株式投資を実施していても自己の売買方法を確立している人どのぐらい居るのでしょうか。私の場合は、投資方針は長期投資・高配当狙いの安定投資などと称していますが、得意技は塩漬けと嘘吹いてもいます。しかし、老後に備えてこれではいけないと思い直し、今後の売買方法を整理しました。ご参考までに説明します。
元々の投資方針
株式投資を始めて10年以上になりますが、いまだに単純移動平均線を見て何となく株式売買をしています。株価チャートと配当率を観て、底値かなと思えるところで購入し、ある程度利益が出たところで売却するというやり方です。
しかし、底値で買ったつもりが更に下落し、そのまま得意技?の塩漬けとなる事もしばしばです。下手な横好きの典型で、高配当銘柄を中心に購入していますので、トータルの成績では配当ぐらいの利益を得ている程度でしょうか。
しかし、保有財産の目減りを抑えるため定年後もある程度株式投資を行うとすると、このままでは手痛い目に会い挽回が困難になる可能性がありますので、もう少し真面目にと考えた次第です。
株式売買方法の整理
株式売買のタイミングを判断するものとしては、まずは次の項目で押さえようと考えています。何事も絶対はあり得ませんが、少しでも確率を上げたいと思います。
- 株価(ローソク足)と単純移動平均線の方向
- 上値抵抗線と下値支持線の内と外
- ボリンジャーバンドのバンド幅と株価・単純移動平均線との関係
- 出来高の増減
- 高値・安値の更新
- 信用倍率の過熱感
確認は同時進行ですがあえて順番をつけると、株価が上昇トレンド・下降トレンド中かボックス圏内外か(①②)、ボリンジャーバンド幅が狭い所から広がりつつあるか③、そこで出来高が増加しているか・減少しているか④、過去の高値・安値を更新したか⑤、さらに信用倍率に過熱感が無いか⑥です。
以下、これらの番号に従って、購入・買い増しする場合と売却する場合をまとめてみました。
購入・買い増しする場合
- ローソク足が陽線で、単純移動平均線が上向きかまたはゴールデンクロスを形成したか。
- ボックス圏や三角持ち合いから、上値抵抗線を陽線で超えたか。
- ボリンジャーバンドが狭まったところから広がりつつ、+2σを陽線で大きく超えたか。
- 出来高が急増または増加中か。
- 過去1年程度の高値を更新しているか。
- 信用倍率が1を切っているか。
売却する場合
- ローソク足が陰線で、単純移動平均線が下向きかまたはデッドクロスを形成したか。
- ボックス圏や三角持ち合いの下値支持線を陰線で下回ったか。
- ボリンジャーバンドが狭まったところから広がりつつ、-2σを陰線で大きく下回ったか。
- 出来高が急増または減少中か。
- 過去1年程度の安値を更新しているか。
- 信用倍率が10以上か。※絶対ではない。
これから試行する株式投資
さて実践ですが、まずは保有株式を整理し、継続保有株式・候補株式の確認作業に容易化を考えます。
保有株式の整理
継続して確認するのはそれなりの労力が必要なので、ある程度絞ります。現状保有株式を次の分類でまとめます。
- 暫くは確認不要銘柄:毎日・毎週の確認が不要な銘柄です。私の場合は、自社株やイオン(保有株式に応じてイオンモール等購入金額の3%~7%キャッシュバックされる株主優待制度があります)です。ただし、半年や1年に1回程度は確認します(買い増しの場合もあります)。
- 即売却:塩漬けしている銘柄です。株主優待銘柄もあり損失が確定しますので、泣く泣くです。
- 継続確認銘柄:上記以外の銘柄です。
確認作業の容易化
毎日(または毎週)の確認作業になりますので、できるだけ簡単にできるように準備しておきます。いろいろな方法があると思いますが、私が実践している方法を少し紹介します。
銘柄毎に概要をまとめておく
銘柄毎に主な指標・通期業績推移・6ヶ月日足チャートを事前にまとめておきます。私の場合は、エクセルのシート毎にまとめています。一度作成しておくと、その時の傾向が分かりますので、確認時に気になるところは別途個別チャート等を詳細に確認します。なお、これらの情報は、SBI証券とアプリであるHYPER SBI 2のデータを切り出しとものです。
次の画は三菱UFJフィナンシャル・グループの株価情報の例です。
保有銘柄と候補銘柄のチャートを俯瞰できるようにする
保有銘柄と購入候補銘柄について、各々株価チャートが一覧で観れるようにしておきます。下記の例は、購入候補銘柄について「HYPER SBI 2」で表示させた例で、6ヶ月日足チャート・単純移動平均線・出来高が俯瞰できます。
ここで気になった銘柄は、更に詳細にチャート分析・出来高・ニュース等をチェックします。
これらにツールは、口座を持っていれば無料で利用できますので、便利な世の中です。私のような素人にはまだまだ使いこなすのが難しいツールですが。
さいごに
これからの株式投資における株式確認方法と売買タイミングについて説明しました。株式投資は、リスクの大きな投資方法ですので、これに大事な資産をほとんど集中させるのは危険です。
比較的リスクを抑える投資方法としては、積立投資信託があります。積立投資信託でも株式型からバランス型や債券型や金(ゴールド)等がありますので、自分の年齢とリスク許容度を考慮しながら分散を考えて運用しなければなりません。
大切な老後資金ですので、極力維持しつつ、備えていきたいと思います。
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