ネット出品ビジネスの概観、Amazon出品事始め

FBAを活用したネット出品を始めてから2ヶ月弱経ちました。トラブルが多発し、まだ赤字ですので順調とは言い難いですが、だいたい自分なりのネット出品ビジネスの構成が見えてきましたので、ここで整理したいと思います。これを基に今後は限られたリソースの中、早く黒字化できるように絞っていきたいと思います。

FBAを活用したネットビジネス

Amazonでは比較的ネット出品ができるFBA(Fulfillment By Amazon)サービスがあります。有料ですが(大口利用料で税込5,390円/月)、これに登録して商品をAmazonフルフィルメント倉庫に送ると、その後の、商品保管、注文処理、梱包、出荷、配送、お問い合わせ、返品対応等を全てAmazonが代行してくれます。

最近では、ノウハウ本がでていますので、私もそれらを参考にAmazon出品に挑戦中です。ご参考までに私が参考にさせていただいた本の一つを紹介します。

次の「いちばん儲かるAmazon輸入ビジネスの極意[第2版]」です。具体的に方法や関連ツールの説明があり、分かり易かったですね。ただし、Amazonのシステムがよく変わるようで例があっていないところもありました。そのようなところはAmazonテクニカルサポートに質問するとクリアになります。

初めての事でトラブルがつきものです。いろいろと調べたりトライするうちに徐々に関連知識も増えてきました。まだまだ一部ですが、それでも全体像がなんとなく見えてきましたので、次の項で説明したいと思います。

ネット出品ビジネスの全体構成

次の図は、私が目標とするネット出品ビジネスの全体構成を表したものです。

ネット出品ビジネスの全体構成
【ネット出品ビジネスの全体構成】

大まかな流れとしては、ネット出品者(例えば私)が商品を仕入れ、それをAmazonフルフィルメント倉庫へ配送します。その後はFBAを活用してAmazon商品販売サイトや他のネットモール(楽天市場やYahoo!ショッピング等)に出品・販売します。

この流れに従って説明します。

商品の仕入れ

商品の仕入れには、大きく次の3つの形態があります。

  • 自社商品:自分で商品を制作している場合です。これが最も利幅が大きいですが、残念ながら私の対象外です。
  • 直接仕入:自分で直接国内外から商品を仕入れます。特に海外から仕入る場合は、先に紹介した「いちばん儲かるAmazon輸入ビジネスの極意[第2版]」が大変参考になります。上記の図では、海外ネットモール→国際配送業者→ネット出品者の流れの部分です(図では直接仕入商品と分けていますが、この部分も直接仕入の範囲です)。業者の一例としては次のとおりです。
    • 海外ネットモール:米国Amazon+Prime会員等
    • 国際配送業者:MyUS.com、ハッピー転送等
  • ネット問屋から仕入:海外から商品を仕入れるのは商品探し・発注・輸送等、結構な作業があります。サラリーマンが片手間で行うのは無理がありますが、そのような時に頼りになるのがネット問屋です。ネット問屋を利用するメリットの一例は次のとおりです。
    • ネットやメール連絡の商品リストから卸値で簡単に購入できます。
    • FBAの納品処理を有料で代行してくれます(業者に依ります)。
    • Amazon出品用商品サイトを有料で作成してくれます(業者に依ります)。

FBAの活用

先に紹介したとおり、FBAサービスでは、商品保管、注文処理、梱包、出荷、配送、お問い合わせ、返品対応等を全てAmazonが代行してくれます。

このため、出品者は商品に識別用のバーコードを付けてをAmazonフルフィルメント倉庫に納品すれば後はAmazonが全て実施してくれます。

さらに、FBAには「マルチチャネルサービス(MCF)」があります。これは、Amazonフルフィルメント倉庫に保管されている商品をAmazonサイト以外のショッピングモール等へ出荷・配送するサービスです。

送料は、Amazonサイトで販売できた商品の配送代行料よりも、少し高くなりますが、その代わりにAmazonサイトで商品が売れた場合に課される8%~15%等のAmazon販売手数料が生じません

ネットモールへの出品・販売

FBAを利用するとAmazonサイトへ商品を出品する事はもちろんの事、さらにマルチチャネルサービスを活用する事で楽天市場やYahoo!ショッピングサイト等他のネットショッピングサイトへも出品する事ができます。販路が拡大しますので、大量に仕入れた商品を捌いていくには大変有効な手段になります。

このようなAmazonマルチチャネルサービスを活用し、Amazon以外のネットモールに出品するサービスを提供している企業もあります。一例としては、「セールモンスター」の名称で「エイチキューブ株式会社」が運営しています。

「セールモンスター」の主な特徴は次のとおりです。

  • 商品をAmazonFBAに登録し、セールモンスターにサービス登録すると楽天市場・ Yahoo!ショッピング・ Qoo10 ・Wowma! ・ ポンパレ・YAMADA ・ ヤフオク等7モール(2019年1月 現在)に自動的に掲載されます。
  • 初期費用は0円で、10商品まで無料でショッピングサイトに掲載されます。
  • 出品されたショッピングサイトで売れた場合は、FBAマルチチャネルサービスにより購入者の下に商品が届けられます。この場合、Amazonマークの無い無印梱包で発送も可能です。
  • ただし、AmazonFBAに登録する商品は、自社のものに限られます。他ブランドの商品サイトへ相乗りする商品は非対応です。

今後重点化するところは

当初は、米国Amazonから商品を購入し、それを国内の自宅に送り、自宅では識別用のバーコードを貼り付けてFBAパートナーキャリアサービスを活用してAmazonフルフィルメント倉庫に配送、Amazon商品販売サイトに出品・販売等を考えていました。そして、Amazonへの出品もあまり手間のかからない相乗りを基本に考えていました。

しかし、なかなか利益が出ない日々が続いており、しかもブランド侵害のリスクがあります。この形態で気になる事は次のとおりです。

  • 米国から日本への配送料、ブランド侵害調査ツール等コストがバカになりません
  • 大量仕入れはコスト低減になりますが、利益を確保して捌ける商品でなければなりません。
  • しかも大量仕入れは、後でブランド問題が生じた場合、Amazonフルフィルメント倉庫から商品を返却してもらわなければなりませんので大量在庫を抱える危険性があります

このため、暫くネット問屋とモール出品サービスを活用してみようと考えています。つまりこれから重点化する点は次のとおりです。

  • ネット問屋(+コンテンツ作成サービス):プロの目利きの商品を購入し、Amazonサイト内にその商品サイトを作成していただく。これにより、ブランド侵害回避、海外からの配送料・関連ツール費用等のカットなどが期待できます。
  • モール出品サービス:上記から購入し商品サイトを作成してもらうためには、ある程度の商品数のボリュームが必要です。このため、モール出品サービスに依頼してAmazon以外のショッピングモールに出品し、販路を広げます

さいごに

Amazonのマルチチャネルサービスには驚かされました。一言でいえば倉庫貸しですが、これに付加価値をつけて商品のライフサイクルを万遍なくカバーしてお金を稼いでいます。いかに物流を大切にしているかがわかるサービスです。先見の明といいますか目の付け所が違いますね。

ネット出品にチャレンジして約2ヶ月が経ちましたが、売上・利益をコンスタントに得るのは難しいものです。あらためて小売業をされている方のご苦労がわかる気がしています。

なんとか早く黒字転換に持っていきたいものですが、少なくともまだ半年はかかりそうな感じです。見極めの限界は、まぁ1年間ぐらいかもしれませんね。

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