SBI証券における投資信託のクレジット決済と保有額によるポイント還元

SBI証券では、投信マイレージと称して、投資信託購入のクレジット決済や保有額に応じてポイントが付与されるサービスがあります。ある仮定の下で投資信託を購入する場合にどの程度のポイントが貯まるかを試算してみました。

投資信託のクレジット決済によるポイント付与

SBI証券の場合は、積立投資信託を三井住友カードまたはタカシマヤのクレジットカードでカード決済できるサービスがあります。ここでは三井住友カードでのクレジットカード決済について説明します。主な内容は次のとおりです。

  • 対象商品:SBI証券で積立購入が可能な投資信託で、特定口座、一般口座、一般NISA、つみたてNISAが可能です。
  • 積立対象可能額:100円以上で最大5万円/月まで三井住友カード発行のクレジットカードで決済ができます。
  • ポイント付与率
    • 購入金額の2.0%貯まるカード:三井住友カード プラチナ等
    • 購入金額の1.0%貯まるカード:三井住友カード ゴールド等
    • 購入金額の0.5%貯まるカード:三井住友カード(NL)、上記以外のVポイントが貯まるカード。

投資信託保有数によるポイントの付与

投信マイレージサービスとは、投資信託の月間平均保有金額に対してポイントが付与されるSBI証券のサービスです。主なサービス内容は次のとおりです。

  • 対象者:インターネットコース(コールセンターコース含む)のSBI証券利用者
  • ポイントの種類Tポイント、Pontaポイント、dポイントから選択できます。
  • ポイント付与率
    • 通常銘柄:1,000万円未満0.10%(1,000万円以上0.20%)
    • SBIプレミアムチョイス銘柄:1,000万円未満0.15%(1,000万円以上0.25%)
    • その他指定銘柄:ファンド毎にSBI証券が指定した付与率
  • 投信マイレージの対象外:MMF、中国F、MRF、外貨建MMF、ETF、REIT、外国籍投資信託、その他SBI証券が定めた銘柄等で対象外があります。

ポイント付与率の一例を示すと次のとおりです(保有金額は全て1,000万円未満)。

銘柄ポイント付与率
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.050%
SBI・全世界株式インデックス・ファンド0.0220%
SBI・先進国株式インデックス・ファンド0.0250%
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)0.050%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0340%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)0.050%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド0.0382%
SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)0.050%
【ポイント付与率の一例】※2022年2月(2022年3月付与分)から

試算

一定の仮定の下で投資信託を積み立てた場合に得られるポイントを試算してみます。

仮定

試算する上で次のように仮定します。

  • 毎月5万円を三井住友カード(NL)のクレジットカード決済で積み立てます。これにより、3,000ポイント/年(=5万円×0.5%×12月)が付加されます。
  • 購入する銘柄は次表のとおり、eMAXIS Slim先進国債券インデックスを10,000円/月、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))を30,000円/月、SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)を10,000円/月とします。全て管理費用の低いインデックス型ノーロード(売買手数料無料)です。ポイント付与率は加重平均をとると年率0.0332%です。
銘柄管理費用積立月額ポイント付与率
eMAXIS Slim先進国債券インデックス0.1540%10,000円0.050%
SBI・全世界株式インデックス・ファンド0.1102%30,000円0.0220%
SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)0.2750%10,000円0.050%
0.1519%50,000円0.0332%
【仮定する積立投資信託の銘柄】

各銘柄に特徴は次のとおりです。

eMAXIS Slim先進国債券インデックス は、三菱UFJ国際信託が運用しているeMAXISシリーズの先進国債券型の投資信託です。eMAXIS Slimシリーズ は管理費用が低い事で有名で、この銘柄は0.154%(税込)です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、SBIアセットマネジメントが運用している日本を含むグローバルな投資信託です。 管理費用はグローバルな投資信託としては比較的低い0.1102%(税込)です。いくつかの投資信託を組合せてこの投資信託と同じ程度の管理費用にする事も可能ですが、リバランスが面倒ですので、これを選択しています。

SMT ゴールドインデックス・オープン(表は為替ヘッジなし)は、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する金(ゴールド)の投資信託です。管理費用は金の投資信託としては最も低い0.275%(税込)です。また、為替ヘッジなしを選択していますので、円安の時はより利益が生じ、円高の時はより利益が減ります。

比較結果

上記の投資信託(加重平均後のポイント付与率0.0332%)を10年間積み立てた場合の投信保有額(投資信託保有額)、単年の付与されたポイント数、そして累計の付与されたポイント数の推移は次のとおりです。

右軸は投信保有額(青色縦棒)左軸は付与されたポイント数赤色折れ線グラフオレンジ色折れ線グラフ)、横軸は積み立てた年数を示しています。そして、ポイント数の累計(赤色折れ線グラフ)にはカード決済で付与される3,000ポイント/年も加えた値になっています。なお、単純に計算していますので投資信託基準額変動や分配金組込み等は考慮していません。

10年間積み立てた場合の投資信託保有額とポイント数の推移
【10年間積み立てた場合の投資信託保有額とポイント数の推移】

このため、投信保有額や単年のポイント数は年数に比例して増加しています。最後の10年目では、投信保有額600万円となり、単年では22,808ポイント、これにカード決済分を加えた累計では150,512ポイントが得られました。

こつこつと投資信託を600万円を貯めた結果、150,512ポイント(1ポイント=1円相当)が得られた事になりますので、約2.5%のポイント付与された事になりますので、大変良いポイント還元率です。

さいごに

今回は、月5万円の積立投資信託を三井住友カード(NL)のクレジットカード決済で計算してみました。積立額が月1万円であれば、今回の結果を1/5にすれば良いわけなので、(投資信託基準価額変動等考慮していませんので)概算ができると思います。一般NISAの場合は10万円/月(クレジットカード決済は最大5万円まで)なので今回の計算の範囲ですし、つみたてNISAの場合は3.3万円/月までOKです。

長期間投資する場合は、費用を極力抑える方が良いリターンとなりますので、今回のような方法で費用を節約する事も必要です。意外と簡単に実現できますのでご検討して見てください。

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