損益通算の時期になりました
2019年12月に書いています。今年も残りわずかになりました。少しお金が必要になったので、定年退職時(第1回目の)に購入したインデックス型の投資信託を売却しました。
この投資信託では益が出ていたので、ついでに損失が出ている個別株も処分し、損益通算の対策をし、極力税金を抑えるようにしました。
ところで損益通算とは
損益通算とは、株取引等で損失が出た場合に、この損失額を3年間繰越できる制度です。確定申告しなければなりませんが、一部益が出ていても年間トータルで損失があれば、その年は課税されませんので、よくお世話になっている制度です。ただし、NISAには使えません。
売却した投資信託
さて話を戻して、今年処分した投資信託は次のとおりです。
ずいぶん多いですよね。これらは、2016年5月頃から数か月かけて購入した投資信託で、全てインデックスかつノーロード(ノーロード:購入・売却手数料がかからない)のものです。
当時は、信託報酬の値下げ競争が激しく、安くなったなと気づいたものから乗り換えて行った結果です。なお、今は落ち着いており、ドタバタしないで上記表の一部を含めてNISAで定期積立購入をしています(こちらは別の機会に紹介したいと思います)。
また、表中の利益率とは、2019年12月に売却した時に、元の購入価格からどれくらい増えたかを示しています。
アセット毎で見ても全て利益が出ています。
利益率の一番下の値は、加重平均して算出した値で、購入価格よりも25%以上増えています。リスクがあるとはいえ、定期預金と比べれば大変良い数値です。
少し分析してみました
売却した投資信託を少し分析してみます。端数処理の関係で、若干数値に矛盾するところもありますが、ご容赦ください。
アセット毎の分析
上左側の円グラフは、購入時のアセット毎の割合です。投資信託については、この時は全くの初心者でしたので、本に書いてある通り、リスクを抑えるために種別・地域別等で広く分散購入しています。各割合は自分で考えた結果です。
株式が多いですが、あくまで投資信託だけで見た場合です。家計全体で見るとこれらの投資信託とは別に普通預貯金等がありますので、それほどリスクをとっているつもりはありません。
上右側の利益率(アセット毎)を見ると、海外ばかりでなく、日本株式の好調さもうかがえます。金は当初停滞していたのですが、昨年から良くなってきました。
地域別(国内、外国)の分析
上左側の図が購入時の割合、右側の図が売却時利益率です。金は外国の区分に入れています。
購入時は、国内の低金利や株式市場が低迷していましたので、外国のものを7割としていました。
右側の結果を見ると国内も善戦しています。
種別(債券、株式、金)の分析
これも上左側は購入時の比率で、右側は売却時の利益率です。また、REITは株式の中に入れています。
これだけ見ると第1回の定年を迎えた者にしては、アグレッシブな配分ですね。金は、10%程度持つのは良いとほとんどの本に書いてあるので、(少し足りないですが)それに従っています。金は、一般的には日本債券同様、株式の逆相関をとる傾向があるので、その面でも良いかなと思っています。
ただ最近は、株も債券も金もみんな同じ方向に動いていることが多くなり、少々気持ちが悪いです。
今保有している投資信託
今保有している投資信託は、定期積立のインデックス・ノーロード型のもので、NISAで運用しています。上記で記載した投資信託は数が多く、管理が面倒でしたが、今回の整理ですっきりしました。
投資信託も全体のライフプランの中で考えることが理想ですので、別の機会にまとめてみたいと思います。