SBIホールディングスの決算報告書からみた特長と楽天との比較

SBIホールディングスの2021年3月期の決算報告会がありました。売上高は前年に比べて47%増の5,411億円とこのご時世にかかわらず過去最高です。ネットファイナンス分野では国内トップのSBIホールディングスですが、楽天グループの勢いも凄い状況ですので侮る事はできません。決算報告会の公開資料を基にSBI証券と住信SBIネット銀行について楽天との比較を交えて紹介します。

SBIホールディングスの業績(2021年3月期)

SBIホールディングは、2021年4月28日に2021年3月期の決算報告会を行いました。その際の売上等の数値は次のとおりです。全て前期比増で過去最高額を更新しています。

  • 売上高:541,145(368,055)
  • 税引前利益:140,380(65,819)
  • 当期利益:97,512(45,000)
    ※単位:百万円、()内は前期2019年~2020年3月の金額。

これに伴い、株式配当金と株主優待制度等の株主還元策が発表されました。

株式配当金は次のとおりです。

中間期末年間
2021年3月期20円100円120円
2020年3月期20円80円100円
【1株当たりの配当金】

株式優待制度については、暗号資産XRPか従来どおりのSBIアラプロモが販売する商品セットが選択できますが、ここでは、暗号資産XRPでの優待内容を紹介します。というのは、このXRPに交換できる優待は昨年3月末から始まったのですが、その時交換していると約8~9倍の価値になっているからです。

100株で2,000円相当ですので、約8~9倍と言っても16,000円~18,000円なので大した事はありませんが、面白い取り組みです。

対象株主優待内容(XRPを選択)
2021年3月末日現在の保有株式数100株以上XRP2,000円相当
継続保有1年超かつ
2021年3月末日現在の保有株式数1,000株以上
XRP8,000円相当
【暗号資産XRPを選択した場合の株主優待内容】

XRPの価格は時々刻々と変わりますので、2021年7月30日時点のレートで換算したXRP数が保有株式数に応じて得られます。

SBI証券

SBI証券の口座数は約681万口座です。業界最大手の野村証券の口座数は、約533万口座(2020年12月時点)ですので、口座数でいえば業界トップです。

SBI証券と楽天証券の口座数の比較

次の表は、SBI証券とさらに伸びが著しい楽天証券の口座数を比較したものです。

証券会社口座数前年口座数
SBI証券
(2020年11月時点)
約681万(前年比約25%増)
※SBIネオモバイル証券とSBIネオトレード証券を含む
約542.8万
楽天証券
(2020年12月末時点)
約508万(前年比約35%増)約376万
【SBI証券と楽天証券の口座数の比較】

SBI証券の口座数は、前年度比で約25%と大きく増加しています。一方、楽天証券を見ると年度比で約35%増加と更に凄い増加率となっています。楽天証券の口座数は、ほぼ野村證券に並んできているようです。

SBI証券のポイント連携

最近では、証券取引等によりポイントが貯まるサービスが普及しつつあります。例えば楽天証券では株式・投資信託等の購入で楽天ポイントが貯まるサービスがあります。

SBI証券では、取引によりTポイント又はVポイントが貯まるサービスがあります。各ポイントサービスの主な特徴は次のとおりです。

  • Tポイント:国内株式・投資信託の購入等でTポイントを貯める事ができます。また、SBI証券での投資信託の購入やSBIネオモバイル証券でのFX/ワラント等の投資にTポイントが利用できます。
  • Vポイント:三井住友カードが発行するクレジットカードで投資信託の購入が最大5万円まで可能で、決済金額の0.5%分のVポイントが貯まります。また、三井住友カード経由で新規にSBI証券口座を開設すると国内株式等の買付金額や投資信託保有額に応じてVポイントが貯まります。なお、一部の提携カード、デビットカード、プリペイドカードなどは対象外です。例えば「Amazon MasterCardクラシック」は三井住友カードが発行していますが、本サービスの対象外です。

クレジットカード決済としては、既に楽天証券が楽天カードで最大5万円/月、1%還元を実施しています。また、既存のSBI証券利用者にとっては、一部のメリットした享受できませんので、少し物足りないですが、三井住友カードとの連携は朗報だと思います。

今回の決算報告書には、その他のポイントを活用した取り組みも準備中と記載されていましたので、今後の展開に期待したいと思います。

ポイント連携の詳細については次の記事をご覧ください。

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SBI証券と三井住友カードとの連携によるクレジットカード決済

住信SBIネット銀行

ネット銀行では預金残高62,939億円と国内最大手です。ここで比較するのは、やはり楽天グループの楽天銀行です。

預金残高は住信SBIネット銀行の方が多いですが、前年比約17%に対して楽天銀行の預金残高の前年比は約61%と急伸しています。

楽天侮ることなかれですね。

銀行預金残高口座数
住信SBIネット銀行
(2021年4月26日時点)
62,939億円
前年比約17%増
約456万
楽天銀行
(2021年3月末日時点)
57,655億円
前年比約61%増
約1,052万
※解約件数等を除いた累計口座開設承認数
【住信SBIネット銀行と楽天銀行の預金残高の比較】

SBI系と楽天系の直近メリット

SBI証券も楽天証券も売買手数料無料化には熱心です。私は以前から「SBI証券+住信SBIネット銀行」を利用させていただいていますが、これに加えて「楽天証券+楽天銀行」を利用させていただきました。システムダウン等への障害に備える意味もありますが、それ以外でもこの2社を見ているとファイナンス分野が何となく見えてくるように思えて面白いですね。

実務的な各々のメリットを上げると次のとおりです。

  • SBI証券+住信SBIネット銀行のメリット
    • 外貨に強く、外貨・円貨交換レートが低い
    • 投資信託保有額の0.1%がポイント付与される
  • 楽天証券+楽天銀行のメリット
    • 楽天スーパーポイントアップ・プログラムでポイント還元が+1%増える
    • クレジットカード決済が有利(最大5万円/月、1%還元)
    • マネーブリッジ(証券口座・銀行口座間の自動入出金機能)の普通預金利息が0.1%付く

さいごに

SBI系はファイナンス分野で、楽天系は生活全般に係る事で私たちと密着しています。今回のSBIホールディングスの決算説明書を眺めると、紹介した以外にも地銀や異業種等連携、暗号資産・バイオ等ファンドによる収益など多岐に渡ります。私の守備範囲をかるく超えていますので紹介できませんでしたが、ご興味があれば次の公開資料をご覧ください。

→SBIホールディングスの決算資料を見る。

次はどのようなすがたを見せてくれるか楽しみです。

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