楽天証券でいいのか、SBI証券と比較して今迷っている事

積立投資信託の楽天カード決済で獲得できるポイント付与率の低下等楽天証券のサービス改悪が続いています。今はSBI証券の利用と共に、楽天証券にNISA設定するなど少し重心を移していますが、最近のサービス改悪があり迷いが出ています。これらの比較結果について説明します。

主な気になる点

楽天証券は楽天銀行とマネーブリッジで、SBI証券は住信SBIネット銀行とハイブリッド預金で証券口座と銀行口座の連携サービスをしています。このため銀行を含めて今気にしている点を挙げると次のとおりです。

  • 積立投資信託のクレジットカード決済でのポイント付与率
  • 他行振込手数料とATM手数料の無料回数
  • 普通預金優遇サービス
  • 1日100万円までの約定手数料無料サービス
  • 投資信託定期売却サービス

以下、説明します。

積立投資信託のクレジットカード決済でのポイント付与率

積立投資信託をクレジットカード決済で購入するとポイントが付与されるサービスがあります。

楽天証券の場合は、積立投資信託を最大5万円/月まで楽天カードで購入することができ、しかも購入額の1.0%が楽天ポイントとして還元されます。しかし、(経過処理がありますが)、2022年9月の積立投資信託買付分から信託報酬の内、楽天が受取る代行手数料が年率0.4%未満の銘柄では0.2%となり、年率0.4%以上の銘柄では従来どおり1.0%となります。なお、今回の変更では、新たに楽天キャッシュでの投資信託購入が可能になり、楽天カードから楽天キャッシュにチャージする事で0.5%のポイント付与されます。ただし、それでも積立投資信託の銘柄は、ノーロード(売買手数料無料)のインデックス型タイプが大半だと思いますので、実質改悪です。

詳細は次の記事をご覧ください。

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楽天証券におけるキャッシュレス決済のポイント還元改悪

SBI証券の場合は、積立投資信託を三井住友カードで最大5万円/月までクレジットカード決済する事ができます。購入金額に対して(三井住友カード系の)Vポイントが0.5%~2.0%付与されますが、ゴールドカード・プラチナカード等でなければ通常は三井住友カード(NL)だと思いますので、これですと0.5%です。

このように、(経過処置はありますが)楽天証券とSBI証券ではほぼ同等でしょうか。

他行振込手数料とATM手数料の無料回数

証券会社と口座連携をとっているの銀行では、預入額等に応じて手数料無料が無料になる優待サービスがあります。楽天銀行では「ハッピープログラム」、住信SBIネット銀行では「スマートプログラム(スマプロ)」と称し、利用に応じて他行振込手数料やATM手数料が一定回数無料になるサービスです。

楽天証券と口座連携できる楽天銀行の「ハッピープログラム」では、例えば、預金残高50万円以上または取引10件以上でATM利用手数料2回/月が無料、他行振込手数料2回/月が無料、楽天市場での楽天ポイント獲得倍率3倍等の特典が付きます。さらに、給与・年金の振込口座に指定する事で他行振込3回/月が無料になり、使い切れなかった分は翌月まで持ち越し可で最大5回/月の他行振込手数料が無料になります。

SBI証券と口座連携できる住信SBIネット銀行の「スマプロ」では、例えば、「スマート認証NEO」を登録するだけで、ATM利用手数料5回/月が無料、他行振込手数料5回/月が無料になります。「スマート認証NEO」とはスマホでネットバンキングを行う際に使う認証用アプリです。利用者はほぼ必ずインストールするものですので、これだけで比較的多い無料回数を得る事ができるのでありがたいサービスです。

