定年後の株式投資、日本郵政と楽天を買ってみた

定年後の株式投資では、リスクを避けるため配当金の良い株式(インカムゲイン)を第1優先に考えています。とはいえある程度の刺激があるのも面白いのでキャピタルゲインを狙う株式も少しなら良いかなと思っています。最近、日本郵政と楽天が資本・業務提携するというプレスリリースがありました。そういえば楽天の株式優待も送られてきましたので、これを含めて考えてみたいと思います。

日本郵政と楽天の資本・業務提携の概要

2021年3月12日にプレスリリースがありました。資本提携についてはお互いに株式を少し持ち合うという内容ですので、業務提携の概要だけを簡単に説明します。

楽天のプレスリリースからみた、主な業務提携の内容は次のとおりです。

  • 物流:物流拠点・配送システム・保有データ・DXプラットフォーム等の共同事業化・RFC(楽天フルフィルメントセンター)及び日本郵便ゆうパック利用拡大等。
  • モバイル:郵便局内の楽天モバイルの申込み等カウンターの設置、日本郵便配達網を活用したマーケティング等。
  • DX:楽天から日本郵政への人材派遣とDX推進支援。
  • 金融・EC:キャッシュレス決済・保険分野・物販分野での協業

この中で特に興味をもったのは、RFCです。日本郵政の日本郵便は、amazonのFBA(Fulfillment By Amazon)の公式パートナーです。

フルフィルメント・サービスとは、楽天やamazonの出店者が各倉庫に納品まで行うと、その後の、商品保管、注文処理、梱包、出荷、配送等を全て楽天やamazonが代行してくれるサービスです。

ネットビジネスでは日米の両巨頭である楽天やamazonのフルフィルメント・サービスの入り口を押さえた事になりますので、なかなかやるなという感じです。ただ、FBAの場合は、公式といっても料金的に安いわけでも無く、もう一工夫欲しいところですが。

日本郵政の最近株価等

次の図は、日本郵政の最近2年間の株価チャートです。

【日本郵政の株価チャート(2年間)】
【日本郵政の株価チャート(2年間)】
※YahooJapan!ファイナンスから

元々戻り基調でしたが、3月12日のプレスリリース後は急伸し、最近では少し落ち着き気味です。

主な指標は次のとおりです(YahooJapan!ファイナンスから)。

  • 株価(2021年3月26日):1,077.5円
  • PER(会社予想):12.81倍
  • PBR(実績):0.32倍
  • 1株配当(会社予想):50円
  • 配当利回り(会社予想):4.64%

特に配当利回りが4.64%と魅力的です。株価が下降傾向の時は考え物ですが、安定してくるとこの配当利回りは、老後の運用先として良いですね。

かんぽ生命の信じられないような不祥事がありましたが、処分がほぼ決まりこれからの上昇に期待したいところです。

楽天の最近の株価等

次は楽天です。楽天の場合は、株主優待制度がありますので、これも説明します。日本郵政は株主優待制度はありません。

楽天の株価等

下図は楽天の最近2年間の株価チャートです。

楽天の株価チャート(2年間)
【楽天の株価チャート(2年間)】
※YahooJapan!ファイナンスから

日本郵政同様に戻り基調でしたが、3月12日のプレスリリース後は日本郵政以上に急伸し、最近ではまた下がっていますが、下値は急伸前以上を保っています。

主な指標は次のとおりです(YahooJapan!ファイナンスから)。

  • 株価(2021年3月26日):1,332円
  • PER(会社予想):-倍
  • PBR(実績):2.98倍
  • 1株配当(会社予想):4.5円
  • 配当利回り(会社予想):0.34%

配当が低く、4.5円ですので、最低売買単位100株では、450円です。3月26日時点での株価に対して配当利回りは0.34%です。

楽天のようなIT企業(もう新興ではないですが)は、米国では配当が低いか無いことが一般的です。例えば、GAFA(Google、amazon、Facebook、Apple)の場合、配当があるのはAppleだけ配当利回り0.68%と低率です。その反面、予想PERは高く、Google:29.0倍、amazon:34.3倍、Facebook:25.4倍、Apple:27.2倍です。

これらのIT株は、典型的な値上がり益を狙う株式ですので、定年後の運用先としてはメインに置くことができません。しかし、順調に上昇を続けていますので、チョコっと購入して楽しむぐらいが良いと思います。

楽天に話を戻すと、楽天には株式優待制度がありますので、次にこれを紹介します。

楽天の株式優待制度

次の条件で株主への特典があります。

  • 株式優待を得るための株数:100株
  • 権利確定日:12月末日
  • 株主優待の内容:株数に応じた楽天キャッシュと楽天トラベル国内宿泊クーポン1,500円相当

楽天キャッシュとは、楽天市場・楽天トラベル・ラクマ等で利用できる電子マネーで、株数に応じて次の楽天キャッシュが付与されます。

株数保有期間5年未満保有期間5年未満
100株以上500円1,000円
1,000株以上1,000円1,500円
5,000株以上1,500円2,000円
10,000株以上2,000円2,500円
【株主優待での楽天キャッシュ付与】

100株保有で、保有期間が5年未満であれば、500円の楽天キャッシュが貰えます。されに楽天トラベルのクーポンが1,500円相当もらえますので、配当と合わせて2,450円(配当450円+楽天キャッシュ500円+楽天トラベルクーポン1,500円)相当ですので、利回りは約1.8%となります。

楽天のサービスでは、ポイントの貯まるキャンペーンをよく実施していますので、意外と株主還元が少ないなぁ~との印象です。株価上昇に期待してくれという事なのでしょうが、まだまだ物足りないですね。

また、株主優待の申し込みは、ネットから行いますが、申込期間、付与期間、利用期限等がありますので、忘れないように注意する必要があります。私も最低単元株数を持っていますので、申し込みました。下記がその受付画面です。

楽天の株主優待の受付画面
【楽天株主優待の受付画面】

少し保有

日本郵政株は、配当が高く、不祥事の精算も終わりそうですし、大株主が財務大臣約63%保有なので、大きく崩れないだろうと思い、少し購入しました。ただし、株価が戻るとこの政府持ち分の放出が始まるでしょうからこの動向について注視していかなければなりませんが。

楽天株については、以前より保有(最低単元株ですが)しており応援していました。楽天モバイル事業が苦戦しており、なかなか株価が上がらない状況でしたが、今回の提携話で動意し始めましたので、楽しみながら期待していきたいと思います。

なお、私は証券会社として、楽天証券とSBI証券を利用させていただいています。ご興味があれば下記をご覧くださし。

→楽天証券公式サイトを見る

→SBI証券公式サイトを見る

さいごに

ネットビジネスが当たり前になり、あまり外に出なくとも買物をしたりサービスを受ける事が簡単にできるようになりましたが、それに応じて物流が大変重要になってきています。

日本郵政は日本全国津々浦々の郵便局があり、膨大なインフラを有していますので網という意味ではメリットが大きいと思います。この反面危惧するところはコストの問題ですが、楽天と連携する事により循環の高回転が期待できますので、コスト問題も解消されるかもしれません

日本を代表する新旧の大会社の連携により、外資に負けない強い企業になり、小株主にも大きな利益還元をしてくれることを期待して行きたいと思います。

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