楽天電子マネーの楽天キャッシュは最近瞬間チャージも可能になり、楽天Payアプリから操作できる事から、さらに利便性が良くなりました。しかし楽天では電子マネーとして楽天Edyもあります。両者は一体何が違うのかという疑問を切っ掛けに調べてみましたので、機能拡張が進む楽天Payを含めて比較します。
楽天キャッシュとは
楽天キャッシュは、楽天市場や楽天ポイントカード加盟店等で利用できるプリペイド型電子マネーです。楽天カードのクレジット機能や楽天銀行から楽天キャッシュにチャージができ、楽天Pay経由で支払いや友達に送ることができます。
次の図は、楽天キャッシュの利用とスマホで実装される場合の楽天Payとの関連サービスの繋がりを現したものです。
ポイント還元から見ると、楽天カードから楽天キャッシュにチャージする事で0.5％還元され、楽天Pay経由で楽天キャッシュにより商品を購入すると更に1.0％還元されます。つまり、この流れでは合計1.5％還元されることになります。
楽天キャッシュへのチャージは、楽天カードの他にラクマ（楽天フリーマーケット）、楽天ウォレット（楽天暗号資産取引）、楽天銀行から直接可能です。
また、楽天市場の場合は、直接楽天キャッシュから商品を購入する事ができます。
個々の内容については、後半の比較の項でも説明します。
楽天Edyとは
楽天Edyはプリペイド型電子マネーです。あらかじめチャージしたお金をスマホの「おサイフケータイ」機能を利用して代金を支払います。このため、楽天市場や「おサイフケータイ」の無いスマホでは利用できません（iPhoneの場合は「Edyカード用アプリ」をダウンロードして利用します）。
「おサイフケータイ」 なので、店頭での支払がとても簡単です。一般的には、楽天Edyをスマホに事前に設定しておけばアプリの事前立ち上げが不要で、レジの方に楽天Edyを利用することを伝え端末に「おサイフケータイ」マークのところにタッチすると音が鳴って支払完了です。
楽天キャッシュと楽天Edyの比較
次の表は、両者の主な項目を比較したものです。
種類
両者共にプリペイド型の電子マネーで、事前にチャージしてから利用します。
ポイント付与
楽天キャッシュは、楽天カードからチャージすると楽天ポイントが0.5％付与されます。楽天Payでは楽天キャッシュにも対応しており、楽天Payから楽天キャッシュで支払うと更に楽天ポイントが1.0％付与されます。
楽天Edyは、楽天カードからチャージされると楽天ポイントが0.5％付与されます。また、楽天Edy加盟店で利用すると楽天ポイントが0.5％付与されます。
比較すると楽天キャッシュの方がポイント付与率が良いですが、これはPayPay等他社を意識しているのかもしれません。
チャージ方法・オートチャージ・チャージ上限
楽天キャッシュは、楽天Payアプリと他サービスと連携する事によりチャージする事ができます。他のサービスでは、楽天カード、ラクマ（楽天フリーマーケット）、楽天ウォレット（楽天暗号資産取引）、楽天銀行などです。ラクマでの売上をチャージしたり、楽天ウォレットの暗号資産取引で得た利益をチャージしたりできます。
最近では、オートチャージ（残高が一定金額以下になると自動チャージしてくれる）が可能になりましたので、更に利便性が向上しています。
チャージ上限は、月当たり10万円、1回当り10万円です。ただし、使用開始30日間は1日1万円以下の制限が付きます。
楽天Edyは楽天Edyアプリからクレジットカードに紐付けてチャージしたり楽天ポイントからチャージします。また専用端末から現金をチャージする事もできます。
オートチャージも元から可能で、チャージ上限は最高5万円、一回当たり2.5万円の制限があります。
送る・受取
楽天キャッシュは、友だち等へ送る事も受取る事も可能です。これを活用すると割り勘や立替払いが可能になります。
楽天Edyは、この機能がありません。ただし、キャンペーン特典などで「楽天Edyギフト」として楽天Edyを受取る事があり、そのまま利用できます。
支払アプリ
楽天キャッシュは、サービス毎にアプリがありますが、楽天Payアプリで統合されていますので、これを利用するのが便利です。
楽天Edyの場合は、楽天Edyアプリを設定するとおサイフケータイが利用できます。
その他
楽天キャッシュを店舗で利用する場合は、楽天Pay経由で使います。楽天Payは楽天ポイントをSuicaにチャージする事もできますので、利便性が向上し続けています。
楽天Edyは、GooglPayにも対応されています。GooglPayとはキャッシュレスサービスのプラットフォームで、これを設定しておくとクレジットカード、電子マネー、ポイントカード、航空チケット、等々を全てスマホのタッチ決済で行う事ができます。
楽天Payの機能拡張が進んでいます
楽天Edyは、実は楽天Payアプリからも利用する事ができます。つまり、楽天Payアプリでは次のサービス決済をカバーしています。これらは、当然楽天カードや楽天銀行と紐付けされていますので、チャージ等も可能ですし楽天ポイントも貯めやすくなります。楽天ポイントカードを提示すると更にポイントを付与してくれる店舗もありますので、是非スマホにインストールしておくべきお勧めのアプリです。
- 楽天Pay
- 楽天キャッシュ
- 楽天ポイントカード
- 楽天Edy
さいごに
主に楽天キャッシュと楽天Edyを比較して見ました。楽天キャッシュは現金を引き出す事はできませんが、楽天経済圏の中の電子社会で現金相当として流通するものです。実店舗で利用する場合は、楽天PayからQRコードを読み取って値段を入力して確認してもらったり、レジの方にコードを読み取ってもらったりして支払います。
一方、楽天Edyは主に実店舗に対応する電子マネーです。楽天Edyの良さは何と言ってみ使い勝手で、事前のアプリ立ち上げ無しで「おサイフケータイ」のタッチ決済ができるので簡単です。しかもGooglePayでキャッシュレス決済の一元管理ができます。
とはいえ、ポイント付与率でいえば楽天キャッシュ（＋楽天Pay）が良いので、時間的に余裕のある時は楽天Payかなと思います。
しかし、キャッシュレス決済の種類の多さには閉口です。クレジットカードも沢山の種類が存在していますので、この状態が暫く続くのでしょうか。ユーザとしては、良いところ取りで早く収束していただきたいと期待していますが、無理なんでしょうね。
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