日本株式型の投資信託の比較、米国株式型が最良だがドル円レートが気になる

日本株式市場の指数に連動する投資信託のおいて、日経225、日経TOPIX、JPX日経インデックス400等のパフォーマンスを比較して見ました。米国株式に比較して低迷している日本株式ですが、円安が進んでいる状況ですので、日本株式型の投資信託を保有する事も為替ヘッジのために必要です。なお、2022年4月4日から東証再編が行われ、段階的に新たな指数へ移行していきます。しかし、当面大きな変更はありませんので、これらの指数でみていきたいと思います。

日米株式の比較

日経平均、TOPIX、米ドル/円レート、米国のS&P指数について比較をしてみたいと思います。

比較する日米の指数

まずは、この以下の比較チャートで用いる指数名称等を簡単に説明します。

  • 日経平均:日本を代表する225社の単純な平均株価です。対象となる225銘柄は、日本経済新聞社が、市場流動性の高い銘柄や業種間のバランスに考慮して選定しており、年一回銘柄の定期見直しが行われます。
  • TOPIX:東証株価指数のことで(旧)東証一部上場の全企業が対象です。数値は、1968年1月4日の時価総額を100ポイントとし、現在の時価総額(株価と発行済株式数を乗じた額)を相対ポイントで示しています。2022年4月4日に東証再編により最も影響が出そうな指数です。
  • 米ドル/円:米ドルと円の外国為替両替レートです。グラフではプラス方向が円安方向です。
  • S&P500:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表している指数で、米国市場の時価総額の大きい主要500社から成る時価総額加重平均型の株価指数です。

20年間の比較

次のグラフは、20年間(2002年5月~2022年4月)の相対比較チャートです。

米国市場(S&P500)の良さが際立つチャートです。日本市場では、TOPIXより日経平均の方が良い結果です。また、米ドル/円のグラフを見ると最近の円高は20年前のレートとほぼ同じであることが分かります。

Yahoo!ファイナンスにより作成した代表的な日米株式指数と為替レートの推移(20年間)
【代表的な日米株式指数と為替レートの推移(20年間)】
※Yahoo!ファイナンスから

10年間の比較

次に、10年間(2012年5月~2022年4月)の相対比較チャートです。

これを見ると意外と日本株式指数である日経平均やTOPIXが健闘しているのが分かります。また、米ドル/円では10年前と比較すると円安傾向にある事がわかります。この円安傾向も日本株式指数が健闘する要因の一つかもしれません。

Yahoo!ファイナンスにより作成した代表的な日米株式指数と為替レートの推移(10年間)
【代表的な日米株式指数と為替レートの推移(10年間)】
※Yahoo!ファイナンスから

日本株式型の投資信託

先の比較チャートの結果を見ると、米国株式に投資する事はもちろん必要ですが、日本株式への投資も是非実施すべき事だと思います。そこで、日本株式型の投資信託の銘柄を考えてみたいと思います。

選定方針

投資信託を選定する方針としてはパフォーマンスが良く、かつリスクを抑える事が期待できる、次のものを考えます。

  • 費用が低く、積み立て可能なノーロード・インデックス型から選択します。
  • 連動する指数は、日経225、TOPIX、JPX日経400と、さらに念のため東証REITのものを検討対象とします。

投資信託銘柄の候補

次の表が、選定した銘柄の候補です。信託報酬とは投資信託を保有している期間に課せられる費用で、年率で示しています。また、運用会社欄のAMはアセットマネジメント、TAMはトラスト・アセットマネジメントの意味です。インデックス型の最近の特長のとおり、どれも費用(信託報酬)が安くなっています。

投資信託の銘柄の候補
【投資信託の銘柄の候補】

パフォーマンスの比較

具体的な銘柄でパフォーマンスを比較したものが次のグラフです。異なる運用会社の銘柄では比較が難しかったので、ここでは三菱UFJ国際投信のeMAXISシリーズの4商品を比較してみました。比較期間は約2.5年間と短いですので、あくまでの参考程度です。

これを見ると、日経平均銘柄が良く、続いてJPX日経インデックス400とTOPIXが続いています。国内リートインデックスは低迷しており、分配金狙いであれば良いですが、値上がり益は期待薄のようです。

株式型投資信託では、市場全体というよりはある程度銘柄を絞り、定期的入れ換えのある指数の方が良い傾向にありそうです。日本では日経平均です(ちなみに米国では、S&P500やNASDAQ100となります)。

三菱UFJ国際投信eMAXISシリーズの4商品の比較
【eMAXISシリーズの4商品の比較】※三菱UFJ国際投信サイトから

まとめとして

整理すると次のとおりです。

  • 日本経済の停滞、人口減少等があり、依然として米国株式優位が続くと思いますが、為替変動を考慮すると日本株式も保有するのが良さそうです。
  • 日本株式としては、適度に銘柄を絞っている日経平均(日経225)が最も良さそうです。

さいごに

最近は、日米金利差拡大の影響で、本稿執筆時に126円/米ドルになりました。実は、以前に奥さんの米国MMFを120円/米ドル頃に購入していたので、ずっと評価損のままでした。このため、引け目の思いを持ち続けていましたが、やっと評価益が生じました(元々、円安リスクヘッジのための購入でしたので売却するかは別問題)。

このような事がありましたので、本稿のように日本株式指数連動の投資信託も購入しておいた方が良いのかなと考えた次第です。

外国為替はどう動くのが本当に難しいですが、投資信託の積立て購入であれば、そのような事を気にしないで続ける事ができますので、まずは気軽に考えてみたいと思います。

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