SBI証券から「Yahoo!ファイナンス」アプリと連携できる「SBI証券 IDコネクトサービス(Yahoo!ファイナンスコネクト)」が、2021年2月24日から開始されています。 「Yahoo!ファイナンス」を利用して証券等資産を管理している人は、SBI証券に限るとは言え、簡単に運用情報が確認できますので、さらに便利になります。連携方法と何が見れるのかについて紹介します。
Yahoo!ファイナンスで資産管理
証券等の管理にYahoo!ファイナンスを利用されている方は多いと思います。私もその一人で、国内株式、国内REIT、米国株式、米国ETF等について、保有しているものや興味のある銘柄を登録して損益や動きを注視しています。特に複数の証券会社を利用して取引されている場合は、 Yahoo!ファイナンス で一元化できますので、重宝しています。
便利なYahoo!ファイナンスですが、2021年2月24日からSBI証券の口座情報が見れるようになりました。 Yahoo! JapanのアカウントとSBI証券のアカウントを連携させることが必要ですが、ものは試しと実施しみました。
Yahoo!ファイナンスでは、株式情報等をリストやグラフ化してスマホに表示しますが、その基となるSBI証券からの取得情報は次のとおりで。
- 国内上場株式等の取引に係る残高情報
- 銘柄、株数、取得コスト
- 国内上場株式等の取引に係る取引履歴
- 銘柄
- 売買、および新規・決済(信用取引のみ)の別
- 売買数量
- 約定日
- 価格
- 取引手数料、諸費用
- 現金残高等
連携方法
Yahoo!ファイナンスの画面からSBI証券と連携する方法を説明します。
SBI証券との連携開始
Yahoo!ファイナンスのトップ画面です。
まだSBI証券と「未連携」の状態ですので、「今すぐ設定(無料)」をクリックします。
Yahoo!ファイナンスコネクト画面
Yahoo!ファイナンスコネクトの説明画面に移動しますので、概要を確認したい方は、下の方へスクロールしてください。
次に「 Yahoo!ファイナンスコネクト利用規約」をクリックして内容を確認し、問題なければ、画面下部の「規約に同意してサービスを利用する」をクリックします。
SBI証券の規約確認と連携登録
SBI証券に移ります。
ここで、SBI証券側の「SBI証券 IDコネクトサービス利用規約」が表示されていますので内容を確認し、問題なければ次を行います。
- SBI証券 IDコネクトサービス利用規約に同意するにチェックを入れます。
- SBI証券のユーザーネームとパスワードを入力します。
- 「連携する」がアクティブ化しますので、クリックします。
連携の完了
これで連携が完了しました。数分の作業で簡単です。
「保有一覧へ」をクリックするとSBI証券の情報が見れますので、確認してください。
保有資産一覧の表示(連携当初)
前の「保有一覧へ」をクリックすると現れる画面です。
保有一覧と取引履歴のタブがありますが、保有一覧では、まだ保有資産チャートが現れていません。
次のような説明が記載されていますので、暫く待ちましょう。
チャートが取得できません。残高が無い場合やID連携当日の場合等はチャート表示ができない場合がございます。
SBI証券 IDコネクトサービス
取引履歴の表示(連携当初)
取引履歴のタグをクリックすると出てくる表示です。まだ連携したばかりのため、十分に情報が得られていません。
SBI証券口座を持っていない場合
Yahoo!ファイナンスコネクト画面に戻り、SBI証券口座を持っていない場合はどうなるのでしょうか。
「SBI証券口座をお持ちでない方はこちら」をクリックすると右の画面が出てきます。何のことは無い、SBI証券口座開設のお勧め画面でした。
しかし、SBI証券はお勧めだと思います。住信SBIネット銀行とのハイブリッド預金の自動スイープ(口座間自動入出金処理)機能や指定回数手数料が無料になるサービス(ATM入出金、他行振込等)がありますし、特に外貨取引には強い金融機関です。
何が確認できるか
Yahoo!ファイナンスコネクトを設定した後にどのように見えるかを確認してみたいと思います。
Yahoo!ファイナンス のトップ画面
Yahoo!ファイナンス を最初に開いた画面です。従来の市況状況、興味を持っているポートフォリオの表示の他に、SBI証券の資産合計と評価損益が現れています。
このSBI証券の枠をクリックするとさらに詳細情報を見たり、株式売買等取引に移行したりもできます。
国内株式のみとはいえ、便利な機能が追加されています。
保有一覧
保有資産チャートの部分については、まだSBI証券のデータが取れていませんので、SBI証券サイトに掲載されている例を示します。
全体の資産合計とその推移が示されています。
取引履歴
次は取引履歴です。こちらもまだSBI証券のデータが表示されていませんので、SBI証券サイトに掲載されている例を示します。
銘柄ごとに取引履歴が確認できます。また、メモを記載する事ができますので便利です。
これからに期待したい事
Yahoo!ファイナンスを既に利用されている方は、 Yahoo!ファイナンスの画面を開くだけでSBI証券保有の国内株式の状況がわかりますので、それなりには便利です。
しかし、現サービスは対応する金融機関がSBI証券で、しかも国内株式だけなので、さらに対応範囲を広げていただきたいと思います。まとめると次のとおりです。
- SBI証券の国内株式に関する情報だけなので、米国を始め外国株式等についてもサポートをしていただきたと思います。
- SBI証券だけでは、保有資産全体をカバーできない方が大多数だと思いますので、他の金融機関に対応を広げて欲しいと思います。
なお、SBI証券では、9月から資産管理ツール「My資産」サービスを開始しました。これはSBI証券の国内外金融資産(海外は米国のみ)の状況がわかるツールで、なかなかの優れものです。「My資産」サービスの紹介は次の記事にまとめていますので、ご覧ください。
SBI証券から2021年8月26日に資産管理ツール「My資産」のプレスリリースがありました。SBI証券の口座にある資産だけが対象ですが、米国株式の状況も一度に把握できて便利です。早速利用してみましたので紹介します。資産管理ツール「[…]
さいごに
いろいろな事がスマホがあれば実現できます。しかもその対応範囲が益々広がってきています。私のスマホもキャッシュレス機能、情報取得、ネットバンク・ネット証券取引機能等々、多くのアプリをインストールしていますので、よくわからないアプリも増えてきています。
このような状況下では、スマホの容量や速度が怪しくなってきた際に中途半端な機能のアプリは削除せざるを得ません。今回紹介した Yahoo!ファイナンスコネクトは、現状のままでは物足りないと思いますので、早く適用対象を増やしていただきたいと期待しています。
だんだん高性能なスマホが欲しくなってきました。
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