2024年1月から新NISAが始まります。従来のNISAは期限がくるまで継続して併用可能ですが、新NISA用の資金にするために利益が出ているうちに売却しました。また、今のNISA口座を既に証券口座を保有しているSBI証券に変更するために手続きを行いましたので、これらについて説明します。
新NISAとは
従来のNISAでは、つみたてNISA(一定の投資信託を40万円/年、最大20年間非課税で最大800万円まで可)と一般NISA(株式・投資信託等を120万円/年、最大5年間非課税で最大600万円まで可)がありました。
2024年1月から始まる新NISAでは、つみたてNISA(つみたて投資枠と称する)と一般NISA(成長投資枠と称する)の併用が可能になり、年間360万円、生涯合計1,800万円の非課税枠を保有期間の制限が無く利用できるようになります。しかも、使用したNISA枠は売却すると復活させることができるようになり、より活用しやすくなりました。
新NISA活用前に準備すること
私の場合、新NISAに向けて準備すべきことは、NISA口座の移管と現NISA口座保有資産の売却です。NISA口座は1金融機関で1口座しか開設できませんが、年単位で金融機関を変更する事ができます。このため、2024年から新しい証券会社でNISAを開始するためには、2023年10月1日以降に手続きを開始して年末までに終える必要があります。
現状のNISA口座は楽天証券に設定していましたが、これをSBI証券に変更します。理由等はこの後に説明します。
また、NISA口座を移管する場合は、現状実行しているNISAでの積立て設定等を解除しなければなりません。特にNISA口座での取引では、買値を下回る損失が発生しても(一般株式取引とは異なり)損益通算や損失繰越ができませんので、利益が生じているうちに売却する事が必須です。私の場合は、15%程度の利益が生じていましたので、全て売却して利益確定を行いました。
まとめると次のとおりです。
- 必要に応じてNISA口座の移管を実施する。
- NISA口座での積立て設定を解除する。さらに利益が発生している場合は売却して利益確定を行う。ただし、損失が発生している場合はNISA口座の移管も止める選択肢もあります。
NISA口座の変更
元々、NISA口座を楽天証券に設定した理由は、将来の取り崩しを考えて結果です。つまり、投資信託で構築した資産を取り崩す方法として、投資信託定期売却サービスがあり、その売却の方法として楽天証券では定率指定が可能だったのが理由です。定率指定の場合は定期的に受け取る金額が変わりますが、最も長く受ける事ができるためです。
しかし、次に述べる理由のためSBI証券に移管する事にしました。
変更理由
主な変更理由は次のとおりです。
- 楽天Gの経営不安:楽天モバイルの膨大な設備投資によりキャッシュフリーが酷い状態で、楽天Gの経営危機が心配です。もしも経営が傾いた場合でも楽天証券や楽天銀行等は事業譲渡されて企業活動は続くと思いますが、その際の混乱に巻き込まれたくないためです。
- 相続発生時の手続き簡素化:もしも本人が亡くなった場合、証券口座の資産は同じ証券会社の相続人口座に移管されます。家族もSBI証券口座を保有しているので、新たなNISA口座もSBI証券にしました。
手順と状況
NISA口座は年単位の変更が可能で、今年は、2023年10月1日から翌年の9月30日までに行うと2024年から新しい金融機関で新NISAの運用が可能になります。
異なる金融機関でNISA口座を移管させるための手続きは次のとおりです。なお、サブ項目に私の場合の例を示します。
- 現状のNISA口座がある金融機関から勘定廃止通知書を取得します。
- 楽天証券サイトから「勘定廃止通知書」を請求(10月9日※祝日)
- 楽天証券から「勘定廃止通知書」が到着(10月19日)
- 勘定廃止通知書とその他の必要書類を一緒に新NISA口座を開設する金融機関に提出します。
- SBI証券サイトからNISA口座開設請求書を申込(10月19日)
- SBI証券から必要書類が到着(到着待ち:4~5営業日かかるとの事)
- 必要書類を同封して返送(上記後)
なお、必要書類は次のとおりです。また、SBI証券に証券口座をお持ちでない方は証券口座開設の手続きも必要ですが、ここでは割愛します。
- 勘定廃止通知書(楽天証券から届いた書類)
- マイナンバー確認書類(マイナンバーカード等のコピー)
- 本人確認書類等のコピー(運転免許証、健康保険証、住民票等)
詳細は次のサイトをご覧ください。
さいごに
来年から始まる新NISAに関わり、NISA口座を楽天証券からSBI証券に移管する理由・手続き等について説明しました。
ただし、楽天証券については優れているサービスがありますのでの継続して利用させていただきます。つまり、NISA口座は止めますが、証券口座はそのままで一般の株式取引等は続けていきます。
楽天ポイントのユーザでもありますので、楽天モバイルについては早く着地点を見つけていただきたいと切望しています。
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