SBI証券等を傘下に持つSBIホールディングスは、株主優待制度で暗号資産(仮想通貨)のXRPが貰えます。2020年3月末から始まった制度で、その時点で2,000円相当でしたが、約6カ月経過した2021年4月で評価額17,500円前後と約9倍になっています。かなりリスクの高い暗号資産ですので深入りは禁物ですが実績として紹介します。
暗号資産が貰えるSBI株式優待制度の概要
SBIホールディングスの株主優待制度では、従来、関連会社のSBIアラプロモ(株)の健康補助食品・化粧品を無料や50%の割引価格で購入できるものでしたが、2020年3月末から更に暗号資産XRPが加わりました。
暗号資産XRPだけに絞るとその株主優待内容は次のとおりです。
- 100株以上1,000株未満:2,000円相当のXRP
- 1,000株以上(かつ保有期間1年以上):8,000円相当のXRP
手続きは次のとおりです。
- SBI VC Tradeに口座を開設しなければなりません(※ネットから申込可)。
- XRPが受け取れるクーポンコード券を申し込みます。
- 上記クーポンコード券は、2020年9月以降受取で、2020年12月25日までに手続きを行う必要があります。
暗号資産のXRP
暗号資産(以前は仮想通貨と称していました)とは、インターネットを通じてモノやサービスの対価として利用したり、「円」や「ドル」などの法定通貨と取引所を通じて交換できるものです。
法定通貨は、各国の中央銀行(日本の場合は日銀)が発行し、国の信用に裏付けられた実体のある通貨ですが、暗号資産は暗号データであり、公的な管理者がいません。
その反面、両替・保管コストがほとんどかからず、世界共通で使うことができる便利さがあります。ただ、投機的に利用されている面がありますので、十分に注意しなければなりません。
暗号資産は世界で1,000を超える種類があり、「XRP」もその一つです。
XRPは、法定通貨間の送金等のブリッジ通貨として利用するためにアメリカのリップル社(Ripple, Inc.)が開発したものです。世界中にXRPで送金等ができ、コストを大幅に削減できるのがメリットです。
株式優待で得たXRP評価額の推移
次の図は、過去約1年間のXRPの日足チャートで、縦軸は1XRPの円価格です。
それでは、SBIホールディングス株式を100株保有している人が2020年3月末の株主優待の暗号資産XRPを得る権利を行使した場合のXRP評価額の推移をみてみます(私もです)。
- 2020年3月末:株主優待として2,000円相当のXRP(145)を受け取る権利が得られましたので、SBIの暗号資産取引所である「SBI VC Trade」に口座を開設し、株主優待サイトから申し込みました。XRPが受け取れるクーポンコード券をが郵送されてきました。
- 2020年9月初旬:「SBI VC Trade」口座から郵送されてきたクーポンに記載の情報を入力して手続きを行いました。その時点で1XRP=30円程度、評価額4,350円(=145XRP×30円/XRP)でした。
- 2021年4月中旬:「SBI VC Trade」口座を確認すると、1XRP=120円程度この時点で評価額17,400円です。
株主優待制度でXRPをゲットしましたが、金額も小さいのでそのままほったらかしでした。今回、結果を見ると元々の2,000円が17,500円~18,000円になっており、倍率でいえば9倍前後です。驚きですね。
SBIの暗号資産取引所SBI VC Trade
SBIホールディングスの株主優待制度でXRPをゲットするためには、SBIホールディングスの暗号取引所である「SBI VC Trade」に口座を開設しなければなりませんので、「SBI VC Trade」を簡単に紹介します。
次の画面は同サイト紹介のトップ画面です。取引を開始すると直に認証画面に移りますが、下記は紹介用のサイトです。
主な特徴は次のとおりです。
- 取扱い暗号資産は、XRP、BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)です。
- 口座への入金手数料は無料です。
- 出金手数料は税込で、住信SBIネット銀行50円/回、住信SBIネット銀行以外の場合は160円(3万円未満)又は250円(3万円以上)です。
- 取引手数料は無料ですが、取引の買値と売値に差(スプレッド)があり、このスプレッドが負担するコストです。
- 注文は、「日本円の金額」又は「暗号資産の数量」で注文する事ができます。日本円の場合は最低500円から1円単位で注文します。暗号資産の場合はXRP「10~70,000XRP」、BTC「0.0001~5BTC」、ETH「0.0001~150ETH」です。
次の画面は、ログイン後最初に表れる画面です。現在の評価額と暗号資産の相場値が記載されています。
用意されている利用者をサポートするツールは、まだ十分と言えませんが、これから充実させていくのでしょう。ご参考までに暗号資産の各チャートを掲載させていただきます。
画面の左下に「売」値と「買」値が記載されています。この差が実質的な売買コストになります。FX取引などと比較すると大きなコストです。
全体的に下落傾向で、しかもETH(イーサリアム)以外は半端ない下げ方です。典型的なハイリスク・ハイリターンの資産です。
さいごに
私は、SBIホールディングスの株式優待を切っ掛けに暗号資産と付き合う事になりました。「SBI VC Trade」に口座開設後に中を覗いてみましたが感覚的によく分からないのが正直なところです。
しかし、三菱UFJ銀行もMUFGコインと称して電子通貨を試行していますので、意識をするしないに関わらず、これから付き合いの出てくるものですので、SBIホールディングスは良い切っ掛けを作っていただいたと考えています。
今は当たり前のように取引したり話題にしている株式売買についても、最初はこのような手探りでした。
しかし、暗号資産は全般的に内容が難しく感覚的にまだ付いて行けませんが、意識しないで使うにしてもある程度は理解して行きたいと思います。
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