お墓の準備が済み、お葬式も無事に終わりましたが、ご仏壇などの準備もお済でしょうか。家を継ぐ必要のない私のようなものは、無頓着なのが正直なところです。しかし、いざ自分の番になると考えてしまいます。家での供養には、どのようなものが必要なのかを調べてみました。
何が必要か
必要なものをリストアップしてみました。だいたいこのようなものでしょうか。価格は庶民にとって青天井のようなものですが、自分ならの感覚で書いてみました。
- 仏壇
- 仏像・掛け軸
- 位牌
- 骨壺
- 仏具セット
- おりん
- 火立(ろうそく立て )
- 香炉(線香立て)
- 仏飯器
- 茶湯器、他
仏壇
仏壇は、小型のもの、床置きタイプの少し大きいもの、洋間にも合うモダンタイプのものなどがあります。小型のミニ仏壇タイプなら5万円~15万円ぐらい見映えの良いものがあります。
仏像・掛け軸
仏様が宿るもので、このために仏壇があります。一般的に仏像の価格の方が高いです。
価格は、仏像で3万円~5万円、掛け軸で5千円~1万円ぐらいです。
位牌
葬式の時は、 葬儀会社が用意した白木の位牌を使用しますが、四十九日後は本位牌に換えることになります。このため、本位牌は四十九日までに用意する必要があり、四十九日の忌明けを境としてお坊さんにお魂入れをしていただきます。
本位牌の価格は、1.5万円~3万円ぐらいです。
骨壺
葬儀会社に葬儀セットでお願いすると、標準的な骨壺がセットに含まれています。葬儀会社を介さない場合や、別途手元供養をされる方は必要になります。
価格は、5千円~1万円前後です。
仏具セット
その他諸々ですが、だいたい仏具セットとして販売されているのは、おりん(チリンと鳴らすやつです)、火立(ろうそく立て )、 香炉(線香立て)、仏飯器、茶湯器等が含まれています。
仏具セットの価格は、1万円~5万円ぐらいです。
その他
故人を供養する場合は、仏壇等上記の物が必要になりますが、ろうそくや線香はこの中には含まれていませんので、別途用意してください。また、その他にお盆とか何回忌とかのイベントでは、数珠、盆提灯、手入れ備品等も必要になります。
他の供養スタイル
ここでは、上記と関連する供養スタイルを2点紹介します。
手元供養
故人のお骨の一部を自宅へ持ち帰り供養するものです。持ち帰ったお骨はペンダント・ミニ骨壺・ブレスレット・ブローチ・指輪などに入れて供養します。
お墓は集合墓にして、お骨は手元供養するようなスタイルも良いのではないかと思います。
祖霊舎
いわゆる神棚ですね。神式で弔う方式です。私の実家では、仏壇と神棚の両方がありました。厳密には、仏壇は仏様(仏像、掛け軸)をお祀りするもの、祖霊舎は祖先をお祀りするものなので両方あった方が良いものです。さらに厳密にいえば、神棚は神様をお祀りするものです。
日本は神仏習合ですので、仏具店では神様、仏様の両方対応しているのが、ほとんどですね。
用意すべき費用は
全体で、30万円~50万円ぐらいでしょうか。手元供養では、1万円前後で可能です。故人を弔うという事は、故人のためというよりも(故人はもちろんですが)、むしろ残された家族のメンタル面のケアのために重点があります。残された家族が後悔しないように、ご家族とよく話し合って、どのようなスタイルにするか決めることが肝要です。
私の場合は、10万円前後の小さな仏壇かなぁ~と思っています。