一般的に国内株式のPER(株価収益率)の目安は15倍程度と言われています。また、PBR(株価純資産倍率)は1倍を下回ると理論的に会社を解散した方が株主にとっては利益になるので東証からは1倍以上クリアすることが求められています。これらに関係して株式取引に関係する現在の東証株価指標等の情報を簡単にまとめてみました。
東証の株式指数
毎日の国内株式指標の情報は、日本経済新聞のサイトに掲載しているところがあり、重宝しています。2023年12月6日現在での東証プライムの代表的な指標の一部を載せると次の表のとおりです。
時価総額は約852兆円です。このうち国内企業で最も大きいのはトヨタの約45兆円です。参考までに米国のトップのアップルは概算435兆円(145円/ドル換算)となり、異常感が漂います。
また、PERは15倍程度が標準と言われていますので、現在値16.70倍で過熱感はありません。これを含めて、PER、PBR、平均配当利回り等が個別株を購入する際の目安になります。
項目 | 指標 |
---|---|
時価総額 | 約852兆円 |
1株当たり時価 | 2,127.16円 |
PER(連結) | 16.70倍 |
PBR(連結) | 1.29倍 |
平均配当利回り(売買単位換算) | 2.13% |
詳細は、次のボタンをクリックして日本経済新聞のサイトでご確認ください。
恐怖指数とそのチャート
次に投資家心理を表す指数といわれる国内では日経平均VI、米国ではVIXです。
日経平均VIは日経平均のボラティリティーインデックスで略で、大阪取引所に上場している日経平均先物および日経平均オプションの価格を基に算出しています。通常18ポイント前後で、日経平均が大きく下落すると数値が高くになります。
VIX指数は、シカゴ・オプション取引所の「ボラティリティ・インデックス」の略称で、S&P500を対象とするオプション取引の値動きを基に算出しています。通常の動きは16ポイント前後です。
共に数値が大きく上昇すると投資家心理が不安になっている事が現れているといわれています。
2023年12月6日の数値は次のとおりで、比較的安定した心理状態となっています。
項目 | 指標 |
---|---|
日経平均VI | 18.22 |
VIX | 12.97 |
ご参考に、各指数のチャートを示します。
さいごに
国内株式市場の代表的な指標を示しました。また、米国市場の状況が国内株式市場に大きな影響を与える事から米国市場の恐怖指数VIXを紹介しました。
個別株式を購入する場合は、これらの平均値から値ごろ感を、そして恐怖指数から市場環境等を把握して判断する事が一考です。
今回紹介した指標等は関連サイトから簡単に確認できますので、ご活用ください(既にご活用済かもしれませんが)。
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