SBI証券では、投資信託の保有額に応じてポイントが貯まります。さらにクレジット決済が月5万円まで可能でこのポイントも貯める事ができます。2024年から始まる新NISAにおいて投資信託を積み立てる場合にポイントがどれぐらい貯まるのかを試算してみました。
SBI証券のポイントサービス
SBI証券では、株式取引手数料や投資信託の保有額等いろいろなサービスでポイントが貯めることができ、投資信託でも活用できます(ポイント投資といいます、詳細は下記バナーをクリックしてください)。
投資信託のポイント付与は、「投信マイレージ」の名称で次の表のような保有銘柄に応じてポイント(Vポイントで代表します)が貯まります。表中のその他指定銘柄については、比較的コストの安いインデックス型の投資信託に区分されており個別の確認が必要です。
月間平均保有金額 | 1,000万円未満 | 1,000万円以上 |
---|---|---|
通常銘柄 | 0.10% | 0.20% |
SBIプレミアムチョイス銘柄 | 0.15% | 0.25% |
その他指定銘柄 | ファンド毎に指定された付与率 | 同左 |
各投資信託のポイント付与率については、次のボタンをクリックしてご覧ください。
投信積立のカード決済によるポイント付与
SBI証券では投信積立のクレジットカード決済が可能でこれをクレカ積立と称しています。利用できるカードは、三井住友カード、タカシマヤカード、東急カード、アプラスカード、UCSマークのついたクレジットカード、大丸松坂屋カード、オリコカード等であらかじめ選択したカードのポイントが付与されます。
例えば、三井住友カードのポイント付与率は、三井住友カード プラチナプリファード5%、三井住友カード プラチナ2%、三井住友カード ゴールド1%、三井住友カード(NL)0.5%です。私の場合は、三井住友カード(NL)を利用しています。
なお、三井住友カード ゴールドは年間100万円の利用で翌年以降の年会費永年無料(通常年会費5,500円)の特典があり、ポイント付与も1%なので元は取れそうですが、この年間100万円の利用額には投信積立金額や電子マネー・コード決済へのチャージ等が含まれませんので、ご注意ください。
三井住友カード年会費等の詳細については次のサイトをご覧ください。
新NISAにおける投信積立銘柄候補とポイント付与
購入候補の投資信託としては、次の記事にあげた銘柄とします。
2024年1月から新NISAが開始されます。これに向けて投信積立について自分が実行する銘柄と配分をまとめてみました。また、検討の過程で派生したその他の構成についてもまとめました。まずは基本型で開始私が実行しようと考えている[…]
主な投資信託の銘柄とポイント付加率は次のとおりです。
銘柄 | 信託報酬率 | ポイント付与率 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国債権インデックス | 0.154%以内 | 0.05% |
eMAXIS Slimオールカントリー | 0.05775%以内 | 0.0175% |
SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス・ファンド | 0.1133%程度 | 0.022% |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | 0.143%以内 | 0.05% |
ひふみプラス | 1.078%以内 | 0.15% |
ニッセイNASDAQ100インデックス | 0.2035% | 0.05% |
ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株 | 0.1815% | 0.05% |
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | 0.1838%程度 | 0.022% |
SMTゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし) | 0.525 ~0.675% | 0.05% |
投信積立の一例
投信積立を開始する銘柄は、先の記事のものを基に次の表の構成と仮定します。なお、積立額については分かり易く毎月20万円としていますので、ご自身の想定している金額に読み替えてください。例えば、毎月1万円であれば各々1/20となります。
投信マイレージによるポイント付与は、次のとおりです。
銘柄 | 積立額 (月額) | ポイント 付与率 | ポイント付与 (年間) |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国債権インデックス | 5万円 | 0.05% | 300p |
eMAXIS Slimオールカントリー | 6万円 | 0.0175% | 126p |
SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス・ファンド | 4万円 | 0.022% | 105p |
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | 5万円 | 0.022% | 132p |
合計 | 20万円 | - | 663p |
一方、クレカ積立分はmax5万円/月の制限があるので、ポイント付与は年間3,000p(=5万円×12月×0.5%)です。
これらを20年間続けるとすると付与されるポイント数は次のとおりです。ただし、積立額20万円/月(つみたて投資枠10万円/月+成長投資枠10万円/月)は割合を簡便にするための仮の値なので新NISAの生涯枠1,800万円(つみたて投資枠600万円+成長投資枠1,200万円)は無視していますので、先に記載のとおりご自身で想定している金額に直す必要があります。
この仮の例のとおりにつみたて投資枠10万円/月を実施すると5年間でつみたて投資枠の上限に達し、それ以降はNISA枠を使わない積み立てになります。NISA枠を無視すると20年目に付与されるポイント数は16,260pとなります。
さいごに
新NISAでのSBI証券と三井住友カード(NL)を活用してポイント付与数について試算してみました。ここでは詳しく説明しませんでしたが、投信積立の一例の中で上げた銘柄では債権型とゴールド型はつみたて投資枠の対象外で成長投資枠です。このため、毎年のNISA枠をフルに活用される人には積立金額の上限に注意が必要です(つみたて投資枠120万円/年、成長投資枠240万円/年)。
私の場合、新NISAの投信積立の銘柄構成はほぼ固まりましたが、クレカ積立を2024年1月から実行するためには投信積立を12月10日までに設定する必要がありますので、それまでに再度確認してみたいと考えています。
なお、本稿の銘柄等は参考例として載せているものですので、購入を推奨するものではありません。最終的な購入可否等についてはご自身で判断してください。
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