このように、無料回数の比較では、SBI証券の方が容易なので有利です。

手数料無料回数の詳細については次の記事をご覧ください。

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普通預金優遇サービス

証券会社口座と関連銀行の口座を連携させると関連銀行の普通預金に優遇金利を適用してくれるサービスがあります。

楽天証券の場合は、楽天銀行口座を開設してマネーブリッジを設定する事で、普通預金金利が0.10%に優遇されます。ただし、2022年4月1日からは、残高300万円以下の部分は年0.10%、残高300万円を超える部分は年0.04%に変更されます。

SBI証券の場合は、住信SBIネット銀行口座を開設してハイブリッド預金を設定する事で、普通預金金利が0.01%に優遇されます。

このように、楽天証券の方が2022年4月1日から改悪されますが、それでも良い結果となっています。

詳細は次の記事をご覧ください。

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1日100万円までの約定手数料無料サービス

一日の約定代金が一定額以下であれば無料になるサービスで、楽天証券では一日定額コース、SBI証券ではアクティブプランと称しています。

楽天証券の場合は、現物取引、信用取引(制度)、信用取引(一般)の一日の合計約定代金が100万円まで手数料0円です。100万円超の場合は手数料が必要で、例えば、100万円超~200万円までは手数料2,200円です。

SBI証券の場合は、現物取引、信用取引(制度)、信用取引(一般)の各々で約定代金100万円まで手数料0円です。つまり合計約定代金は300万円という事になります。100万円超の場合は手数料が必要で、例えば、現物取引100万円超~200万円までは手数料1,238円です。

このように、SBI証券の方が一日の約定代金枠が大きく、かつ超過しても手数料が低いので優れています

詳細は次の記事をご覧ください。

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投資信託定期売却サービス

投信信託定期売却サービスとは、対象の投資信託の銘柄を指定し、定期的に指定した方法で売却・受取できるサービスです。定年後は、ほとんど年金に頼る事になりますが、もしも年金だけで心もとない場合は、いままで積立てた財産を基に少しずつ取り崩して生活費をカバーする事ができます。

これを受け取方法で比較してみると次のとおりです。

楽天証券の場合は、金額指定(毎月一定額を売却)、定率指定(毎月指定した率に相当する口数を売却)、期間指定(指定した最終受取年月を基に均等売却)が可能です。

SBI証券の場合は、金額指定のみが可能です。

保有投資信託を比較的長い期間に渡り売却する(取り崩す)には、定率指定が有利です。このため、定率指定のある楽天証券が良いと考えています。

詳細は次の記事をご覧ください。

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比較結果をまとめると

結局、楽天証券とSBI証券の比較結果をまとめると次のとおりです。

  • 積立投資信託のクレジットカード決済でのポイント付与率
    • 楽天証券≒SBI証券
  • 他行振込手数料とATM手数料の無料回数
    • SBI証券〇
  • 普通預金優遇サービス
    • 楽天証券〇
  • 1日100万円までの約定手数料無料サービス
    • SBI証券〇
  • 投資信託定期売却サービス
    • 楽天証券〇

さいごに

私の場合は、証券会社としては主に楽天証券とSBI証券を利用しており、NISAはクレジット決済可能で楽天ポイントが貯まる楽天証券で行っています。しかし、最近では楽天ポイントに関わる改悪が続いていますし、ネットショッピングもAmazon利用が増え(有料のAmazonPrime会員なので会費無料の楽天と比較するのはフェアではないかもしれませんが)、楽天市場の利用も減少傾向にあり楽天ポイント特典の恩恵も少なくなってきました。このため、このまま楽天でNISAを続けていて良いのかと迷ってしまったわけです。

結果的には、ほぼ同等なので、今のままで続けたいと思います。特に楽天証券に投資信託定期売却サービスの定率指定があるのが大きいです。これから年金が主となる生活になりますので、比較的長く運用・取崩しができる定率指定は良いサービスだと考えています。

これから他の証券会社・金融機関でもリタイア組向けや高齢者向けの新たなサービスが出てくると思いますのでそれを楽しみに、とりあえず現状維持かつ継続ウォッチでみていきたいと思います。

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