つみたてNISAの候補として、SBI・全世界株式インデックスファンドを調べてみました。この1本でほば全世界の株式に投資でき、信託報酬率も低くとても優れた投資信託だと思います。
SBI・全世界株式インデックスファンドの概要
このファンドは、ほぼ全世界の株式市場を対象にしています。一般NISAやつみたてNISAが可能で、日本を含む全世界株式を対象とする投資信託の中では、最も低コストで運用できます。
概要
概要は次のとおりです(SBI証券の資料を基にしており、基準価額等は2022年6月8日時点です)。
- カテゴリー:国際株式・グローバル(日本を含む)
- 投信会社:SBIアセットマネジメント
- 設定日:2017年12月6日
- 償還日:無期限
- 信託報酬率(税込):0.1102%程度
- 売買手数料:無料(ノーロード)
- 基準価額:16,270円
- 純資産:62,975百万円
構成
SBI・全世界株式インデックスファンド(以下、雪だるま全世界といいます)は次のように3つ米国ETF(上場投資信託)から構成されています。世界の経済は、米国を中心にまわっていますので、米国株式で60%を占めています。
- バンガード・トータル・ストック・マーケットETF【配分率60%】
- 米国株式市場をカバーするETFです。
- SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF【配分率30%】
- 米国株式市場以外の先進国株式市場(日本株式市場を含む)をカバーすETFです。
- SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF【10%】
- 新興国株式市場をカバーするETFです。
国別配分
次のグラフは同投資信託の月次レポート(2022年4月28日基準)に掲載されている国別配分です。米国は約60%(58.77%)で次に多いのが日本6.16%です。まだ中国2.99%より多いのは意外な気もしますが、中国は新興国扱いなので、米国以外の先進国30%・新興国10%の影響を受けています。
チャートとトータルリターン
次のグラフは設定来の基準価額のチャートです。コロナ禍で一旦大きく下げていますが、その後回復し今は少し低迷しています。
そして次の表は、SBI証券サイトに掲載されているトータルリターンです。
チャートやトータルリターンを見ると、最近の世界株式市場が低迷しているとはいえ、長期的には比較的安心して継続できるのではないでしょうか。
その他の類似商品
全世界株式を対象にした類似商品をいくつか紹介します。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド:低コストで有名なバンガード社の3つのETFから構成されていますが「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」だけで97.3%を占めますので、このETFの投資信託版と言えます。楽天投信投資顧問が運用しており、信託報酬を含む管理費用0.202%と今回紹介した雪だるま全世界と比べて若干高いとはいえ、とても安価です。
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF:米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場(先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成)を投資対象としたETFで、信託報酬率0.07%と低い有名な米国ETFです。しかし、米国ETFなので購入には米ドルが必要で円ドル交換要(米ドルを円に戻す時にも必要)ですし分配金を自動的に再投資してくれません。この分為替コストや税金がかかってしまいますので、まとめ買い以外は雪だるま全世界の方が良いと思います。
さいごに
今回は、SBI・全世界株式インデックスファンド雪だるま全世界を紹介しました。ファンド構成は、米国中心ですが、日本やその他先進国・新興国も含まれています。暫くは米国中心で経済はまわるとしてもその比重は落ちてくる可能性もあります。
また、投資の鉄則は分散(地域、時間、分野等)にあります。これらを考えると米国比重は高いといえどもその他の国にも投資する本ファンドには大きな魅力を感じます。
iDeCoやつみたてNISA等であまり銘柄の入れ換えをしないでそのまま構成を変えない人には特に良いのではないかと考えています。。。
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