楽しい老後を迎えるための株式投資と投資信託の構成、結構アグレッシブか!

定年後では、まだ20年~30年の人生があります。この長い期間に渡り、保有資産の目減りを抑えるためにはある程度の株式投資等を継続しなければなりません。これを踏まえて自分の投資スタイルをまとめてみました。あらためて見ると少しリスク大かもしれませんが、一つの考え方として紹介します。

コア・サテライト戦略

投資の世界ではコア・サテライト戦略という用語があります。コアとは比較的安全に投資・運用する部分を意味し、サテライトとは比較的リスクをとって積極的に投資・運用する部分の意味です。公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も採用している考え方で、安全性を担保しつつ、ある程度高いリターンを目指す運用方法の考え方です。

コアとサテライトでの主な資産の例としては次のとおりです。

  • コア:預貯金、個人向け国債、MMF、相続型信託、インデックス型投資信託・ETF等
  • サテライト:株式投資、外貨預金、FX、暗号資産、アクティブ型投資信託等

投資方法の構成

投資スタイルとしては、いろいろな考え方があります。我が家の場合は、奥さんが預貯金オンリー(NISAを除けば)ですので、それである程度コア資産が確保済とも言えます。そこで、本稿では、奥さんとは別に私が実施している株式投資と投資信託の構成を例に説明したいと思います。

次の図は、株式投資と投資信託を整理したものです。

【投資方法の一構成】

この構成を下から上の方へ説明します。なお、何をコア資産とみるかは人それぞれです。例えば、株式でも思い入れがあり、長期間保有すると決めた銘柄はコア資産と見なせることができます。今回は、単純に積立可能な投資信託をコア資産株式投資する銘柄をサテライト資産と見なしています。

  • 投資信託⇒コア資産 ※積立で時間的なリスクを低減。
    • バランス型投資信託、金(ゴールド)等:4資産均等(国内債券、海外債券、国内株式、海外株式)や8資産均等(国内債券、海外先進国債券、海外新興国債券、国内株式、海外先進国株式、海外新興国株式、国内REIT、海外REIT))のバランス型投資信託や積立可能な金の投資信託です。
    • 株式型投資信託(全世界、米国):全世界の株式指数を対象としているものや米国市場のニューヨークダウ、S&P500、NASDAQ100等の指数連動を対象にしている商品です。
  • 株式投資⇒サテライト資産
    • 大型株式投資(高配当):比較的配当が良い大型株の株式投資です。高配当の大型株式は、一般的に循環相場を形成しやすい傾向にありますので、下値支持線を見極めて購入して中・長期間保有します。
    • 小・中型株式投資:比較的上昇トレンド・下降トレンドを形成しやすい傾向があります。集中投資は危険ですが、テクニカル分析の手法を観ながら楽しみます。

代表的な銘柄の紹介

上記の代表的な銘柄を紹介し株価を基にしています。

  • 投資信託⇒コア資産 (※積立で時間的なリスクを低減します。)
    • 4資産均等:ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)【0.154%】
    • 8資産均等:eMAXIS Slim 8資産均等【0.0968%】
    • 金(ゴールド)の投資信託:SMT ゴールドインデックス・オープン【0.275%】
    • 全世界株式型投資信託:SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))【0.1102%】
    • 米国S&P500指数連動:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)【0.0968%】
    • 米国NASDAQ100指数連動:iFreeNEXT NASDAQ100インデックス【0.495%】
  • 株式投資⇒サテライト資産(個別銘柄は人それぞれの事情と好みが現れますので、理由は省略し、あくまでも一例として挙げておきます。なおピックアップは、証券会社提供のスクリーニング機能や会社四季報の分析ランキング等を基に決めています。
    • 大型株式(高配当):三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306、4.32% ※前の数値は証券コードで後ろの数値は配当利回りです。以下同じ。)、武田薬品工業(4502、4.73%)、ソフトバンク(9434、5.66%)、JT(2914、6.26%)。
    • 小・中型株式:バリューコマース(2491、1.76%)、KeePer技研(6036、0.83%)、メドレー(4480、0%)、ブランディングテクノロジー(7067、1.6%)、日本ホスピスホールディングス(7061、0%) ※小型株の場合、極端に出来高が少ないので売買時は要注意です。

留意点

上記の図を見てお分かりのとおり、コアであっても結構リスクが大きいものがあります。人によりリスク許容度は異なりますが、ある程度リスクを抑えるためには、次の点に留意しておく必要があります。

  • リスクの高いものに偏らない構成を考える必要があります。例えば、小型株で株式投資を実施している場合は、投資信託の積立はバランス型や全世界型の商品と組合せます。
  • 投資信託は管理コストの安価なインデックス型で長期間積み立てる。ただし、NISA(max5年間)で運用している場合は、ある程度利益が生じたところで一旦売却する事を考えます。NISAは損益通算が不可ですので、例えば事前に10~20%プラスになったら売却すると決めておいた方が良いと思います。
  • 株式投資の場合は配当権利確定日前の購入は避ける。一般的に権利確定日前は株価が上昇していますので、天井掴みする可能性があります。そのように権利確定日が近づいている場合は高配当銘柄でも、じっと我慢し、1回パスして数か月後に購入する事を考えて方が良いです。いくら配当狙いとはいえ、株の評価値がマイナスでは精神的に苦痛です。

さいごに

あらためて投資構成を考えてみました。自分の場合はリスク大の結果でしたので、投資信託(今はNASDAQ100指数連動)をもう少しおとなしそうなものに変更したいと考えています。確かに実績を見るとNASDAQ100指数連動型の方が優れているのですが、大きな下落時期もあります。

もしもいざお金が必要となった時に、大きな下落時期と重なっていると不本意な結果となりますので、リスクの取り過ぎだろうと考えた次第です。

それでもまだ長い人生が残っていますので、全体の配分を調整しつつ株式投資で楽しみながら積立投資信託で守っていくというスタンスで臨みたいと考えています。

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