一時退避先として比較的安心できそうなアセットを考える

米国地方銀行の破綻や欧州クレディ・スイス経営不振後のUSB買収等金融不安が続き、国内外の株式市場が非常に不安定になっています。我が家の資産形成を考えるうえで、一時的な縮小は仕方がないとしてもその被害を少しでも抑えて次の飛躍につなげたいものです。ここでは、比較的安心できる資産保全の方法として、個人向け国債10年、米ドル定期預金、米ドル建MMFについて最近の利回り等を調べてみました。

比較的安心できるアセットとして

株式投資は、株価の騰落が大きく、特に最近の値動きは不安定で予測が困難になっています。このような時に預貯金国債は、インフレリスクがあるとは言え、一応元本が保証されていますので、気持ち的に安心です。この他に米ドルを保有して暫くは円貨に交換しないのであれば、米ドル定期預金米ドル建MMFも一時退避先としては有効だと思います。

比較的安心できる資産保全の方法として、個人向け国債10年、米ドル定期預金、米ドル建MMFについて紹介します。

個人向け国債10年

個人向け国債は、元本割れがなく、最低金利(下限は0.05%)が保証されている国が発行する債券です。適用利率の算式「基準金利×0.66」で利払いは半年毎です。発行後1年未満では原則換金不可ですが、1年後以降はいつでも換金可能です。ただし、満期以外では直前2回分の各利子(税引前) 相当額×0.79685が差し引かれます。

次の表は2023年1月~3月の適用利回りです。

変動10年国債基準金利適用利率
(税引前)
適用利率
(税引後)
第156回債(3月)0.50%0.33%0.2629605%
第155回債(2月)0.49%0.32%0.2549920%
第154回債(1月)0.50%0.33%0.2629605%
【個人向け国債10年の利率】

国債以外に一時待機場所として普通預金を考えた場合、証券口座と連携する銀行口座では金利優遇サービスがあります。楽天証券では楽天銀行とマネーブリッジ設定により金利0.1%、SBI証券ではNEOBANKのハイブリッド預金で金利0.01%と優遇されています。

米ドル定期預金

既に米ドルを保有している場合は、金利の良い米ドル定期預金に預けるのも良いと思います。米ドル定期預金の金利は、NEOBANK(住信SBIネット銀行)の一例をあげると次のとおりです。

通貨1ヵ月3ヵ月6ヵ月1年
米ドル3.10%3.10%4.60%4.60%
【NEOBANKの米ドル定期預金の金利(2023年3月26日現在)】

なお、一時待機場所として普通預金を考えた場合、米ドル普通預金金利0.5%(NEOBANK、2023年3月26日時点)です。

米ドル建MMF

こちらも既に米国市場の株式投資をされている等で米ドル保有されている人向きです。

例えば、SBI証券の米ドル建MMFは4種類あり、各々の利回りは次のとおりです。原則1ヵ月以上の預入が必要ですが、次の米ドル株式等の購入に備えて一時的に米ドルを保全しておくには良い商品だと思います。

名称直近平均利回り(税引前)
ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド4.2270%
ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド4.0250%
ノムラ・グローバル・セレクト・トラスト3.9380%
ゴールドマン・サックス4.1000%
【SBI証券の米ドル建MMF(2023/03/24現在)】

さいごに

比較的安心できる金融商品をいくつか紹介しました。私の場合は、国債未購入で米ドル6ヵ月定期預金と米ドル建MMF「ゴールドマン・サックス」を少し購入しています。まだ株式も保有を継続していますが、今の不安定な時に今回紹介した商品を保有していることで結構心が安まります。

株式市場は暫く辛抱の時期が続きそうですが、次に備えて注視していきたいと考えています。

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