SBIホールディングス株を仕込むチャンスかもしれないと思う理由

世界的な金融不安と大幅減益予想の影響でSBIホールディングス株価の下落が続いています。一方、同社では住信SBIネット銀行やレオス・キャピタルワークスの株式状況が続き、さらには2024年からNISA枠が拡大され株価復調の追い風となりそうです。そろそろ下値を拾うタイミングが訪れているのかもしれませんので、これらについて整理します。

SBI HLDs株価の現状

次のグラフは、SBIホールディングス(本稿ではSBI HLDsと称しています)の2023年4月7日から遡った過去2年間の週足チャートです。

今年に入ってからは、日銀の利上げ観測があり株価上昇が続いていましたが、3月になると米シリコンバレー銀行や欧州クレディスイス破綻不安が生じて下落基調になっており、2023年4月7日終値で株価2,567円です。

2年間のチャートでは、だいたい2,540円近辺が通常での下値の目途に見えます。しかし、第3四半期累計の業績が大幅減益でしたので、ここで止まるかが一つのポイントになりそうです。

SBIホールディングス2年間週足チャート
【SBIホールディングス2年間週足チャート(2023.4.7)】※SBI証券のHYPER SBI2から抜粋

最近の取り巻く状況

ここで、SBI HLDsに係る最近のトピックスといくつか挙げてみたいと思います。

  • 2023年1月18日:関連会社の住信SBIネット銀行が配当を実施しました。1株当たり配当金198円95銭、配当金の総額約300億円です。この時点での株主の保有割合は、三井住友信託銀行50%、SBIグループ50%です。
  • 2023年2月7日:2023年3月期 第3四半期決算説明会があり、2023年3月期第3四半期累計(2022年4月~12月)の収益(売上高)は685,565百万円で前年同期比30.0%増と過去最高でしたが、四半期利益累計は36,026百万円で前年同期比▲89.4%(内.親会社所有者への帰属分8,049百万円で前年同期比▲97.8%)と大幅減益でした。なお、関連会社からの受取配当金の予想は、307.6億円です。
  • 2023年3月29日:関連会社の住信SBIネット銀行がIPO(新規公開株式)により上場しました。この際に保有している住信SBIネット銀行株式の一部を売却して2023年3月期の税引き前利益に約107億円が計上される見込みです。なお、これによりSBI HLDsの同社株式所有割合は36.25%となりました。
  • 2023年4月25日:レオス・キャピタルワークスがIPOにより上場する予定です。同社は、SBI HLDsの関連会社であるSBIファイナンシャルサービシーズが51%超の株式を保有しています。上場後のSBIグループの株式保有割合は48.89%です。
  • 2024年3月期上半期中:国内株式取引手数料の無料化が実施される予定です。
  • 2024年1月:NISA(少額投資非課税制度)の投資枠が年間120万円から年間360万円に拡大されます。

SBI HLDsの配当について

SBI HLDsの株主還元方針

上記でも記載のある2023年3月期 第3四半期決算説明会の資料では、配当金総額に自己株式取得額を加えた総還元額は当面の間は金融サービス事業において定常的に生じる税引前利益の30%程度を目安とあり、次の表のとおり、2023年中間配当30円、期末配当未定です。

会計年度中間期末年間
2023年3月期30円未定未定
2022年3月期30円120円150円
【1株当たりの配当金】※SBI HLDs説明会資料から抜粋。

昨年並み配当を維持するための費用

もしも昨年度並みの1株当たりの配当150円とするとSBI HLDsの発行済株数は272,298千株(1/31時点)なので、約408億円(≒150円/株×272,298千株)の原資が必要です。

これからのSBI HLDsへの投資方針

税引前利益30%程度を維持すると大幅減配になりますので、配当性向を引き上げる、IPOで得た資金を引き当てる等で今期配当は昨年並みにするのではないかと期待しています。場合によっては、国内株式取引手数料の無料化を延期する可能性もあると思います。

こうなると配当が昨年並みに維持されるか減配になるのかがポイントになります。

注目時期

昨年の実績では、配当が決まる時期は次のとおりでした。これから5月中旬から下旬が要注意です。

  • 2022年5月27日:2022年3月期の期末配当予想を120円にし、既に支払い済の中間配当30円と合わせて合計150円予想に修正しました。
  • 2022年6月29日:株主総会と取締役決議を経て、上記配当が決まりました。

投資方針

勢いがあり、NISA投資枠拡大の追い風等が期待できるSBI HLDsですので、次の方針で臨みたいと思います。

  • 個人的には減配は無いのでないかと考えています。しかし、減配の可能性が無きにしも非ずなので、上値は狙わずに株価2,540円前後になるまで待ち、そこで分散して小さく拾っていきます
  • 5月中旬から下旬で配当予想が公表される可能性がありますので、SBI HLDsのニュースリリースに注視します。
  • もしも、上記配当予想で減配が公表された場合は、今まで購入したSBI HLDsをある程度売却します(一部は残すか一旦撤退するかはその時判断します)。

さいごに

比較的最近のニュースでは、「米国株価・指数を全面リアルタイム化!すべてのお客さまに無料で提供~主要ネット証券最多、VIX指数など48種類の米国株価指数も閲覧可能に~2023年4月6日」がありました。米国株式市場の取引時間は日本では夜中ですので、そこでリアルタイムはキツイなと思いながらも、15分遅れの株価よりは良いに決まっています。

配当利回りが良く株主優待もあり、個人的には応援しているSBI HLDsですので、これからもユーザにメリットのあるサービスを創出されることを期待しています。

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