海外旅行がしたい、ドル円両替とドルを効率的に使う方法

コロナ禍が落ち着いてくるとそろそろ海外旅行をと考えている方も多いと思います。ここでは海外旅行先を米ドルが利用できる国を前提に日本円と米ドルの両替並びに米ドルで直接投資されている方が保有する米ドルを為替手数料無しで有効に活用する方法を説明します。

海外旅行では小銭のドルも必要

例えば海外旅行先としてハワイへいく場合は、円を米ドル(以下単にドルといいます)に両替したり、クレジットカード決済を利用したりします。

クレジットカード決済は便利なのですが、一般的に決済時のドル円為替レートが使われますのでその際の為替手数料が気になります。また、海外旅行の場合は、米ドル現金を持たないで全てクレジットカードだけで済ます事もなかなか難しいです

例えば、チップがあります。レストランではクレジットカード決済時にレシートのチップ欄(TipとかGratuity)に記入すれば良いのですが、ホテルのベッドメーキングではそのような訳には行きませんし、さっさと済ませたい場合は現金があると安心です。このため、少しは米ドル現金を手元に用意しておく必要があります。

比較する金融機関・両替方法

円と米ドルを両替する金融機関や方法では、市中銀行の代表として三菱UFJ銀行、両替専門会社としてトラベレックス、ネット銀行として住信SBIネット銀行、そして米ドルを直接利用するためのデビットカードとしてミライノデビッドで比較してみたいと思います。

大まかに比較すると

次の表は、三菱UFJ銀行、トラベレックス、住信SBIネット銀行、ミライノデビットカードの両替について大まかに比較したものです。以下、各々について説明します。

米ドルを両替する場合の比較
【米ドルを両替する場合の比較(2021.9.29時点)】

三菱UFJ銀行

言わずと知れた三菱UFJフィナンシャル・グループの銀行部門です。東京銀行、三菱銀行、UFJ銀行(三和銀行と東海銀行が合併)が合併してできた日本を代表するメガバンクです。

円をドルに両替する場合はTTSレート(Telegraphic Transfer Selling rate:銀行が顧客に外貨を売るレート)が、ドルを円に両替する場合はTTBレート(Telegraphic Transfer Buying rate:銀行が顧客から外貨を買うレート)が基準となり、それに為替手数料がインターネット取引で25銭/ドル市中窓口で1円/ドルがかかります。

両替できる場所は、インターネットバンクや代表的な市中銀行の他に、ワールドカレンシーショップ(三菱UFJフィナンシャルグループの外貨両替専門店)や成田国際空港・中部国際空港でも可能です。

また三菱UFJ銀行では、海外預金口座を取り次ぐサービスをしています。現在は、米国ユニオンバンクとタイ王国アユタヤ銀行が対象で、外貨を直接預けて利用する事ができます。

トラベレックス

外国為替の専門企業で、オンラインや空港等での外貨両替が可能で、自宅からではオンラインと郵送ですが、店頭での両替もできます。

オンラインでは、円からドルへの両替で114.6円ドルから円の両替で106.55円(共に2021.9.29)と差が大きいですが、自宅(又は職場で)からインターネットと郵送で処理できるので、手間から考えると許せる範囲ではないでしょうか。なお、ドルを円に戻す郵送買取の場合は一回当たりの取扱手数料550円(税込)が必要です。

その他の特徴としては、JCB、Mastercard、ライフカードのクレジットカードによる外貨購入が可能であり、インターネット(オンライン)により24時間の取引ができます。

また、「MasterCard®マルチカレンシーキャッシュパスポート」というサービスがあります。これは、海外旅行者専用のプリペイドカードで、1枚のカードに複数通貨が入金でき、MasterCard® 加盟店のショッピングやMasterCard®マークのあるATMで現地通貨の引き出しができます。マルチカレンシーキャッシュパスポートで対応している通貨は、日本円、アメリカドル、ユーロ、イギリスポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドル、シンガポールドル、香港ドルの9通貨です。

