米国Amazonから商品を購入し、FBAを活用して販売するスモールビジネスを参考書片手に試行中です。これには利益が出て、売れやすい商品を選ぶ目利きが重要ですが、早速最初の商品で失敗してしまいましたので、この事例を紹介します。慣れるまでは、勉強の内と赤字覚悟で開き直っていますが、早く軌道に乗せたいものです。
FBAを活用したスモールビジネスの一形態
FBAとは「Fulfillment By Amazon」の略で、FBAに登録し、商品をFBAの倉庫に送ると、その後の、商品保管、注文処理、梱包、出荷、配送、お問い合わせ、返品対応等を全てAmazonが代行してくれるサブスクリプション・サービスです。
利用料は、小口出品プラン(1商品毎に100円課金)と大口出品プラン(定額の5,390円、税込)がありますが、ビジネスを考えるのであれば、Prime表記される等の特典のある大口出品プランが必須です。
このFBAを中心に検討しているスモールビジネスの形態は次のとおりです。
- 米国Amazonで商品を購入する(仕入)。
- 上記①の商品を国際配送業者であるMyUS.comの米国集荷地点に送る。
- MyUS.comが複数の①商品をまとめて定期的に日本の自宅へ配送してくれる。
- 自宅からFBAパートナーキャリア(ヤマト運輸、日本郵便)を介してFBA納品する。
- AmazonがFBAに基づき、保管・販売・ピックアップ・配送等を実行してくれる。
FBAについては、次の記事でも説明していますのでご覧ください。
定年後の実益を兼ねてAmazonのフルフィルメントサービスFBAに申し込みました。FBAについては、Amazonサイトや分かり易い書籍等がありますので、それらを参考に登録しましたが、最新のAmazonサイトの手順・画像等とは若干異なる所が[…]
また、その他に活用しているサブスクリプション・サービスは次のとおりで、()内は利用料です。
- 米AmazonPrime:米国内配送を早めるために利用($109/年)
- MyUS.com:国際配送業者、複数荷物を1つにまとめて発送($7/月、配送料は別)
- Keepa:価格・ランキング推移、セラー調査等(€189/年)
- Sellersket:Amazonアカウント停止リスク評価等(¥5,480/月)
失敗事例(最初で失敗)
早くも最初の商品仕入で失敗してしまいましたので、反面教師としてこの事例を紹介します。せっかくのサブスクリプションサービスも活用できていない段階での失敗です。
こんな商品です
商品名を出すと迷惑をかける可能性がありますので、次のような商品と仮定して話を続けます。
- 商品名:商品A
- 機能:健康電動用具(リチウムイオンバッテリー内蔵)
- 価格(米国価格を購入時の円貨に換算):13,500円
経緯
米国Amazonと日本Amazonで仕入れる商品を比較・検討したところ、商品Aを発見しました。米国Amazonでは13,500円(日本円換算)、日本Amazonでは35,000円でした。米国Amazonで購入した商品は、約1.5倍の価格で日本で販売できれば利益が出るとの見積りでしたので、即購入しました。
この時は、まだMyUS.comを利用していませんでしたので、直接米国Amazonから郵送してもらい、10日間ほどで自宅に着きました。
FBAで出品するために調べていると、「リチウムイオンバッテリー内蔵」品は容量等バッテリー仕様を記載しなければならない事がわかり調査を始めました。製品カタログにはバッテリー仕様が記載されていませんでしたが、その他の仕様からある程度計算できそうだという目途がつきました。
ただ、バッテリー仕様を調べている内に商品Aが日本Amazon以外でも販売されており、しかも日本に正規代理店がある事がわかりました。日本Amazon以外では、楽天市場やヨドバシカメラのネット通販にあり(正規代理店が対応)、その価格は13,900円(価格は仮定値を基に丸めています)でした。仕入値より若干高めですが、この価格で販売すると配送料等があり完全な赤字です。
また、日本の正規代理店のサイトを見ると、「日本仕様正規品以外は保証・サポートの対象外です。」、「原則として、国内では販売および販売のための陳列を行うことが禁止されている。」との文章がありました。
正規代理店から購入すると、手軽な価格で1年間の保証がつきますので米国Amazonから購入した商品は競争力がありません。しかも、出品するとメーカからクレームが来る可能性があります。
この結果、商品Aの出品は断念しました。健康器具なので自分で使ってみようかなと考えています。
反省点
今回の反省点をまとめると次のとおりです。
- 商品Aは、米国Amazonでは売れていますが、日本Amazonの最近の売上は0でした。つまり日本Amazonでの設定価格が35,000円に対し、それ以外のサイトでは13,900円でしたので競争力がありません。日本Amazonで売れていないという事を疑うべきでした。
- 上記の具体策としては、Amazon以外のネットショッピングモールも調べなければならないという事です。最近では、「買物ポケット」というブラウザ拡張機能があります。この「買物ポケット」では、同じ商品での各ショッピングサイトでの価格が自動表示されますので、これを活かす方法が便利です。
- リチウムイオンバッテリー等充電式の電気製品は充電電池仕様を調べるのが面倒です。初心者としてはできれば避けたいですが、仕入れる場合は、その内蔵電池の仕様が出ているか/計算しやすいか等を事前検討した方が後の手間が楽になります。
買物ポケット自体は、Windows10を更新するタイミングで勝手にインストールされて「うざい」と少々評判が悪いですが、上記には有効です。まだインストールされていない方は下記をご覧ください。
さいごに
最初からの躓きです。今回は、仕入れから販売を早く一度回してみたかったので少し焦って購入したのが大きな原因です。とはいえ初めての事ばかりなのでこの程度の失敗であれば織り込み済みです(負け惜しみかもしれませんね)。
このため、今回失敗した仕入品は、比較的安く、もしも問題があれば自分で使っても良いとの考えで購入したものです。ここで留まることなく、無理をしない範囲でどんどん前に進めていきたいと思います。
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