Google Financeは自分のポートフォリオを簡単に作成し、銘柄のニュース等最新情報の取得や他の指標との比較が簡単にできる無料の金融系サービスです。どのような情報を得る事ができるのかを仮定したポートフォリオを基に紹介します。
Google Financeとは
Google系のファイナンス関係のサービスで、トップ画面には次の項目が表示されます。
- 市場を比較
- 検索窓
- あなたのポートフォリオ
- リスト内の急上昇銘柄
- リスト
- 収益に関するカレンダー
- 本日の金融ニュース
- Googleでの人気銘柄
- マーケットトレンド
- 他の銘柄を見る
各項目の説明については、次の記事をご覧ください。本稿では、「あなたのポートフォリオ」の部分を詳しく見ていきます。
Googleでも株式市場・外国為替・暗号資産等の値動きを確認できるGoogle Fainaceというサービスがあります。結構使い勝手が良いので、同様のものでは有名なYahoo!ファイナンスと一部比較して紹介します。Google F[…]
ポートフォリオの情報
ここでは「あなたのポートフォリオ」 の名称を「pf1」としています。ご自身の興味のある銘柄や保有株式等を「あなたのポートフォリオ」として設定し、名称を「pf1」として登録しているわけです。そして、Google Financeのトップ画面にあるリスト(ポートフォリオが表示されている)の「pf1」をクリックすると次の画面になります。
表示される内容は次のとおりです。
- 「pf1」に下線がついて選択されていることがわかります。
- 「pf1の評価額推移」がチャートで表されます。
- 「ポートフォリオのハイライト」では特長が記載されています。
- 「pf1の構成銘柄」で銘柄と最新評価額等がわかります。
- 「ポートフォリオに関係するニューストピックス」でpf1に含まれている銘柄に関連するニュースが表示されます。
- 「他の銘柄を見る」には「あなたにおすすめ」や「最新の検索」での銘柄の最新評価額等が表示されます。
以下、項目・内容を説明します。
pf1の評価額推移
ポートフォリオpf1の評価額が前日比とチャートで確認できます。ここでは、1年間の推移を指定しています。また、下段の「次と比較」では、羅列されている指標や検索で指定した銘柄等を比較ができます。
次の図は、pf1と日経平均株価とS&P500指標を1年間比較したチャートです。起点を0%として相対比較しています。この1年間では、S&P500が堅調に推移していることが分かります。
pf1の構成銘柄
ポートフォリオpf1は、2914(日本たばこ産業)、8267(イオン)、IAU(iShares Gold Trust)、ISRG(インテュイティヴ・サージカル)、PFE(ファイザー)から構成されています。
銘柄の単価である「価格」、保有数である「数量」、前日からの騰落値と騰落率である「1日の収益」、「価格」と「数量」を掛け合わせた「株価」が示されています。
各銘柄の右端の「∨」をクリックすると「∧」に替り展開された情報が現れます。ここでは、PFEを展開したところ1年前に購入した価格や当初からの合計収益等が現れています。更に、「+PFEの買い増しを追加」をクリックするとその後に追加購入した情報を入力する事ができます。
また、ポートフォリオpf1に銘柄を追加したい場合は、右上の「+投資」をクリックして追加銘柄情報を入力します。
なお、構成銘柄はアセット区分でいえば次のとおりです。
- 国内株式:2914(日本たばこ産業)、8267(イオン)
- 米国株式:PFE(ファイザー)
- 米国ETF:IAU(iShares Gold Trust)、ISRG(インテュイティヴ・サージカル)
ポートフォリオのハイライト
ポートフォリオpf1の収益と特徴を表しています。葉っぱのマーク(気候変動対策優良企業であるか)、大企業比率、配当利回りが低い比率、株価収益率が高い比率などを示しています。意外だったのが、「日本たばこ産業」が葉っぱのマーク優良でした。なお、配当利回りや株価収益率等明らかになっていないところも含まれての%ですので、数値が低めになっている模様です。
ポートフォリオに関係するニューストピックス
ポートフォリオpf1の構成銘柄に関連するニューストピックスが表示されます。時節柄、ファイザー関連ニュースが多いですね。
他の銘柄を見る
下記のとおりおすすめ銘柄や最近の検索結果から利用者が興味を持ちそうな銘柄について表示されます。
銘柄の情報
続いて個別銘柄としてファイザーの情報を確認してみます。構成銘柄のPFEをクリックすると次の画面になります。表示される内容は次のとおりです。
- 市場の動き
- 銘柄(ファイザー)の評価額と推移
- ポートフォリオでの占める割合と評価額
- 銘柄(ファイザー)の主な指標
- 銘柄(ファイザー)の企業概要
- 銘柄(ファイザー)のニューストピックス
- 銘柄(ファイザー)の財務情報
- 他の銘柄を見る
以下、主な項目を説明します。
銘柄(ファイザー)の評価額と推移
次の図は、ファイザーの株価推移で過去1年間を表しています。コロナ禍でも順調に上昇という訳でもなかったのが分かります。
「次と比較」をクリックして銘柄を指定するとファイザーと他の銘柄の動きが比較できます。次の図は、比較対象としてS&P500指標を選らんだ場合の比較チャートです。
個別銘柄ファイザーの動きはS&P500指標と比較して上下動が大きいですが、最近では良い傾向にあります。
銘柄(ファイザー)の主な指標
ここではファイザーの企業指標が示されています。特に配当利回りが興味のあるところです。
銘柄(ファイザー)の財務情報
ファイザーの財務情報です。四半期毎の収益と純利益がグラフで表されていますが、年間毎に変更することもできます。
活用方法としては
無料のファイナンス系アプリですが、自分の投資経緯が概観できるのが良いですね。例えば、複数の証券会社を利用している場合は、その証券会社で購入している銘柄しか表示されません。しかし、Google Financeがあれば、(投資信託を除き)全ての銘柄を管理できます。
主な活用方法としては次のようなところでしょうか。
- 日々の管理のために
- 日米の株式・ETFがまとめて管理できます。例えば、ポートフォリオでは全体、日本株式、米国株式、NISA銘柄等を分けて作っておく事で、各々管理できます。
- 全体の運用状況がトップページの1枚に集約されていますので、日々の確認が簡単にできます。
- 売買判断の大まかな判断に
- ポートフォリオの運用成績の確認はもちろんの事、購入候補の銘柄についても他の銘柄・指標との比較が簡単にできますので、検討が容易になります。
- 年月日を入力することで過去の株価を調べる事もできます。
- Google Financeで概略を押さえ、さらに個別銘柄の詳細を調べるためには証券会社のサイトで確認するのが効率的です。
さいごに
Yahoo!ファイナンスもそうですが、無料でこのようなツールがあるのは大変助かります。ただ、まだ改善の余地はあると思います。例えば、ポートフォリオを入れ子で構成できるようにするとか(全体=日本株式(=一般日本株式+NISA)+米国株式(=一般米国株式+米国ETF))、投資信託も一緒に管理できるようにして欲しいです。
おそらく、これからも改善されていくのでしょうから、今後の機能アップに期待したいと思います。
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