お墓が無い時の最後の手段か、自宅墓も面白い

地方出身者の方や長子でない方は自分の入りお墓が無い場合が多いと思います。私もその一人ですが、最近興味をもったのが自宅で供養する自宅墓です。一時的な保管になる場合もあると思いますが、家族が嫌でなければその選択肢もあるなと思いました。また、ペット用もあり、これなら全く抵抗は無いと思います。これらについて説明します。

お墓の相場

私は神奈川県の地方都市に住んでいますが、以前、近隣のお墓の相場を調べて見ました。

霊園で埋葬する場合は、区画1m平米で約120万円、管理費1%/年です。管理費は毎年かかりますので、例えば、33回忌までとすると、33×12,000円で396,000円になります。また墓じまいに約20万円かかります。お布施5万円/回等を考えると全部で約200万円~250万円ぐらいが目安でしょうか。少し良い車を1台購入する感じです。これらは、残された家族に負担がかからないように前払いやお金を残しておく事で対応できます。

納骨堂の場合は、墓石代約40万円が上記から差し引かれる程度です。

お墓の相場については、次の記事でまとめていますので、ご興味があればご覧ください。

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お墓が無い

しかし、まだお墓を購入していません。近隣には宗派に依存しない納骨堂が無いので墓石タイプが良いかと考えているのですが、あまり早く購入すると入る前にお墓が痛んでしまいますし、管理費も必要です。

また、お墓の場所もできるだけ利便性の良い所という希望がありますが、山の中はどうなのかとか、街の近くは洪水等は大丈夫かとか、なにより自分の寿命が分かりませんので、いざとなると決められません。

このため、とりあえず自宅墓という逃げを打って、その後はじっくりと考えてもらうという手もあるのではないかと思います。

自宅墓とは

自宅墓とは、遺骨等を霊園のお墓や納骨堂に納めるのではなく、自宅で供養する方法です。庭に遺骨を埋めるのはお墓を作ったとしても法律で禁止されていますが、家の中で供養する分には問題ありません

霊園などでお墓の有る方でも分骨して手元供養を行う方もおられると思いますが、その手元供養の品々がそのまま自宅墓となります。だいたい遺灰をオブジェに埋め込むものと遺灰を小さな骨壺に入れてオブジェに納めるタイプがありますが、例えば次のような形態があります。

  • 小型墓石:墓石のミニチュアサイズのもので、小さな骨壺を納める事ができます。
  • 仏像:仏像等に遺骨を納めるタイプや遺灰を基に造るタイプがあります。
  • クリスタルモニュメント:クリスタルガラスの位牌・骨壺タイプのものです。
  • ペンダント・ジュエリー他:その他にジュエリー、ペンダント、ネックレス等に遺灰を納めます。

例えば次の写真はペンダントタイプのものです。

遺灰等の扱い

さて遺骨や遺灰については、ある程度の分量があると一部を手元供養にしても、残りを勝手に捨てるわけにはいきません。

そのような場合は、専門業者にお願いして、お骨を粉骨してもらうとか、散骨や合祀等をしていただくことになります。

専門業者の一例が次の「お墓のミキワ」です。

「お墓のミキワ」の主なサービスと価格の目安は次のとおりです。

  • 粉骨:木目細かいパウダー状にします。(14,300円~)
  • 海洋散骨:エリヤは限られていますが海洋散骨が可能です。(代理散骨の場合27,500円~)
  • 墓じまい:寺院との交渉や改葬手続きを行います。(181,500円~)
  • 改葬手続き代行:面倒な行政手続きを代行します。(38,500円)
  • 合祀:永代供養墓に合祀します。(33,000円~)
  • メモリアルグッズ:クリスタル製の骨壺等に納めます。(クリスタル製13,200円)

特に粉骨については、パウダー状にすることで容量が4分1ほどにコンパクトになります。粉骨は、自宅に保管し手元供養にしたり、樹木葬などにも扱いが容易ですので、葬送の選択肢が増えます。

ペット用は抵抗無し

ペットは家族同様ですので、最近では手厚く葬られ方が多いようです。私は、少々動物アレルギー模様なので、飼いたくとも我慢しなければなりませんが、SNSで配信されている動画をよく見ます。

ペット用の自宅墓は先に紹介した「お墓のミキワ」でも可能ですが、ここでは次の「メモリアル大洋」を紹介します。

私の子供の頃は、ペットが亡くなると庭に埋めていましたが、最近では移動火葬車が一般的になってきているようです。この場合、火葬後は遺骨を返骨してもらいますので、その後の処理が悩みどころです。

この「メモリアル大洋」のペットに係る主なサービスは次のとおりです。

  • 自宅墓:遺骨を自宅で供養するため、細菌除去・カビ防止処理・粉骨・異物除去・減菌処理・密閉処理等を行い、高級クリスタル墓に納めます。残った遺骨は散骨代行します。
  • ペット専用墓:自宅墓とは異なりますが、ペット専用墓(合同墓1万円)や飼主と一緒に入るお墓(55万円~)を提供するサービスがあります。
メモリアル大洋のペットの手元供養墓
【メモリアル大洋のペットの手元供養墓】

留意点

ペットの場合は家族の中で話合えば済むのですが、人の場合はいろいろと配慮しておかなければなりません。主な留意点は次のとおりです。

  • 本人の意思を尊重してできるだけ最優先で考えなければなりません。本人の希望する宗派や場所、思い等がありますので、生前に話し合っておきましょう。
  • おくる方の気持ちも大切です。簡単に済ませてしまうと後でもっとこうしてあげれば良かったと後悔し、大きなストレスとなる場合もあるようです。これも事前に本人等とよく相談し、ある程度措置を考えておいた方が良いようです。
  • 近い親戚が居る方は、その方々への配慮も必要です。後でクレームがつきそうか否かを考えておきましょう。

さいごに

65歳で定年になった場合でも日本人男性の平均余命でみると後20年間あります。まだお墓の無い方は自分の健康状態と平均余命をみて、どのような形で終えるかを考えておいた方が良いと思います。

私の場合で考えると寿命5年前はそろそろ頭に自信が無くなる頃だと思いますので、まぁ10年前位でしょうか。そうなると75歳前後までには処置を決めておきたいと思います。

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