配当・株主優待銘柄と短期勝負銘柄で安心と実利をゲット、コア・サテライト銘柄の見直し

コア銘柄として配当重視・株主優待銘柄と投資信託を置き、サテライト銘柄として短期勝負銘柄を考えてみました。安心と刺激を両方備えた投資の考え方について説明します。

保有資産の投資と運用をコア・サテライトで分類

投資の世界ではコア・サテライトで分類して運用する考え方があります。コア区分の銘柄は比較的安全な法右方で運用し、サテライト区分の銘柄は比較的リスクをとって積極的に運用する方法です。

安全に運用するコア部分は、得てして退屈なものですので、ある時魔がさしてリスクの高い事をしないとも限りません。しかしサテライト部分で少しメリハリ(刺激)のある運用を行う事により退屈を抑え、却ってリスクを下げて実利も得る事が期待できます。

生活資金を別にすると、各々のアセットについては、次のように考えています。生活資金については、即手当できるお金が30万円~100万円もあれば十分でしょうか。

  • コア区分:
    • 積立投資信託
    • 好配当銘柄
    • 株主優待銘柄
  • サテライト区分:
    • 好配当銘柄
    • 決算期直前銘柄
    • 今期と来期で業績(収益、配当等)が大きく変動する銘柄

次に各分類に具体的な銘柄等について考えて行きたいと思います。

コアとしての投資対象

コア区分は安心して保有しておけるものなので、主に投資信託と好配当利回りや株主優待等で株主を大切にしてくれる銘柄が良いです。いくつか例示してみたいと思います。

投資信託

ノーロード(売買手数料無し)のインデックス型投資信託や「つみたてNISA」が対象銘柄です。積立による時間分散、日米や全世界に対応する地域分散、市場全体や株式・債券・REIT等いろいろな種類に対応する資産分散などを考慮した銘柄になります。例えば次のとおりです。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    • 米国株式市場のS&P500(配当込、円換算)に連動するように設計された投資信託です。円換算で為替ヘッジを行っていませんのでドル円為替の影響も含まれます。単一市場なのでどちらかと言えば長期積立用です。
    • 管理費用:0.0968%(税込)
  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
    • SBIアセットマネジメントが運用している日本を含むグローバルな株式投資信託です。
    • 管理費用:0.1102%(税込)※他の投資信託を組合せてさらに管理費用を低くする事も可能ですが、リバランスが面倒なのでこちらを挙げました。
  • eMAXIS Slim 8資産均等
    • 三菱UFJ国際投信が運用している、国内株式(TOPIX連動)、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITに各々12.5%ずつの投資割合で組み合わせた投資信託です。
    • 管理費用:0.154%(税込)
  • SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)
    • 三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する金(ゴールド)の投資信託です。金単体なので他の異なるアセットを組合せて保有します。例えば、上記の8資産均等投資信託9割と本投資信託1割とかの組合せです。
    • 管理費用:0.275%(税込)※為替ヘッジなしを選択していますので、円安の時はより利益が生じ、円高の時は利益が減ります。なお為替ヘッジ有の銘柄もあります。

好配当銘柄

好配当や株主優待制度有りの株主を大切にする企業の個別銘柄です。一例として次のとおりです。なお、株価等はYahoo!ファイナンスの2022年2月10日時点のデータを基にしています。

