インデックス型投資信託による過去3年間のアセット・地域・時間分散の効果についてまとめてみました。新型コロナウイルスの影響による2020年3月の大暴落から市場は回復基調ですが、あらためて次の投資におけるねらい目を考えてみます。
株式市場の最近の動き
次の図は、2020年6月13日から過去3年間の日経平均株(黄色)とダウ・ジョーンズ工業平均株(以下.NYダウ、青色)の動きで、3年前を100として相対チャートです。
この3年間においては、日経平均は相変わらずの緩慢な動きですが、NYダウは上昇トレンドにあったことがわかります。
インデックス型投資信託による資産運用
インデックス型投資信託とは、日経平均やNYダウの指数と同じ動きをする投資信託です。
例えば日経平均やNYダウの指数に連動するように作られたインデックス型投資信託を購入した場合は、各々に採用されている株式銘柄を分けて購入していることになりますので、株式を分散していることになります。
ただし、上図のとおり両者共ある時点の最高値で購入するとまだ評価損を抱えている可能性があります。これが個別株の場合では、さらに大きな評価損を抱える可能性があります。
何を何時購入するかは、プロでも難しいですので、比較的安全に運用するためには、アセット(株式、預貯金、金等の財産の種類)、地域(日本、アメリカ、欧州等)、時間(積立、分割購入等)の分散が効果的といわれています。
我が家の投資信託の状況
このため、我が家の少ないながらの資産運用としては、預貯金を除くとインデックス型投資信託(以下.投信といいます)による積立を中心においています。
新型コロナウイルスが発生する前は順調な投資効果でしたが、発生後はどうなったかを確認していきます。
投資信託の配分
次の円グラフが、我が家の投信の購入比率です。
まずは手探りでしたので、アセットの種類は広くカバーし、かつ先進国株式を増やして利益も平均以上になるように考えました。
今見ると分散しすぎのようにも感じますが、趣味も兼ねているので良しとしています。また、日本市場は元気がないので、外国市場の比率を高くしています。
3年間の成績
次の表は、積立購入中のアセットと購入金額及び現時点の損益です。
金融商品が購入している投信名、信託報酬率は年間手数料のようなものです。定額購入欄では、分かり易く10,000円/月としましたので、皆さんが考える場合は、この何倍かして見てください。例えばNISA限度額120万円/年を一杯に使うとすると、10倍にします。損益は3年経った結果です。
損益結果は、+3%です。最低5%は欲しいと思っていますので、少し物足りないですが、新型コロナウイルス・ショックの後なので、それでも利益が出ていると見る事もできます。
実は、 新型コロナウイルスの前は約18%ほど利益が出ていました。約18% というのも上がり過ぎではないかと思いますが。
評価損益を見ると悪いのは新興国とG(グローバル)リート関係、良いのは先進国と金関係です。特に金はすごいですね。分散効果が出ていると言えます。
次のねらい目
アセット毎に大きなブレが生じていますので、ある意味チャンスでもあります。
アセットクラスの傾向
次の図は、モーニングスターのサイトに掲載されているアセット毎のリターンの推移です。
同じ色が同じアセットを表していますが、トップ(一番上)を見ると毎年変わっています。つまり、それだけ予測が難しいという事です。
それ故、分散が重要になってきます。
増やすアセット
アセットを中長期で運用する場合は、リバランスを行う事で投資効率が上がると言われています。
リバランスとは、当初割り当てたアセット毎の比率が、その後の上下動の影響で比率が変わった場合に元の比率に戻すことです。
つまり、比率が増えたものは少し売って、比率が下がったものは少し買い増しをして調整します。年に1回程度実施するのが良いと言われています。
今のところは、定年後の資産を増やす時期ですので、売る事は考えずに、余力資金があれば第1優先で新興国関係を買い増したいと考えています。Gリートは、さらに余力があれば考えたいと思います。
なお新興国とは、eMAXIS Slimでは、MSCIエマージング・マーケット・インデックスを採用していますので、中国、韓国、台湾、インド、ブラジル、南アフリカ、ロシア、タイ、サウジアラビア等26か国・地域です。
さいごに
今回は、新型コロナウイルスによる大幅下落があってから約3カ月が過ぎましたので、次の投資方法について考えて見ました。
少ないとはいえ、将来生活を守る大切な資金ですので、ある程度利益を得て、かつ比較的安全で安心して見ていられるのはインデックス型投資信託の積立と考えています。
投資の考え方は人それぞれに合ったものがあると思いますので、絶対は無いですが、皆さんのご参考になれば幸いです。
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