当初は順調に売れている商品も、新たな参入者との競争や季節要因等により売り上げが落ちてきます。そのような場合には、ポイント還元を増やしたり、割引クーポンなどを発行して販売促進策を実施します。Amazonのネット出品で可能な販売促進策について説明します。なお本記事は、Amazonマニュアル等を基に概要を記載していますので、詳細は、Amazonセラーセントラル等の説明をご覧ください。
FBAを活用したネット出品
Amazonでは有料のFBA(Fulfillment By Amazon、大口利用料で税込5,390円/月)があり、これに登録して商品をAmazonフルフィルメント倉庫に送ると、その後の、商品保管、注文処理、梱包、出荷、配送、お問い合わせ、返品対応等を全てAmazonが代行してくれるますのでネット出品が比較的容易にできます。
FBAを活用したネット出品とその収益予測については、次の記事でまとめていますので、ご覧ください。
定年後は時間的に余裕ができましたのでFBA(Fulfillment By Amazon)に挑戦中です。米国Amazonから仕入れて日本Amazonのマーケットプレイスに出品する事を考えていますが、本当に利益が出るものなのか検証してみました[…]
販売促進策
良い商品を見つけると順調に売れていきますが、よく売れる商品ほど競争者も増えて価格競争に陥りますし、商品鮮度が落ちると徐々に売り上げが少なくなってきます。
そのような時に、割引率を上げたり、期間限定のキャンペーンを組んだり等の販売促進策を講じ、売り上げの回復や在庫の処分等を実施します。
Amazonで実施できる主な販売促進策は次のとおりです。
- プロモーションによる割引
- ポイント付与
- Amazonクーポン
- 数量限定タイムセール
- 広告
プロモーションによる割引
Amazonではプロモーションを設定することで、商品の割引販売が可能で、次の2オプションがあります。
- 割引設定が可能で、購入数に応じて割99%引率を段階的に設定(1~99%)することも可能です。
- 1点購入でもう1点プレゼントする事ができます。
出品者の実施する設定は次のとおりです。
- 商品を決め、プロモーションする数量(購入最低数量)または金額(購入最低金額)にするかを選択します。
- 割引率または割引金額を設定します。1点購入でもう1点プレゼントの場合はプレゼントする商品のデフォルトオプションを決めます。
- プロモーションの開始日時と終了日時を設定します。
ポイント付与
商品購入時にAmazonポイントを付与します。Amazonポイントはどの商品でも購入時に1ポイント=1円相当で使用する事ができます。
なお、Amazonポイントはポイント購入分を含めてさらにポイントが付与されますのでお得感が大きいです(例えばポイント付与1%の商品を100ポイント分購入した場合でも新たに1ポイントが付与されます)。
商品の付与されるポイントは、出品者が付与率(%)または付与額(ポイント数)を選択して設定します。
Amazonクーポン
Amazonクーポンは割引クーポンです。これを使用する事で商品価格から、割引率または割引金額に応じた金額が割り引かれます。また、1商品から複数商品にも利用できます。
メリットは次のとおりです。
- クーポンの有用性の高いものは、Amazonクーポン専用ページに掲載される場合があり、商品露出を高める効果があります。
- 商品の検索結果に「クーポンあり」の表示と共に割引金額が表示されます。
- クーポンは1クリックで入手でき、商品の購入時にそのクーポンを使用すると、即割引が反映されます。
出品者のクーポン作成方法は次のとおりです。
- クーポンの対象商品を選びます。
- 割引金額又は割引率を決め、これにあてる予算を設定します。
- 期間と対象者を決めます。
数量限定タイムセール
数量限定タイムセールとはAmazonが実施するキャンペーンです。参加可能な商品はAmazon推奨商品に限定されますので、自由に参加できるわけではありません。
このタイムセールのメリットは次のとおりです。
- Amazon特設サイトである「タイムセール」のページに表示されます。
- 商品の検索結果に「タイムセール」のマークが付きますので、キャンペーン中であることがわかります。
- 検索結果で上位に表示される可能性があります。
在庫処分セール
Amazonフルフィルメント倉庫に長期間保管された商品がある場合に、商品保管料が嵩みますので、お得な価格で販売し在庫をはいてしまう方法です。Amazonには「在庫処分セール(タイムセール)」の特設サイトがありますので、商品の露出を高める効果があります。
「在庫処分セール」のページには、「在庫処分タイムセール」と「在庫処分セール」の2つの掲載枠があります。次の表はAmazon資料に掲載されている両セールの比較表です。
商品が売れる事により、商品保管料に費用が不要になり、売上が上がることによりキャッシュフローが改善し資金繰りが楽になります。
なお、在庫処分セールは、プロモーション割引と併用が可能で、在庫処分セールの割引率(金額)とプロモーション割引率(金額)が加算された金額が割り引かれます。
広告
Amazonマーケットプレイスに掲載している商品やブランドの認知度を高めるためにAmazonサイトに広告を掲載します。これにより、同じ商品分野を検索している顧客対し、上位に自分の商品やブランドを表示させる事が可能になります。
主な広告の種類は、次のとおりで、広告に使える予算を決めて実施します。
- スポンサープロダクト広告:商品の広告です。顧客がその商品広告をクリックするとクリック単価に基づいた費用が課金されます。
- スポンサーブランド広告:顧客が類似商品を検索すると検索結果に近くの目立つ場所に広告(ランディングページやストアに直接リンク)が掲載されます。
- スポンサーディスプレイ広告:Amazon内外のサイトに掲載し、顧客を誘導する広告です。広告に表示する画面は自動生成されます。
さいごに
Amazonの販売促進策を簡単にまとめてみました。私のようなネット出品を始めたばかりの者にとっては、まずはネット出品する事自体が最優先ですが、少し落ち着いてくると売上が気になってきます。
スモールスタートで始めた者にとっては、毎日売れるわけでもありませんが、それでもある時期からピタッと売上が止まる状態になる事があります。これを調べてみると、類似商品で低価格の物がでてきたり、参入者が多くなってきていたりします。
そこで販売促進策というわけです。どうしても利幅を削る事になりますが、キャッシュフローを回していくためには重要ですので、しっかりとできる事は実施しなければなりません。
ネットビジネス、なかなか黒字にするのは大変ですね。
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