定年後の実益を兼ねてAmazonのフルフィルメントサービスFBAに申し込みました。FBAについては、Amazonサイトや分かり易い書籍等がありますので、それらを参考に登録しましたが、最新のAmazonサイトの手順・画像等とは若干異なる所がありました。まずは、個人事業の第一歩であるFBAの申込について説明します。
FBAとは
FBAとは「Fulfillment（フルフィルメント） By Amazon」の略です。Amazonマーケットプレイスに出品したい方は、FBAに登録し、商品をFBAの倉庫に送ると、その後の、商品保管、注文処理、梱包、出荷、配送、お問い合わせ、返品対応等を全てAmazonが代行してくれます。
FBAサービスを利用すると、出品者は商品の選定に専念でき、保管倉庫も不要ですので便利なサービスです。ただし、有料ですので、まずは小手調べとして実施してみました。
気になる料金としては、次のとおりです。
- 料金は、小口出品プラン（１商品毎に100円課金）と大口出品プラン（定額の4,900円/月、税抜）があります。
- その他に、FBA倉庫までの配送料、売れた場合の販売手数料（多くの場合8～15％）、FBA倉庫での長期保管手数料等が発生します。
大口出品プランの方が、いろいろな特典が得られますので、やると決めた以上はこのプランを選択した方が良いと思います。例えば、今利用できる主な特典としては次の2点があります（詳細は緑文字の部分をクリックください）。
- Amazon新商品特典プログラム：初めてFBAを利用する方を対象にしたプログラムです。
- FBAパートナーキャリアを利用してFBAセンターに商品を納品する際の配送料が最大11,000円分無料されます。
- 初めてFBAで出品される親ASIN（ASIN：Amazonの10桁の商品識別番号。親・子の関係では例えば親がシャツの場合に子は色・サイズが異なるもの）に対して、在庫保管手数料、在庫の返送/所有権の放棄手数料、および購入者返品手数料が規定数・規定日数分無料になります。
- スポンサー広告プロモーションクリックが最大22,000円分無料になります。
- FBAパートナーキャリア・ヤマトオプション：ヤマト運輸が2021年4月22日からFBAパートナーキャリアとして追加され、それに伴う特典です。
- 期間・対象：2021年4月22日から2021年10月15日までの、FBAパートナーキャリア・ヤマトオプション利用する大口出品者が対象です。本特典を得るための登録は不要です。
- 特典内容：1つの出品アカウントにつき、最初の納品時点で15,000円分のFBAパートナーキャリア・ヤマトオプション納品割引権利がゲットできます。この15,000円分の割引分は、2021年10月15日を過ぎても、2022年4月14日まで使用できます。
販売が軌道に乗るまでは費用が気になる所ですが、FBAで納品された商品は、Amazonプライムの対象商品になります。このためAmazonプライム会員に対しては、発注した商品の配送料無料サービスやお急ぎ便・日時指定便無料サービスを受ける事ができ、商品が売れやすくなります。
登録方法
それでは、簡単にFBAの登録方法を説明します。それほど重要でない部分は適当に端折っています。
FBA登録のトップ画面
次の画面がFBA登録を行う場合のトップサイトです。「さっそく始める」をクリックします。
出品用アカウント・ログイン画面
Amazonマーケットプレイス（Amazon商品販売サイト）に出品する場合は、Amazonセラーセントラル（amazon seller cntral）で販売する商品や出品者情報の登録・管理等を行いますので、Amazonセラーセントラルにログインする場面が現れます。
既にAmazonアカウントを保有している場合はそのアカウントでも構いませんし、新たに「Amazonアカウントを作成」から新規作成してもOKです。私は、既に保有しているAmazonアカウントを使用しました。
登録に必要な情報等
次に現れたのが、登録時に必要な資料や情報の確認画面です。
- 会社の所在地および連絡先住所：勤め先や配送元（自宅とか）の住所・連絡先等
- 電話番号：ワンタイムパスワード等に利用する電話番号
- 請求可能なクレジットカード等：クレジットカードと最近の利用履歴がわかる資料（PDFのみ）、並びに売上等入金用の銀行口座と最近の利用履歴がわかる資料（PDFのみ）
- 個人情報の詳細：個人を特定できる運転免許証等とそのスキャンデータ（JPEG等）等
請求先情報
次は、クレジットカード情報を入れる画面です。ここで「グローバルセリング料金」が自動的に設定されている旨の説明が記載されています。ここは少し気になったところがありましたので、後の注意点に記載します。
