身近な方や自分が逝ってしまった時に、家の中の整理・処置はどうしたらよいのでしょうか。家族が元気なうちは良いのですが、そうでない場合のことを考えると心配です。万一のこともありますので、遺品整理や生前整理について調べてみました。
発端
親が逝ってしまったり、子供が結婚して家を出て行った後に奥さんと二人になった後に自分が先に逝ったり、奥さんに先立たれたり、どちらかが認知証になってしまったり、子供が遠方だったり、等々、いろいろ不安なことが多いです。
2025年には団塊世代が皆さん75歳以上の後期高齢者になりますので、上記のような状況を考えられている方も多いのではないでしょうか。
まだ考えるは早いのかもしれませんが、逝くときは身綺麗にしておきたいと思いますので、生前整理とか、終わった後の遺品整理とか等、家族以外にお願いする方法について調べてみました。
遺品整理について
調べてみると遺品整理は立派にビジネスとして成立しています。ここでは、ビジネスをされている方が保有している資格の面から見てみたいと思います。
遺品整理に係る資格や関連情報
資格としては、まず一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する「遺品整理士」の資格があります。これを含めて関連しそうな内容をいくつか説明します。
遺品整理士
遺品整理関係のビジネスを行う上では、民間の一般社団法人遺品整理士認定協会が認定している「遺品整理士」の資格を持っていることが一つのポイントとなります。
急に遺品整理をしろと言われても困りますよね。遠隔地にいたり、重要なものと不要なものが良くわからないとか、不要と思っていたものでも案外重要だったりします。また、どこにあるのかと探さなければならない場合もあります。さらに処分する場合は、法律に従って処理をしなければ罰せられることもあります。
これらのことに対応するため、遺品整理士の方は次のようなことを行います。
- 遺族との調整、見積り
- 遺品整理の実施
- 必要に応じて供養、清掃
- 法規制等に従って処分・廃棄
このようなことをビジネスにしているところは思いの他多いです。それだけ需要があるのでしょう。皆さんの身近なところにも必ずあると思いますので、もしもご興味があれば、次の遺品整理士協会のWebサイトに同協会に在籍している一覧がありますので、ご覧ください。
不用品回収健全化指導員
悪質な回品業者による、 「不法投棄」、「費用の不当請求」、「廃棄物処理業務の無許可営業」 などを防ぐことを目的にした民間資格です。特に、行政や警察、国民生活センターなど、各機関と連携し、地域の違法行為を撲滅し、地域住民を守る活動も行いますので、遺族である高齢者や女性などには心強い存在かもしれません。
この運営機関は、「遺品整理士」同様に一般社団法人遺品整理士認定協会で、不用品回収健全化指導員になるためには、同協会が実施する養成講座を受講します。
特定遺品整理士
この資格は、上記の一般社団法人遺品整理士認定協会弊協会が認定する「遺品整理士」と「不用品健全化指導員」の資格保有者が『特定遺品整理士』として、認定されます。
特殊清掃
特殊清掃とは、台風等の影響による水害や火災、孤独死、ゴミ屋敷等々の普段携わることのない事案・場所での清掃・消臭作業のことです。例えば、ゴミ屋敷や犬・猫屋敷のようなところは、 いろいろな訳の分からない匂いやペット臭等の消臭・除菌・清掃等をお願いできます。
あまり関わりたくない事ですが、実際に起きてしまった時には、大変困ります。このような人の嫌がる、そして難しい作業を請け負うビジネスがあります。お金はかかってしまいますが、助かりますね。
もしも関連がありそうだとかご興味があれば下記Webサイトをご覧ください。
生前整理
生前整理の代表的なものは、エンディングノートですね。このエンディングノートには、自分の財産の種類、口座、年金や金融機関の連絡先、親類等の連絡先、葬式・お墓の希望、譲るもの、処分するもの、その他気付等々を記載しておきます。上記の遺品整理会社へ事前依頼している場合も、これに書いておくと良いでしょう。
エンディングノートを作成した場合は、必ず家族にあり場所がわかるようにしておく必要があります。このため、カードのIDやパスワードはこのノートには記載せず、別管理にしておきましょう。
この他、生前整理に関連する資格や講座を運営している一般社団法人生前整理普及協会などもあります。同協会では、次のような資格・講座を用意しています。沢山ありますね。
- 生前整理アドバイザー認定指導員
- 生前整理認定作業士
- 生前整理診断士
- 生前整理相談士
- 生前整理エステートセール認定講座
- 生前相続アドバイザー
一般社団法人生前整理普及協会について、詳細をお知りになりたい方は下記Webサイトをご覧ください。
さいごに
今回の内容は、書いていて少々憂鬱な気分になりました。どうしても認知症とか、孤独死とかが頭をよぎります。事前に考えておくことは重要ですが、今すぐに手を付ける気がしませんね。
とりあえずは、関連情報に注視していきたいと思います。終活を考えるといろいろと考えさせられる事が多いですね。