楽天モバイル・プランは、2022年7月1日から「Rakuten UN-LIMIT VII」に自動的に移行し、最低料金が税込1,078円となります。既利用者には経過処置があり、2022年10月末までは実質無料になります。その間に乗換えた方が良いかをOCNモバイルONEを比較する事で検討してみましたので、報告します。
既利用者の新プラン移行経過処理
今まで1GB以下の月額データ利用料は無料でしたが、ついに2022年7月1日から「Rakuten UN-LIMIT VII」プランで税込1,078円となりました。いままで利用中のユーザーは自動的に新プランに変更されますが、2022年10月末までの最大4カ月間は月額データ利用量が1GB以下の場合、月額料金が実質無料となり、正味費用が発生するのは2022年11月以降分からとなります。もしも、他社に乗換える場合は、この期間が一つのチャンスになります。
自動移行のスケジュールは次のとおりです。
- 7月1日(金)0:00~8月31日(水)23:59
- 旧「Rakuten UN-LIMIT VI」のプラン料金で継続利用。
- 9月1日(木)0:00~10月31日(月)23:59 ※ポイント還元で実質旧料金のまま。
- 9月1日(木)0:00~9月30日(金)23:59
:1,081円相当分(プラン料金税込1,078円+ユニバーサルサービス料2円+電話リレーサービス料1円)の楽天ポイント還元。 - 10月1日(土)0:00~10月31日(月)23:59
:1,080円相当分(プラン料金税込1,078円+ユニバーサルサービス料2円)の楽天ポイント還元。
- 9月1日(木)0:00~9月30日(金)23:59
楽天モバイルとOCNモバイルONEの比較
それでは、楽天モバイル新プランである「Rakuten UN-LIMIT VII」(以下、楽天モバイルと称します)とドコモ系の「OCNモバイルONE」(以下、OCNモバイルと称します)の主な特長を比較して見たいと思います。
次の表が比較してものです。利用料は全て税込です。以下、各項目について簡単に説明します。
通信容量
楽天モバイルは、月当たりの通信容量が、3GB/月まで1,078円、3GB超~20GB/月で2,178円、20GB/月超で3,278円です。一つのプランで全体をカバーしており、通信容量のより契約が異なる事がありません。
OCNモバイルは、通信容量が、500MB/月まで550円、1GB/月まで770円、3GB/月まで990円、6GB/月まで1,320円、10GB/月まで1,760円と、上限毎にプランが異なります。また、10GB超のプランはありません。契約プランの通信容量の上限を超えると通信速度が最大200kbpsに抑えられます。
ただし、その月で余った通信容量は翌月持越す事や即時追加する事ができます。さらに、500MB/月までのプランには、無料通話最大10分相当が付きます。
音声通話
楽天モバイルは、独自アプリ(RakutenLink)経由で電話利用すると発信・受信共に無料です。スマホ標準OSの電話利用をすると22円/30秒で課金されます。
OCNモバイルは、独自アプリ(OCNでんわ)経由で電話利用すると11円/30秒です。スマホ標準OSの電話利用をすると22円/30秒で課金されます。
音声通話かけ放題
楽天モバイルは、独自アプリ(RakutenLink)を利用する限り無料です。スマホ標準OSの電話利用では、1,100円/月で15分間かけ放題のオプションがあります。
OCNモバイルは、独自アプリ(OCNでんわ)経由で電話利用で次の3つのかけ放題オプションがあります。ただし、スマホ標準OSのかけ放題はありません。
- 10分かけ放題(935円/月):10分/回以内の国内通話がかけ放題。
- トップ3かけ放題(935円/月):上位3番号の国内通話がかけ放題。
- 完全かけ放題(1,430円/月):全て国内通話がかけ放題。
5G対応
楽天モバイルは、スマホが5G対応であれば手続き不要です。
OCNモバイルは、5Gオプションが無料ですがOCNサイト(OCNマイページ)からの申込みが必要です。
その他
その他の特長は次のとおりです。
- 楽天モバイル
- ポイント連携:月々の支払で楽天ポイントがもらえます。また、他の楽天グループの連携する楽天ポイントアッププログラムによりポイントが貯まりやすくなります。
- 通信容量の繰越し:使用量により自動的料金が上がりますので繰越しはありません。
- キャリアメール:楽メール(@rakumail.jp)が無料で利用できるようになりました。利用するためにはRakutenLinkアプリから設定する必要があります。
- OCNモバイル
- ポイント連携:月々の支払でdポイントがもらえます。
- 通信容量の繰越し:翌月まで繰越しが可能です。
- キャリアメール:ありません(ドコモメールが使えません)。
結論
各々のメリットをまとめると次のとおりです。
- 楽天モバイルのメリット
- RakutenLinKアプリ経由により音声通話が無料で利用できる。
- 楽天ポイントが楽天スーパーポイントアッププログラム(楽天グループの他サービスと連携によりポイントアップの特典が得られる)により貯めやすい。
- 通信容量に制限が無い。
- キャリアメールが使える。
- OCNモバイルのメリット
- ドコモ回線を利用しているので市中・ビル内での通信品質が優れている。※本稿では触れませんでしたが。
- 費用的には、通信容量500MB~1GB以下でほとんど音声通話を利用しない人が良い。
- dポイントをよく利用している人。
私の場合は、「RakutenLinKアプリ経由の音声通話が無料」のメリットが大きく、楽天モバイルを続けようかと考えています。
さいごに
楽天モバイルは、通信インフラを借りていたMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)の頃から利用しています。理由は単に安いからで、奥さんはドコモ愛用者ですが、2人ともドコモでは通信費が高額になりますので私は楽天モバイルを利用しています。
楽天が自前のインフラになってきてからか、屋内での通信品質でたまに悪くなる経験を何度かしています。例えば、キャッシュレス決済をしようとレジでアプリを立ち上げようとしも立ち上がらず、仕方が無いので現金払いにした事も何度かあります(だいたいどこが悪いが分かってきました)。
また、楽天モバイルのサポートも良くありませんので、これらが気になる人は、現3大キャリアから選択した方が良いと考えています。サービスとコストはある程度比例しているものだと思います。
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