株式投資では、単純移動平均線で上値下値を探り、カンに頼るだけでも損をしない程度の成績にはなりますが、大きく売買益を得るためにはそれなりの方針を決めなければなりません。今個人的に実践している比較的簡単にできる方法を紹介します。
株式の注視方法
- 候補株式のピックアップとチャートでの確認
- 会社四季報や株主優待から候補銘柄をピックアップ:業績が大きく変化する銘柄や生活に密着した銘柄をピックアップします。
- 候補銘柄の株価チャート一覧での確認:全体の株価チャート一覧を作成します。例えば、SBI証券では、「SBI HYPER2」というアプリがあり、簡単に株価チャート一覧を作成する事ができます。
- 個別株式の株価チャートの確認:株価チャート一覧で動意の可能性がある銘柄については、個別の株価チャートで更に詳細に確認し、売買を判断します。
- 売買判断方法
- ボリンジャーバンドと単純移動平均線との関係:ボリンジャーバンド幅の上限を超えるか又は下限を下回るかを観ます。
- 出来高の増減:上記の過程で出来高の増減を確認します。
- 信用倍率での過熱感:信用倍率が1を下回るか(将来の買い圧力の可能性)又は10を超えているか(将来の売り圧力の可能性)を観て相場の過熱感を判断します。
なお、売買判断方法については、次の記事でもう少し詳しく書いていますので、ご覧ください。
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具体的な事例
ここでは個人的に注視している銘柄について説明します。
株価チャートの一覧
次の画は個人的に注視中の株価チャート一覧です。候補銘柄だけでは無く、保有中銘柄も含まれており、18銘柄が一目で確認できます。「SBI HYPER2」のアプリを使うと銘柄をリストアップするだけで簡単に観る事ができます。
チャートの種類は、日足・6ヶ月間チャートで、25日単純移動平均線と75日単純移動平均線が描画されています。また、赤帯と青帯は、終値の±3%の範囲を示しています(2022年7月22日終値まで)。
個別チャートで詳細確認
この中で、メドレーを少し詳しく観てみたいと思います。次の画は、メドレーの株価日足チャート6カ月間です。過去6ヶ月の高値を一時的に超えましたが現在は戻り基調です。このままボリンジャーバンドを超え、高値3,100円を出来高と共に大きく超えていくと購入のチャンスかもしれません。
メドレーの主な株式指標等を確認したいと思います。
- 上場市場:東証グロース
- 業務内容:ヘルスケア領域向け成果報酬型人材紹介が主力。オンライン診療システムと電子カルテ育成中(会社四季報より抜粋)。
- 株式コード:4480
- 株価(2022年7月22日):2,961円
- 予想PER:145.86倍
- 実績PBR:6.75倍
- 予想1株配当(配当利回り):0円(0%)
- 信用倍率:0.82倍
- 株主優待制度:無し
通期業績推移は次のとおりです。
PERやPBRが大きな数値で、配当金は0円ですが、伸び盛りの企業には良くあるパターンです。まずは業務拡大が先決という事でしょうか。信用倍率が1を切っており、ブーム化前の状況です。
通期業績は、比較的順調です。時流に乗っている企業ですので先のチャートのとおり、出来高が伴う上値更新時が購入のチャンスかもしれません。
さいごに
株式投資における注視方法を個人的な意見として記載してみました。今まではなんとなくカンに頼るような方法が多かったのですが、もう少しスマートに実践したいと考えて整理してみました。
とはいえ何と言っても大切な事は余裕資金で実施することだと思います。株式投資は自己責任ですので、皆さんも無理をなされずに株式投資を楽しんでいただければ幸いです。
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