住信SBIネット銀行

三井住友信託銀行とSBIホールディングスが出資するインターネット銀行です。SBI証券を利用しているとハイブリット預金がありますので住信SBIネット銀行も活用されていると思います。メリットの一つに住信SBIネット銀行とSBI証券の外貨建口座間で外貨の入手金手数料が無料があります。個人的にはドル利用の場合の一押しのネット銀行です。

ドル買付時(円からドル)とドル売却時(ドルから円)の差が小さく、しかも為替手数料は片道4銭/ドルで、最も安価に交換できます。

米国株式や米国ETF等を米ドルで運用されている方は、米ドルを円に交換しないで米ドルのままで利用されることを考えた方が有利です(次のミライノデビットも同じ)。

デビットカード(ミライノデビット)

ミライノデビットは、住信SBIネット銀行のデビットカードです。外貨建口座(ドル)から直接に海外でのショッピングでドル決済したり、海外ATMからドルを引出す事が可能です。この米ドル決済の場合は、海外事務手数料分(2.50%)がかかりますが、年間30回までポイントバックされます。

つまり、円貨決済の場合、MastercardやVisaの定める為替レートに換算した円貨金額に住信SBIネット銀行の海外事務手数料(2.50%)がかかりますが、クレジットカードの為替レートを使わなくて済み、かつ年間30回までポイントバックがあり実質無料になるということです。

例えば三菱UFJ銀行の場合は、三菱UFJデビッド・カードで海外ATM・ショッピングが利用できます。この場合、海外での換算レートは、VISAデビットでVisaが定めて基準レートに海外事務手数料(消費税込3.05%)を上乗せしたレートで、またJCBデビットでJCBが指定した料率(1.6%)と 三菱UFJ銀行海外事務手数料(消費税込3.05%)を上乗せしたレートで円貨換算します。

なお、利用できる海外ATMは次のマークが付いているものです。

ミライノデビットカードで対応している海外ATMのマーク

ミライノデビットカードのMastercardブランドとVisaブランドがあり、若干ポイント還元率が異なります一般カードの年会費は無料ですが、空港ラウンジ利用や損害保険等付帯サービスが厚いプラチナカードは11,000円/年の会費が必要です。

ミライノデビットカードの種類
【ミライノデビットカードの種類】
※クリックするとミライノデビットカードのサイトへ移動します。

MastercardブランドとVisaブランドの一般カードを比較すると次のとおりです。

  • Mastercardブランド
    • 年会費:無料
    • 有効期限:7年
    • ポイント還元率:0.8%
  • Visaブランド
    • 年会費:無料
    • 有効期限:5年
    • ポイント還元率:0.6%

米ドルで投資・運用されている方は、是非持っていたいカードだと思います。

留意点

海外旅行では、全てをキャッシュレスを済ますのは難しいですので、少しは現金を持ち、後はミライノデビットカード(なければクレジットカードで)で決済するのが良いと思います。まとめると次のとおりです。

  • 少額チップ等のために数万円程度は米ドル現金に両替しておく。少額なので、市中銀行でも空港でも、少々手数料が高くともどこでも良いと思います。安心のためです。
  • 現地では、極力、ミライノデビットカードで決済する。安全のためです。
    • 住信SBIネット銀行にドル建口座とミライノデビットカードを作り、海外旅行前に円をドルの交換してドル建口座に入金しておく。
    • ドル建口座がある方は、ミライノデビットカードを作り、現地でドル決済できるようにしておく

さいごに

せっかくの海外旅行ですので、楽しくなければいけません。日本人には慣れないチップですが、効率化を追求するあまり、神経質になるのも考えものです。まずは数万円をドル現金を持っていると安心しますので、どこででも両替しておき、心を安らかにしておきましょう。そして現金持ち過ぎはこれも危険ですので、後はミライノデビットカードやクレジットカードを活用すれば良いと思います。

とはいえ、早く海外旅行へ行きたいですね。

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