定年後のマネーフローを銀行手数料無し・手間無しで実現する方法

楽天銀行や住信SBIネット銀行では、一定条件を満たすとATM利用手数料や他行振込手数料等が所要数無料になります。また、楽天銀行と楽天証券ではマネーブリッジ、住信SBIネット銀行でハイブリッド預金で連携すると銀行・証券間の資金移動が無料でかつ自動でできます。さらに楽天証券で投資信託定期売却サービスを利用すると定期的に生活費の一部を比較的長い期間受取る事ができます。これらを活用した家計のマネーフローについて説明します。

ネット金融機関の特長

ネット系の銀行や証券会社は、手数料が一定回数無料でかつスマホ一つで処理ができるため、大変便利です。ここでは、楽天銀行・楽天証券住信SBIネット銀行・SBI証券について本稿で説明する内容をメインに特長を説明します。なお、これらの内容は次の記事でも説明していますので、ご覧ください。

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楽天銀行と楽天証券

主な特長は次のとおりです。

  • 楽天銀行
    • 年金・給与等の振込設定で他行宛振込手数料が月3回無料月3回無料については、使えなかった分を翌月持越し可能で最大月5回無料となります。
    • ハッピープログラムによる特典:「ハッピープログラム」とは楽天銀行の優遇プログラムの事です。会員ステージがあり、例えば残高50万円以上(または取引10件以上)のプレミアム会員ではATM利用手数料が2回/月無料、他行振込手数料が2回/月無料、楽天市場での楽天ポイント獲得倍率2倍、振込手数料の楽天ポイント払い可能等の特典があります。
    • マネーブリッジ設定で普通預金金利0.1%(税引き前):楽天証券とマネーブリッジ(自動入出金サービス)を設定すると普通預金金利が通常0.02%から0.1%にアップします。
  • 楽天証券
    • 投資信託定期売却サービスで定率指定:投資信託定期売却サービスとは、保有する投資信託を定期的に売却して生活費等を得る方法です。主に定額指定、期間指定、定率指定の3方式がありますが、楽天証券は定率指定が可能で、これにより比較的長い期間まで生活費を補填するお金を受取る事が可能になります。
    • 楽天カード決済で楽天ポイント付与:投資信託の購入で最大5万円/月まで楽天カード決済ができ、楽天ポイントが1%還元(最大500ポイント)されます。
    • 入金が無料:他行から無料で入金できます。銀行にお金を移したい場合も、一旦楽天証券に入金すると翌日にはマネーブリッジで楽天銀行に無料で移す事ができます。

住信SBIネット銀行とSBI証券

主な特長は次のとおりです。

  • 住信SBIネット銀行
    • スマートプログラムによる特典:スマートプログラム(通称スマプロ)のサービスでは会員ランクがあり、これに応じて手数料が一定回数無料になります。例えば、最大のランク4では、ATM利用手数料が20回/月無料、他行振込手数料が20回/月無料です。
    • スマホ認証用アプリ「スマート認証NEO」登録でランク2:上記のスマプロの一つとして、「スマート認証NEO」をスマホに登録するとランク2となります。ランク2は、ATM利用手数料が5回/月無料、他行振込手数料が5回/月無料です。
    • 定額自動入金サービス:定額自動入金サービスを設定しておくと定期的に他行から無料で資金移動ができます。指定できる他行は、市中銀行、労金、ネット銀行等(クリックするとご覧になれます)沢山あります。楽天銀行からも可能です。
    • ハイブリッド預金設定で金利0.01%(税引き前):SBI証券とハイブリッド預金(自動入出金サービス)を設定すると通常0.001%がハイブリッド預金金利0.01%にアップします。
  • SBI証券
    • 外貨に強い:特に外貨に強い特長があります。例えば、円から米ドルに交換する場合の為替手数料を、FXで手当した米ドルを現引する事で0.2銭程度で実施する事ができます。
    • 入金が無料:他行から無料で入金できます。銀行にお金を移したい場合も、一旦SBI証券に入金すると翌日にはハイブリッド預金として住信SBIネット銀行に無料で移す事ができます

完全自動マネーフロー

一度設定すると基幹部分の見直しは、年1回程度でOKの家計のマネーフローについて概要とキーとなるサービスについて説明します。

概要

次の図が、定年後のマネーフローです。真ん中が主流、左側が資産運用、右側が生活費各種支払の支出部分になります。

定年後の家計のマネーフロー
【定年後のマネーフロー】

このフローでキーとなるサービスは次の3点です。これにより、銀行手数料が無く、手間も無く、定期的に生活費を補うお金が入ってきます。

  • 楽天銀行で年金受取:年金受取を楽天銀行に指定する事で他行振込手数料が月3回無料になります(翌月持越しありの場合最大月5回無料)。
  • 住信SBIネット銀行の定額自動入金:楽天銀行に入金された年金等の一部を定額自動入金サービスを活用して住信SBIネット銀行に無料で移します。これで住信SBIネット銀行からの振込や支払が可能になります。
  • 楽天証券で投資信託定期売却サービス:生活費が年金だけでは不足する場合は投資信託定期売却サービスの定率指定により投資信託を定期的に取り崩していきます。例えば、原資となる当初保有投資信託の評価額が1千万円あり、この投資信託利回り2.5%、定期売却の定率指定4%とすると当初65歳時点で40万円/年、103歳時点で23万円/年が受取れる試算結果となります。詳細は次の記事をご覧ください。
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流れに沿って説明

上図のフローを簡単に説明します。

  1. 年金を楽天銀行で受取ります。
  2. 楽天証券の投資信託定期売却サービスを活用し、定率指定で原資1千万円の投資信託を定率指定4%で受取ります。
  3. 楽天銀行のお金の一部を住信SBIネット銀行の定額自動入金サービスを活用して移します。
  4. 住信SBIネット銀行のお金の一部を必要に応じてその他金融機関に無料回数内で移します。
  5. 必要に応じて、楽天証券やSBI証券を介して楽天銀行・住信SBIネット銀行へ無料でお金を移します(マネーブリッジ・ハイブリッド預金経由になるので1日程度時間を要します)。
  6. 楽天銀行、住信SBIネット銀行、その他金融機関から生活費等各種支払を実行します。

さいごに

定年後の銀行手数料無し・手間無しの家計のマネーフローを説明しました。私はと言えば、ほぼこの構成で実施中ですが、まだ少し会社で働いているので、 投資信託定期売却サービスだけは始めていません。完全に会社勤めからリタイアした時から始めたいと思います。

リタイア後でも長い人生、少なくともお金の面ではあまり苦労したくありませんね。

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