個別株の難しさ
退職後のインフレリスクを極力抑えるためには、ある程度の個別株の運用も考えるのが良いと思います。ただ、個別株の場合は、株価の上下が大きいので、利益が出たと思ったら、直ぐその後に下降トレンドに入ってしまい塩漬けしてしまった苦い経験もありますよね。
このような時でも比較的安心して保有できるものが高配当株です。
高配当株の魅力
最近少し株価が持ち直してきましたが、全体的にまだまだ低迷しているところもあり、相対的に昔に比べると高配当の株が多くなってきています。
例えば、配当利回り5%の株ですと、仮に買値のままで10年間保有すると株価の半分が回収できます。株価は下がるかもしれませんので、あまり強調するのも問題ですが、心理的には比較的安心できます。
高配当株をスクリーニング
比較的安心を買うという意味で、SBI証券のスクリーニング機能を使い、TOPIX100、大型株、配当利回り4%以上で実行してみました。
結果は次のとおりです。
日本の有名な大型株だけでこんなにあります。驚きです。商社や銀行が多く、PER(株価収益率:株価を予想1株利益の何倍で購入しているかの指標、業種に依りますが平均15程度のようです)やPBR(株価純資産倍率:会計上の解散価値である純資産(株主資本)の何倍であるかを表す指標、1以下ということは解散しても株主は利益が出る)が比較的小さいですね。
夢の配当生活
私のように貧乏ではだめですが、仮に1億円投資している場合で配当収入400万円/年(配当利回り4%)ですので、年金と合わせて夢の配当生活ができます。
こんなになくとも、例えば500万円の投資で、20万円/年ですので、年金生活を考えるとお小遣いとかちょっとした旅行に使うとか大変助かるのではないでしょうか。
やはり注意は必要
でも、銘柄によっては、何故配当利回りが高いのかの理由もあるので、理由を見つけることが大切です。例えば環境変化で株価が低迷しているのに大株主が国のため政策的に配当を下げることができないとか。
その理由が見つかったところで購入すべきか否かを判断しても少しも遅くないと思います。
私はたまに気分で買ってしまいよく失敗するのですが、内の奥さんは、それを横目で見て、下がりだし(それでも買わない)だいぶ経って下の方で落ち着いてから購入してうまくやっています。
配当が高くとも下がってくると元気が無くなりますので、皆さんもタイミングをよく見て購入してください。