3,000以上のカードでは、クロネコメンバー割と称して宅配料金10%オフになります。また、50,000円以上のカードでは、クロネコメンバー割BIGと称して宅配料金15%オフになります。
チャージ額50,000円以上というのはハードルが高いので、今回の試算ではチャージ額3,000以上のカードを保有していることにします。これで配送料金10%オフです。
持込割
宅急便センターやコンビニに荷物を持ち込むと配送料金が100円オフになります。
クロネコメンバーズ持込割
クロネコメンバーズの場合は、宅急便センターに荷物を持ち込むと50円オフになります(コンビニ持込は不可)。ただし、「ネコピット」または「送り状発行システムC2」の利用が必須です。
「ネコピット」とは、宅急便センターに設置されている端末で、会員新規登録・変更、発送状作成等ができます。
また、「送り状発行システムC2」とは、自宅にインターネット接続されたパソコンとカラープリンタがあれば送り状を作成する事ができるシステムです。
デジタル割
デジタル割とは、上記「クロネコメンバーズ持込割」で説明した「ネコピット」または「送り状発行システムC2」を利用した場合の割引サービスです。
デジタル割では60円オフとなります。
割引された料金の試算結果
配送料がどの程度割引されるのかをある仮定の下で試算してみます。
仮定
試算する上で仮定する荷物等の次のとおりです。この条件での通常料金は税込1,850円です。
- 寸法:140サイズ
- 配送始点-終点:関東-関東
- 荷物を宅急便センターに持ち込む
- クロネコメンバーズに入会済:クロネコメンバー割対応のカードを保有
試算結果
次の表が試算結果で、宅急便センター(直営店)とコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート)の場合を表しています。各項目を簡単に説明します。
A.通常料金(税込)
仮定して寸法等では、通常料金(税込)1,850円です。
B.キャッシュレス料金(税込)
キャッシュレス料金(税込)は、次のCに消費税率10%を掛けた値で、1,848円(=C.1,680円×1.1)です。A.通常料金との差はわずかです。
C.キャッシュレス料金(税抜)
税抜のキャッシュレス料金で、1,680円です。これを基に次のクロネコメンバー割の割引額を算出します。
d1.クロネコメンバー割
クロネコメンバー割10%を適用した料金は税込1,663円(=(C.1,680円-C.1,680円×10%)×1.1)です。この結果、割引額は187円(A.1,850円-1,663円)です。
d2.持込割
宅急便センターやコンビニに荷物を持ち込むと100円オフになります。
d3.デジタル割
「ネコピット」または「送り状発行システムC2」を利用して60円オフとなります。
d4.クロネコメンバーズ持込割
クロネコメンバーズの場合は、宅急便センターに荷物を持ち込むと、さらに50円オフになります。
d5.小計
割引額のトータル(小計)は、宅急便センターの場合で397円オフ、コンビニの場合で160円オフとなりました。
E.割引後料金
A.通常料金(税込)からd5.小計を差し引くと、宅急便センターの場合で1,453円(=1,850円-397円)、コンビニの場合で1,690円(=1,850円-160円)となりました。
特に宅急便センターでは、A.通常料金(税込)に比べて2割強オフとなっており、かなりお得です。
FBAパートナーキャリアとメルカリの配送料
ここで、参考としてネット出品した場合の配送料と比べてみたいと思います。ネット出品先としてAmazonFBA(Fulfillment By Amazon)とメルカリの例です。
- 140サイズ、関東-関東
- FBAパートナーキャリア(ヤマト運輸):608円
- メルカリ(らくらくメルカリ便):1,300円
当然といえば当然ですが、ネット出品先の特別価格を利用した方が有利です。
さいごに
ネット出品に端を発してクロネコヤマトの割引サービスを調べてみました。クロネコメンバーズは会費無料で割引があり、利便性も向上しますので、是非活用されると良いと思います。
ただ、クロネコメンバーズカードの電子マネーチャージはnanaco、楽天Edy、WAON等可能ですが、配送料に使う事ができず、配送料に利用できるのはクロネコ電子マネー(10%割引の場合3,000円以上)の分だけです。
ここらは是非改善していただければさらにクロネコメンバーズが広がると思いますので、今後に期待したいと思います。
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