新たな経済対策として、一人当たり最大２万円相当のマイナポイント付与の施策が公開されました。現行のマイナポイント事業同様になかなか進まないマイナンバーカードの普及も兼ねています。この新たなマイナポイントの施策と留意点について説明します。
新たな経済対策とマイナポイント付与
新たな経済対策
コロナ禍で大きなダメージを受けた日本経済の立て直しと医療体制強化・拡充のため、政府は2021年11月19日に新たな経済対策「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」を打ち出しました。この中の施策の一つとして、「一人当たり最大２万円相当のマイナポイント付与」があります。
新たな経済対策の概要と詳細については、内閣府の次の資料をご覧ください。
ここでは、マイナポイントの内容について説明します。
マイナポイントとは
※画をクリックするとサイトへ移動します。
マイナポイントとは、マイナンバーカードを取得・利用すると現金相当のポイントが貰えるサービスです。
マイナンバーカードを使用してマイナポイント申請を行うとマイキーIDが設定されます。このマイキーIDを自分が希望するキャッシュレス決済サービスに紐付ける事で、現金相当のポイントが付与されます。
例えば、現在実施されている12/Eまでのマイナポイント事業では（以下、マイナポイント第1弾と称します）、マイナポイントを申請・設定してPayPayに紐付けて、PayPayチャージ2万円を行うと25％の5千円相当のPayPayポイントが付与されます。
新たなマイナポイント事業
11月19日に発表された新たなマイナーポイント（以下、マイナポイント第2弾と称します）の主な内容については次のとおりです。
- マイナンバーカードの新規取得者に最大5,000 円相当のポイントが付与されます。
- マイナンバーカードを健康保険証として利用登録を行った者に7,500 円相当のポイントが付与されます。
- マイナンバーカードの公金受取口座として預貯金口座を登録した者に7,500 円相当のポイントが付与されます。
①については、マイナンバーカード新規取得者で既にマイナポイントを利用済みの人は活用できません。ただし、マイナンバーカードを既に取得していてもまだマイナポイントを申請・利用していない人は使えます。
②については、既に登録していたり利用申込をしている人も使えます。マイナンバーカードは、2021年10月20日から健康保険証と使えるようになりました。まだまだ対応している病院・薬局は少ないですが、私も登録済でので、利用できるか心配でしたが、問題無しです
③については、既に一人10万円の「特別定額給付金」の例がありました。この時は、マイナンバーカードを持っているとマイナポータルサイトからオンラインで申請ができ、私もマイナンバーカードを保有していましたので、全家族分をオンライン申請し、2～3週間後には振り込まれていました。
①は第1弾と同じ25％のポイント付与で、②③は直接付与されます。また、地方公共団体が独自にポイントを上乗せする事もありそうなので（財源としては新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用することが可能）、これらについても今後良く見ておかなければなりません。
なお、第1弾の例ですが、マイナンバーカードの取得方法やキャッシュレス決済の比較、さらに健康保険証への活用等を次の記事でまとめていますのでご覧ください。ただし、第1弾の作成時点の内容ですので、第2弾では最新の情報に読み替える必要があります。
間もなくキャッシュレス購入・チャージでポイント25％が還元されるマイナポイント制度が始まります。あらかじめ、マイナンバーカードを使用して予約をしなければなりませんので、この具体的な方法を説明します。マイナポイントが始まります[…]
マイナポイントへのキャッシュレス決済サービスとの紐付けが開始されました。この紐付けは1サービスだけですので、各社、利用者の囲い込みのために特典・キャンペーンを出し始めています。これからも追加・変更されると思いますが、現状での特典をまとめて[…]
マイナンバーカードが2021年10月20日から健康保険証の代わりに使えるようになります。当初は2021年3月からの予定でしたが、コロナ禍の影響もあり、7ヶ月遅れのスタートです。まだ対応している病院や薬局は少ないですが、これらの探し方を含め[…]
留意点
既に述べた事を含めて、いくつか留意すべき点を記載します。
- マイナンバーカードは、取得に1ヶ月以上かかります。特にこれからの時期は、新たな経済対策として明記されましたし、年末年始、年末調整、確定申告等の繁忙時期に入ります。マイナンバーカードの普及率はまだ約3割らしいですので早めに動いた方が良いです。
- マイナンバーカードの申請は、パソコンやスマホでも可能です。ただ、スマホは使い勝手が悪いので、スマホでうまくいかない場合は、自治体等で設置されている「マイナポイント手続スポット（クリックすると移動します）」で手続きをされた方が良いと思います。
- マイナンバーカードを利用して各種申請を行う場合に、パスワードの確認があります。これの入力を連続して3回（署名用電子証明書は5回）間違えるとロックされてしまいます。ロックを解除するためには、役所へ行かなければなりませんので、要注意です。
さいごに
海外では、コロナ禍の中、感染者数の再拡大が続いていますが、日本では感染者数が低位安定してきており、コロナ禍が終息しつつあるのでしょうか。これからGoTo〇〇が再開され、観光地では既にプレミアムクーポンが見受けられようになってきました。
これから人流が回復していくのでしょうが、今回のマイナポイントを活用し、ウィズコロナで感染防止対策を十分施して今まで我慢していた分をゆっくりと解除しつつ楽しみたいですね。
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