老後を安らかに過ごすためのライフプラン、100歳安心設計の概要

65歳前後を境に老後生活が始まります。それまでは資産構築・運用、その後は取崩しの段階となりますが、保有資産を守るための資産運用の継続、趣味を兼ねた副業、無駄な出費を避けるための適正な税・社会保険料負担やネット金融の活用等を考えます。そして、平穏な終わりのための資産継承・終活等を実践していく事が重要です。本稿では第1弾として、子育てを終え、定年を見据えた人の一つのライフプランの概要について考えてみたいと思います。

前提

この記事は、定年後の生活を見据えた定年前後の人が対象です。このため、教育費や住宅ローン等に関してはほとんど終了している事が前提になります。

ただし、保有資産については、これを構築する方法・過程も重要ですので含めています。また、定年前の日常生活において定年後もあまり変わらない内容は含めています。

本稿を含めたこのブログ(スマートエイジのライフプランニング)は、もともと上記の内容を考えるために作成したサイトですので、このサイトの全体概要を書いている記事という位置づけにもなります。

なお、本稿で説明しないので蛇足になりますが、住宅ローンは定年後残額有りは厳禁です。退職金を期待する事なく定年前に完遂しなければ生活が苦しくなります。必ず定年前(悪くとも65歳まで)に完遂しましょう。

平均余命からみる夫婦の寿命

まず、なぜ100歳安心設計としたかを説明させていただきます。

次の表は、厚生労働省「令和2年簡易生命表の概況」に掲載されている「主な年齢の平均余命」です。65歳時点で男(夫)は20.05年、女(奥さん)は24.91年ですので、夫は85歳まで、奥さんは3歳年下とすると+3で約93歳となります。この他に女性は65歳を迎えるとその内2割の人が100歳まで生きるというデータもあります。

このため、夫の寿命85歳としても(少し余裕かつ切れの良い数値として)妻の寿命100歳として、100歳までのライフプランを考えてみたいと思います(以下、100歳安心設計と称します)。寿命が来た時に財産がちょうど0になるという事はどだい無理な話です。余力を持ち、資産が残るようにして、次世代(家族)に引き継げるように考えれば良いと思います。

令和2年度版平均余命簡易表
【主な年齢の平均余命表(厚生労働省資料から抜粋)】
※表をクリックするとサイトへ移動します。

ライフプランの概要

次の画は、ライフプランの一例です。何歳から開始するかは人それぞれなのでここでは記載していません。子育て時期を終えて余裕が生まれた時や定年まじかで開始する人もいますし、「資産構築」などは子育て時期と重なる部分があります。

中間点の60~65歳は、定年の時期です。会社員の人は、退職金が入りますので一気に保有資産(黄色の部分)が増えます。定年後のある時期から「資産取崩し」が始まります。また定年前後では、「税金・社会保険」が劇的に変わります。「趣味、副業」では、定年後を見据えて趣味を兼ねた副業を始める人も居られると思います。「資産継承、終活」は終わりを見据えた対策を打つ時期です。さらに、直ぐにでも始められる「日常生活におけるお金の無駄を避ける方法、その他」を考えます。

以下、各々の概要を説明します。

100歳安心設計を実現するための考慮点
【100歳安心設計を実現するために考慮する内容】

資産構築・運用

老後に向けた資産を貯める時期です。とはいえ、結婚、子育て、マイホームと何度か資産がリセットされる時期が来ると思いますが、次の方法で地道に積立・運用を行います。

  • つみたてNISA(小額投資非課税制度)、NISA、iDeCo(個人型確定拠出年金を活用して資産を貯めます。
  • ノーロードのインデックス型積立投資信託で資産構築するのがお勧めです。比較的長期間実施する場合は、米国型や全世界型の商品が良いと思います。
  • さらに余力が出てきたらコア・サテライト戦略で株式投資をします。例えば、コアが上記のインデックス型積立投資信託、サテライトが個別株式投資です。

資産運用・取崩し

生活資金として年金主体となります。不足分はいままで貯めた資産を取り崩していきます。運用しながら取崩すと意外と長期間財産が残ります。

  • 絶対に守りたい資金は、個人向け国債変動10年で運用します。
  • 定年後も可能な限り積立投資信託を続き、取り崩す際には投資信託の定期売却サービスを活用します。
  • 株式では、配当利回り4%以上の銘柄や株主優待制度で商品券等が貰えるサービスを実施している銘柄がありますので、これらを期待し投資を続けます。

税金・社会保険(定年前)

  • 確定申告では、医療費控除や配当控除、損益通算等を申告し、税金を還付してもらいます。
  • 株式投資をされている人は、上記の確定申告において株式配当申告不要制度を活用して所得税・地方税を抑えます。
  • ふるさと納税を実施して、地方の商品を楽しみます。

税金・社会保険(定年後)

  • 退職金を一時金で受取る時にはメリット大の退職所得控除があります。
  • 年金制度とその課税制度を理解します。
  • 退職後の失業保険高年齢求職者給付金を確実のゲットします。

趣味、副業

  • 並行輸入とFBA(Fulfillment By Amazon)で稼ぐ方法があります。
  • 個人出版・KDP(amazon Kindle Direct Publishing)で稼ぐがあります。
  • アフィリエイトで稼ぐ方法があります。

資産継承、終活

  • エンディングノートで万一の時に備えます。
  • 万一の時のため、生命保険非課税控除額を理解して生命保険で備えます。
  • 遺族年金と課税制度(非課税)を理解します。
  • 健康保険制度と介護保険制度について、定年後や後期高齢者対応の制度を理解します。
  • 信託銀行や家族信託を活用してスムーズな資産継承を図ります。

日常生活でお金の無駄を避ける方法、その他

  • ポイ活・キャッシュレス決済で楽しみながらお金の有効活用を図ります。
  • マイナンバー制度の特典(新規取得、健康保険証利用申込み、公金受取口座登録)をゲットします。
  • ネット銀行のATM入出金・他行振込手数料無料サービスを活用します。
  • ネット銀行のサービスを組合せて金融口座間の資金移動を自動化し、日常生活のおけるお金の使い勝手を改善します。

さいごに

この記事では、100歳安心設計の主なものについてざっと記載しました。なんとなく掴めていただける事を目的に書いてみましたが、それでも詳細を説明しないと良く分からない事が多いと思います。

次からは各々のついて、もう少し詳しく説明していきたいと思いますので、暫くお待ちください。

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