楽天生命の認知症保険について、夫婦二人の60歳、65歳、70歳での保険料試算結果をまとめてみました。また、認知症にならなければ3年毎に支給される無事故給付金について利率の面でまとめてみましたので説明します。
楽天の認知症保険
概要
楽天グループの一つである楽天生命では、認知症保険として「認知症と診断確定された時に支給される認知症診断給付金」を支給する「お手軽プラン」をベースに、「基本プラン」、「安心プラン」の3種類のプランがあります。ネット系生命保険ですので、比較的保険料が抑えられていますので、加入ハードルは低いと思います。この楽天生命の認知症保険について保険料の試算等を説明します。
なお、認知症保険と認知症リスクについては、次の記事でもまとめていますので、ご覧ください。平均余命から寿命をみると男性85歳、女性93歳程度でこの年齢あたりでは、比較的認知症になる人が多く、男性では5~3人中1人が発症、女性では10人中7人が発症している可能性がありという怖い予想になっています。
平均余命からみると男性85歳、女性93歳あたりが寿命になります。この年齢あたりでは、比較的認知症になる人が多く、特に女性の人は10人中7人が発症している可能性があります。残された家族が、せめてお金の面で苦労しないために認知症保険を調べてみ[…]
告知事項は4つだけ
保険料もそうですが、最も気になるのが保険加入時の告知です。ある程度の年齢になるとなんらかの持病があると思います。楽天生命の認知症保険は、次の4つの質問に「はい」が無ければ、原則、健康診断結果の提出や医師の診査も不要で申込ができます。
- 現在入院中か。
- 過去5年以内に、認知症に関連深い病気(アルツハイマー病・脳卒中・精神疾患等)で医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか。
- 今までに、認知症、軽度認知障害(MCI)またはその疑いで、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか。
- 今までに、公的介護保険の要介護・要支援認定を受けたことがあるか。あるいは申請中か。
いかがでしょうか。こらなら私でもOKですので、かなりハードルが低いと思います。
保険金の試算
次に、女性・男性共に60歳、65歳、70歳で認知症診断給付金額100万円で、かつ3年毎に給付される無事故給付金額が10万円と0円(無し)の2つのケースの月払い保険料を試算してみました。なお、見積りには楽天生命が提供しているシミュレーションを利用させていただきました。
月払い保険料を見ると、男性よりも長生きする女性の方が高くなっています。また、無事故給付金額10万円の場合と無しの場合の差は、2,600円前後となっています。
60歳女性
65歳女性
70歳女性
60歳男性
65歳男性
70歳男性
積立貯金感覚の無事故給付金
無事故給付特約を付けていると、認知症が発症していない場合、3年毎に無事故給付金が支給されます。この無事故給付金を10万円にした場合と0円(無事故給付特約を付けていない)にした場合は、後者の保険料の方が2,600円程度安くなります。
この差の3年間分は、93,600円(=2,600円×12月×3年)なので、積立金額93,600円に対して10万円支給される事になり、6,400円(=100,000円-93,600円)の利息相当が生じた事になります(年利約2.13%)。
貯蓄代わりの損害保険商品がありますが、 無事故給付特約の部分だけを見るとこちらの方が利率が良いです。
その他のメリットと注意点
その他のメリット
- 認知症と診断確定され認知症診断給付金が支払われた場合、以後の保険料は払込が不要となります。でも介護や精神疾患での入院保障は払戻し金無しで継続します。
- 楽天ポイントが、保険料の1%、さらに楽天カード決済で1%の合計2%が貯まります。ただし、Web経由の契約と楽天ID連携が必要です。
- 楽天生命メディカルサポートサービスを無料で受けられます。同サービスには、24時間認知症サポート、24時間健康サポートデスク、セカンドオピニオンデスク、こころのサポートデスク、糖尿病サポートデスクの5つがあります。
注意点
- 申込みを受けた時から1年間は保障がなく、保障を受けられるのは1年経過してからになります。保障が始まる前に認知症と診断確定された場合は給付金が支給されず、契約は無効になり、それまでに払い込まれた保険料は返金されます。
- 「介護への備え」が付いている場合、要介護給付金を受取れるのは、「認知症と診断確定され、かつ、要介護状態と認定されたとき」です。認知症になる前に要介護と認定されても要介護給付金はまだ支給されません。
さいごに
60歳を過ぎてから保険に加入するとそれだけ保険料は高くなります。公的な介護保険や高額介護合算療養費などもありますので、一概に認知症保険に入るべきとは言えません。
しかし認知症は恐ろしいですので、自分の生活が支障がない程度であれば考えたいと思います。夫婦二人で入るには負担が大きい場合は、長生きし発症率が高い奥さんだけ加入するとか工夫の余地がありますので、一考の価値があると思います。皆さんもご検討してみてはいかがでしょうか。
===↓ブログ村ランキングに参加しています。
にほんブログ村