本人確認用のライブビデオ通話申込
一通り書類等をアップロードして登録がほぼ終えた後は、本人確認を目的にした後日実施するライブビデオ通話の日時予約に移ります。
証明書類等はアップロードで終わりと思っていましたので、正直、ライブビデオ通話で本人確認があるとは驚きました。所要時間は最大30分間とのことでした。
なお、下記の画面には3つの選択肢がありますが、実際に選ぶ事ができるのは一番上の「ライブビデオ通話を使う」だけでした。
上記画面の後に予約日時候補の画面が出て、希望の箇所を選択して次に移ります。私の場合の予約日時候補は、FBA登録申込日から二日目以降でした。
ビデオ通話での審査の予約日時確認
最後の画面が次のとおりです。本人確認のためのビデオ審査の日時と実施する上での注意事項が記載されています。また、申込時に入力したメールアドレスへもビデオ審査日時・参加方法等が記載されたメールが送られてきます。
ビデオ通話審査の実施
私の場合は、FBA登録申込二日後にビデオ審査となりました。ビデオ審査を受ける際の準備等は次のとおりです。
参加方法
- WindowsPCの場合は「 Google Chrome Browser」、マック系（iOS）の場合はSafariブラウザを使います。
- ビデオ審査を始めるにはAmazonセラーセントラルにAmazonアカウントでログインをして「通話に参加」をクリックします。
- ビデオ審査開始5分前には事前に入り、マイク・スピーカーの確認を推奨しています。
必要書類
必要な書類は次のとおりです。
- 登録時にアップロードした身分証明書：私の場合は運転免許証を使いました。ビデオ審査時に運転免許証の表・裏をカメラに近づけたり、自分の顔と運転免許証の顔を確認してもらったりしました。
- 銀行の取引明細書、クレジットカード利用明細書：一応準備しておきましたが、アップロードした資料が問題なかったのか特に求められませんでした。
一応無事終了です。ただ、当日はビデオ審査にすんなり入る事ができず、Amazonの担当者に助けてもらいました。この内容を含めてこの後の注意点で記載します。
注意点
なんせ初めての事なので少し躊躇した点等がありましたので、注意すべき点として記載します。
- 実は、私がFBAを始めるにあたり参考にした書籍には、トラブルを避けるために販売地域は日本のみを選択し、それ以外の北米やヨーロッパは販売地域から除外するようにしなさいとの記載がありました。しかし、手続き方法が更新されたのか登録時にはそのような選択個所がありませんでした。結果的には、登録・承認後にAmazonセラーセントラルで販売地域を選べる事ができるのが分かり問題はありませんでした。つまり、販売地域は、デフォルトで日本国内になっており、その他の地域は追加設定できることが分かりました。
- ビデオ審査時はメール記載のAmazonセラーセントラルをクリックして入室する事になっていましたが、クリックしてアカウント・パスワードを入れても登録されていない旨のメッセージが出てきました。ビデオ通話に参加できない場合のクリック先への実行も試みましたが、同様の警告メッセージでビデオ審査の時間になってしまいました。その後の流れは次のとおりです。
- Amazon担当者から電話が来ましたので、上記の登録されていないとの警告メッセージが出る旨を説明しました。
- Amazon担当者からアカウント（登録メールアドレス）、ブラウザはChrome使用等を問われ問題無いことが確認されました。
- Amazon担当者から「Amazonセラーセントラル」で検索し、そこからログインするように指示されたので、そのように実行したところ正常に入室できました。なお、この時に開いている不要なサイトは全てクローズしました。
- ビデオ審査の結果は当日特に問題がありませんでしたが、最終結果は72時間以内にメールで届くとの事でした。このメールはビデオ審査3日後の朝に無事承認で届いていました。
Amazon担当者は、とても親切でしたね。これからも不明な点があればAmazonセラーセントラル・サイト下の「サポートを受ける」から質問してくださいとの事でした。
さいごに
新しい事は始めるのは楽しいものですね。しかし、やっと準備が終わった段階ですので、売れる商品を出品できるかが問題です。ある程度の準備費用が掛かりますので、まずは大きなケガを負わない程度から始めたいと思います。これからが正念場ですので、まじめに考えて行こうかと思います。
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