我が家では、コア資産の一部を積立投資信託で運用しています。投資信託はインデックス・ノーロードのもので、アセット(債券、株式、REIT、金)分散、地域分散及び積立による時間分散等により、比較的リスクを抑え、かつリターンもそこそこのものになっていますので、これらについて紹介します。
コア資産運用のための相続型信託等の活用
コア資産として、私は、相続型信託を活用しており、企業年金と合わせて、毎月の受け取り額をNISAかつ投資信託で積み立てています。このような相続型信託等を活用した積立の方法については、ご興味があれば、下記を参照ください。
定年後の我が家の資産運用方法は、退職金の一時金も加えて、コア・サテライト戦略で考えました。コア資産としては、相続型信託と組み合わせたインデックス型の積立投信信託と米ドルによるETF運用を、サテライト資産としては国内外の個別株で運用していま[…]
毎月の積立で購入している投資信託
毎月積立購入している投資信託の商品は下表のとおりです。商品としては、全てインデックスかつノーロードのもので、組入比率に応じてNISAの年間許容額内で月割りで購入しています。信託報酬率とは、 投資信託の商品を管理・運営してもらうための経費 ですが、ノーロードですので、売買手数料はかかりません。また、リターン/リスクの数値はモーニングスターのリスクとリターン分析(5年間)の数値を使わせていただきました。
投資信託のアセットアロケーションと対応するリターン/リスク
このような組入比率の結果では、リターン4.2%、リスク9.8%です。リターン/リスクの数値は、なるべく長い期間のものが良いですので、販売開始から5年を超える商品については、商品毎にリターン/リスクの数値が開示されていますので、その値を活用してください。
アセットアロケーションの円グラフ
上記表の割合を、商品別(アセット区分)、地域(国内:国外)、種類(債券:株式:金)で、円グラフにした図です。比較的、国外や株式が多く、この面だけを見ると、定年前後としては積極的な運用をしています。
配分の変更
少し、アセットアロケーションを変えてみます。
4資産均等でのリターン/リスク
これは、日本債券、日本株式、先進国債券、先進国株式の4資産に均等に配分したものです(金は0)。この配分では、リターン3.5%、リスク8.1%でした。
リターンがもう少し欲しいところですが、悪くない数値です。
2資産運用(株式のみ)でのリターン/リスク
これは、日本株式、先進国株式の2資産に均等に配分したものです。この配分では、リターン6.2%、リスク13.7%でした。
株式だけの構成ですので、リスクが高くなりました。若い方ならこれもありですが、定年前後の方は、これ以外の資産が十分にある方以外は止めた方が良さそうです。
アセットアロケーションによるリターン/リスクの位置づけ
これまでの結果を下記図にまとめてみました。
ハイイールド債券が良い位置にいます(比較的リスクが低く、リターンが高い)。これは2019年の復活を反映したものですが、いわゆる「ジャンク債」なので、これに残りの人生を賭けるわけにはいきません。
また、先進国株式も、2資産均等(株式)、日本株式、新興国株式、そして先進国REITと比較しても、良いポジションにいます。でも、良すぎる気もしますよね。
これらに比べると「我が家」や「4資産均等」は、中庸で、定年前後のポジションとしては良いとおもいます。
我が家の投資信託におけるアセットアロケーションについて説明しました。アセットアロケーションを決めることは資産運用の第一歩ですので、皆さんも検討されてはいかがでしょうか。
なお、アセットアロケーションを検討する手順やダウンロードでき、たぶん役立つエクセル表(このサイトの一番上のような表)が掲載されている関連記事が下記にありますので、よろしければそちらもご覧ください。
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