NASDAQ100やS&P500指数に連動する国内ETF(東証の上場投資信託)を調べてみました。利上げ観測等で低迷の続く株式市場ですが、このような時に管理費用の低いETFを少し分散してまとめ買いするのも良いと思いましたので、まとめてみました。
世界的に株式市場が低迷
今は世界的に株価が低迷を続けています。暫くは下降トレンドかもしれません。原因は何と言ってもコロナ禍とウクライナ危機です。コロナ禍のより製造や物流が阻害され、それによるコスト高騰で米国の利上げ観測・インフレ懸念が大きいようです。
そのような時にウクライナ危機が追い打ちをかけて小麦等の生産・輸出に大きな打撃を与えています。この状況は数年に渡る可能性があり、暫くは辛抱の時期が続きそうです。
米国株式指数に連動する国内ETF
それでも長い目でみれば、株式市場は必ず復活すると思いますので、低迷しているこの時期にこそ優良銘柄を仕込んでおくのも良いと考えます。
少額を積み立てる場合は、投資信託が良いですが、ある程度まとまったお金で、かつ分散(銘柄)を考えると管理費用の安価なETFも魅力があります。
そこで、本稿では米国市場において過去の動きが良かったNASDAQ100とS&P500に連動する国内ETFを調べてみました。
米国株式指数に連動する国内ETFと同様の投資信託を比較した場合のメリット・デメリットを再確認したいと思います。
- 米国株式指数に連動する国内ETFのメリット
- 信託報酬等の管理費用が安い。
- 分配金が定期的に受取れます。⇒運用実績に依るので0の場合もあります。
- 米国株式指数に連動する国内ETFのデメリット
- 為替の影響を受けます。⇒為替ヘッジ有を選択する事である程度回避できます。
- 株式と同様に売買手数料が掛かります。⇒ネット証券によっては手数料無料の銘柄があります。
- 分配金を受取る際に課税されます。※投資信託の場合は自動的に再投資されます。
ピックアップした銘柄の概要
次の表は、国内ETF(東証上場のETF)のうち、米国株式指標であるNASDAQ100とS&P500に連動する銘柄の一部です(これ以外にも同様の銘柄があります)。
東証ETF銘柄(国内ETF)に(H有)が付いているのは為替ヘッジ有を現しています。コードとは証券コード、価格は2022年6月10日終値、運用管理費用は保有している期間に渡り課せられる費用、信託財産留保額は売却時に課せられる追加費用です。
また、コード(証券コード)の青字はSBI証券と楽天証券の両証券会社において、売買手数料が無料になる銘柄を示しています。コード2845については、楽天証券では無料ですが(2022/6/8時点)、SBI証券はまだ無料ではありません(2022/4/19時点)。多分、SBI証券でも無料になるのは時間の問題だと思いますが。
以下、簡単に追加説明をします。
(NEXT FUNDS)NASDAQ-100(H無)連動型上場投信と同投信(H有)
野村アセットマネジメントの商品で、為替ヘッジ有の銘柄もあります。特に為替ヘッジ有の方は、NASDAQ100連動型の国内ETFとしては運用管理費用が現在最も低い商品です。ただし、売却時に信託財産留保額が差し引かれます。
MAXIS ナスダック100上場投信と同投信(H有)
三菱UFJ国際投信の商品で、為替ヘッジ有の銘柄もあります。三菱UFJ国際投信は、MAXISシリーズとしてETFがあり、eMAXIS/eMAXIS Slimシリーズとして投資信託があります。株式指数連動型の商品では、管理費用が比較的安価に設定されていますので、要注視の投信会社です。
MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信と同投信(H有)
三菱UFJ国際投信の商品で、為替ヘッジ有の銘柄もあります。S&P500指数に連動する国内ETFとしては管理費用が最も安価です。
SPDR S&P500 ETF
運用会社SSGATCとは「State Street Bank and Trust Company」の略です。このETFは米国ETFでもあり、その東証上場版です。歴史があり有名なETFですが、次のiシェアーズの商品より、管理費用が劣っています。
iシェアーズ S&P500 米国株 ETFと同投信(H有)
ブラックロックの商品で、為替ヘッジ有の銘柄もあります。このETFも米国ETFがあり、その東証上場版です。
いま考える事
既に述べていますが、ETFは投資信託と比較すると管理費用が安価ですので、どちらかと言えばまとめ買いが適していると思います。これから次のような一案を考えています。
- 株価低迷時期にまとめ買いをして次の上昇を狙いたいと思います。ただし、少しでもリスクを抑えるために分散を考慮します。例えば、1度で全て購入するのではなく、1年間程度の期間で数回に分けて購入します。
- SBI証券や楽天証券では、売買手数料が無料になるETFがありますので、これらの銘柄から選びます。なお、両証券とも一日100万円以下の株式等売買手数料無料のコースがありますが、今回紹介したETFは100万円以下の計算から除外されており(SBI証券のコード2845以外)、別枠として無料です。
分散といえば、地域(国)、銘柄、時間等があります。地域(国)は米国だけなのでダメですが、銘柄は米国のみとは言えNASDAQ100やS&P500としてある程度分散ができています。あとは、数回に分ける事で時間分散を図り、少しでもリスクを分散したいと思います。
さいごに
株式市場の低迷は何時まで続くのでしょうか。長い間ダメージを受けた製造・物流が元に戻るのにはまだまだ時間が必要だと思います。
一旦手じまいして休むのも相場と言いますので、暫く休眠状態も良いと思います。または、今回紹介した方法で次の機会に備えて仕込んでおく方法もあります。ただ、仕込んでおくのも底値が良くわかりませんので、これまた不安があると思います。
最後はご自身の投資方針・目的と好みに依ります。なかなか落ち着かない日々が続きます。
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