  • オリックス
    • リース、生命保険、不動産などを手掛ける金融企業です。
    • 株価2,443.5円/株、予想配当利回り3.19%
    • 株主優待:「ふるさと優待」(3月末日のみ)の名称でカタログギフトから商品1点を選択(3年以上継続保有でカタログギフトが1ランクアップ)。その他に同社提供の各種サービス(旅館・レジャー施設・レンタカー等)を割引価格で利用可。
    • 権利確定日:3月末日、9月末日(配当のみ)
  • JT(日本たばこ産業)
    • たばこを中心に食品・医薬品も展開しています。最近の健康指向や法規制により国内需要が激減しており(海外に活路を見出そうとしていますが)、少し注意がいる銘柄です。ただし、国(財務大臣)が約1/3の株数を保有しています。
    • 株価2,357.5円/株、予想配当利回り5.94%
    • 株主優待:1年以上継続保有で、株数に応じた自社グループ商品がプレゼントされます。例えば、100株以上で2,500円相当の商品です。→昨日(2022年2月14日15時)株主優待は2022年12月分を最後に廃止し、12月期予想配当を従来140円から150円に増やすという発表がありました。個人的には良かったのではないかと思いますが、本日2月15日の株価は下落スタートです。
    • 権利確定日:6月末日(配当のみ)、12月末日
  • イオン
    • ショッピングモールのイオンやマックスバリュー等のイオン系スーパーがあり、金融や不動産も事業を拡げています。
    • 株価2,634.5円/株、予想配当利回り1.37%
    • 株主優待:イオンオーナーズカード(株主優待カード)を本人・家族で2枚発行。買物金額に対して保有株に応じた返金率(3%~7%、買物金額100万円/半期まで)でキャッシュバック。例えば、100株~500株未満で3%のキャッシュバック等です。
    • 権利確定日:2月末日、8月末日
  • KDDI
    • 総合通信大手です。携帯電話ではauブランドです。
    • 株価3,769円/株、予想配当利回り3.32%
    • 株主優待:保有年数と保有株数に応じてauPAYマーケットのカタログギフトがプレゼントされます。例えば、100株を5年未満保有で3,000円、5年以上保有で5,000円の商品プレゼントがあります。
    • 権利確定日:9月末日(配当のみ)、3月末日

サテライトとしての投資対象

この区分では、嗜好性のある短期勝負の銘柄になります。しかし、あまりリスクを取るのも大切なお金を失う事になりますので、できれば好配当銘柄が良いですし、タイミングによってはじっと売買を我慢する時期も必要です。ねらい目としては配当日前後が上げ下げしつつ上昇トレンド又は下降トレンドを形成する可能性があり、比較的値動きが分かり易くなります。最近の銘柄の例では次のとおりです。

  • 商船三井
    • 日本では日本郵船に続く海運2位です。増配発表もあり、配当は驚きの11.49%です。優待もありますが、この銘柄では期待しませんので記載を省略します。ただし、来期は減配する予想となっていますので、配当落ち前後で買売の判断が必要です。なお、日本郵船でも同様の傾向なのでねらい目です。
    • 株価9,140円/株、予想配当利回り11.49%
    • 権利確定日:9月末日、3月末日
  • 武田薬品
    • 国内首位の製薬です。巨額買収(製薬会社シャイアーを約6兆円で買収)で世界売上10強入りになりましたが、負債増が大きく懸念材料にもなっています。暫く下降トレンドを続けていましたが、株価に手頃感が出てきましたので、要注視です。コロナ禍がありますので、次のコア銘柄候補かもしれません。
    • 株価3,520円/株、予想配当利回り5.11%
    • 権利確定日:9月末日、3月末日
  • 日本製鉄
    • 日本を代表する製鉄会社です。粗鋼生産量は世界3位です。昨年の赤字から急回復です。ただ来期以降も好調さが続くか疑問なのでサテライト区分です。配当落ち前後を要注視です。
    • 株価2,073.5円/株、予想配当利回り6.75%
    • 権利確定日:9月末日、3月末日

さいごに

コア銘柄については、もっと安定している「個人向け国債」も良いと思います。しかし、令和4年2月債では表面利率0.1%/年と依然として低い水準です。大きな資産が既にある人は、ある程度国債で運用もありと思いますが、私のような資産が少ない者にとっては面白くありません。

このため、コア銘柄としては積立投資信託+αで説明させていただきました。とはいえ、絶対はありえませんので、最後はご自身の嗜好や家計の余裕を見てご判断ください。

皆さんのご参考になれば幸いです。

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