あなたのキャッシュレス決済支払期限や保有資産構成がわかる強い味方、家計管理アプリ

その場で現金を支払わないキャッシュレス決済サービスでは、1~2ヶ月後にまとめて口座引き落しの期限が来ますし、複数のキャッシュレス決済サービスを利用しているとその引き落し日も異なります。これらを一元的に管理できるアプリとしてマネーフォワードや楽天銀行のマネーサポートがありますので、長所・短所を含めて紹介します。

キャッシュレス決済を取り込んだ家計の全体像

キャッシュレス決済による家計管理の複雑さ

何となくポイントカードやクレジットカードが増えていきます。入会時には、大幅なポイント付与や特典があり、お得感がありますが、その分、お金の管理が大変になります。

誰でも一度は口座引き落とし時に残額不足で引き落としができないという経験があるのではないでしょうか。

買物の都度、アナログ的にレシートをノートやボードに貼っている方も多いと思います。これも確実な方法ではありますが、せっかくキャッシュレス決済をして現金持ちを減らし、ポイントも増やしているのですから、もう少しスマートにしたいと思います。

「残高不足で引き落としができません」を避けるために、事前に引き落し日と口座残高を確認できるサービスが家計簿管理サービスとか資産管理サービスとか言われる家計管理アプリです。

家計の全体像

次の図は、ほぼ理想的な家計のお金の流れを表したものです。

我が家のお金の流れと家計管理ツール
【我が家のお金の流れと家計管理ツール】

簡単に流れを説明すると次のとおりです。

  1. 給与や年金等の収入は、銀行口座に入金されます。
  2. キャッシュレス決済をする場合は、銀行口座に紐付けしたクレジットカードか、又は、さらにクレジットカードから○○Payなどに紐付けします。
  3. 税金・公共料金(電気・ガス・水道・電話等)、ショッピング・飲食等、保険加入(生命保険、損害保険、火災保険等)を、上記②のクレジットカードか○○Payで支払う事でポイント還元があります。最近では税金・公共料金の支払もクレジットカードや○○Pay等から可能になってきました。さらにここでは記載していませんが、宝くじや競馬等公営ギャンブルチケットの購入も可能です。
  4. 投資をされる方は、銀行口座と同じ系列のネット証券会社口座を連携する事でスムーズに入出金が可能になっており、その特典を得る事もあります。
  5. ネット証券から株式や投資信託を購入する場合は、購入手数料や保有投資信託額に応じてポイントを得る事ができます。また、貯まったポイントを利用して株式・投資信託が購入できるポイント投資のサービスを実施している証券会社があります。
  6. 家計管理アプリで上記の入出金や現在の資産額を管理できます

私の家計で実施しているキャッシュレス決済の関連図が下記サイトに掲載しておりますので、ご興味があればご覧ください。ただし、ほぼ理想形ですが完全にこの形にはなっていません。また、家計管理ツールは除いています。

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我が家の金融連関図

家計管理アプリの紹介

家族の小さな世帯とは言え、銀行口座やカード類は増えていきます。その内によく使うカード等が決まってきますので、後で整理すれば良いのですが、それでも家計の入出金については注意して見ていかなければなりません。

そのような時に役に立つのが家計管理アプリです。ここでは、比較的有名なマネーフォワードと楽天銀行口座を持っていると利用できる楽天銀行マネーサポートについて簡単に説明します。

マネーフォワードの概要

マネーフォワードには、会計ソフトの「マネーフォワードクラウド」がありますが、家計版は「マネーフォワードME」という名称です。ここでは、「マネーフォワードME」の概要を説明します。

家計簿アプリ「マネーフォワード ME」の主な特長は次のとおりです。

  • スマホやPCで共通的に利用できます。
  • 銀行・証券口座の入出金やクレジットカード・ポイントカード・電子マネー等の履歴を基に家計簿を自動的に作成してくれます。連携可能な金融機関等は2633です(2020年11月末)。ただし、追加認証(ワンタイムパスワード、画像認証)が必要な金融機関・サービスは、自動で更新を行うことができません。この場合手動で更新する事になります。
  • スマホ版では、レシートを撮影するとその金額等のデータが自動で取り込めます。
  • 一部制限付きですが、無料で利用できます。無料で利用できるサービスは次のとおりです。
    • データ閲覧可能期間1年分
    • 連携可能金融機関数10件まで
    • グループ作成1件まで(例えば奥さんが閲覧できる範囲をグループとして指定)
  • 有料版に費用は500円/月です。無料版の制限が無くなる他に、連携口座の一括更新、家計資産レポート、広告非表示、データバックアップ、その他いろいろなサポートが付きます。

詳細については次のサイトをご覧ください。

マネーフォワード|家計簿アプリやクラウド会計ソフト

すべての人のお金のプラットフォーム MoneyForward - お金・資産管理なら家計簿アプリ「マネーフォワード ME…

楽天銀行マネーサポートの概要

楽天銀行の口座を持っていると無料で利用できる「マネーサポート」です。

「マネーサポート」の主な特長は次のとおりです。

  • スマホやPCで共通的に利用できます。
  • 銀行・証券口座の入出金やクレジットカード・ポイントカード・電子マネー等の履歴を基に家計簿を自動的に作成してくれます。連携可能な金融機関等は1000以上です(2020年11月末)。ただし、追加認証(ワンタイムパスワード、画像認証)が必要な金融機関・サービスは、自動で更新を行うことができません。この場合手動で更新する事になります。
  • 楽天銀行口座を持っている方は無料で利用でき、楽天銀行に係るキャンペーン情報が得られます。

楽天銀行のマネーサポートのご興味があれば、下記サイトをご覧ください。

→楽天銀行マネーサポートをみる

家計管理ツールの長所と短所

長所

  • 家計の入出金や保有財産が一元管理でき、計画的にお金の工面等ができます。
  • 家計簿のように入出金の分類ができ、分類毎の推移が把握できますので、無駄な出費を止めて家計のスリム化が可能になります。
  • 上記で生じたお金を預貯金や投資にまわすことで我が家の資産を増やすことができます

短所

  • 連携の取れない金融機関があります。つまり入出金・預金額等の情報が取れない金融機関があります。連携の取れる金融機関リストに載っていても情報が取れない金融機関や、そもそもリストに載っていない金融機関があります。
  • 有料で提供しているサービスがあります。有料の方が、提携している金融機関の範囲が広いや多様なサービス・サポートが充実しているように見えますので一概に短所とは言えませんが。

さいごに

キャッシュレス決済が増えてかさばる現金を持ち歩かなくとも済むという便利な反面、ネットから口座残高の確認やクレジットカードからの引き落し日の確認の手間が益々増加しているこの頃です。これらの確認を一元的にできる家計管理アプリを2つ紹介しました。

ただ、サービスの主旨は良いのですが、金融機関のセキュリティ強化の動きがあって口座確認が自動でできない金融機関があり、まだ一元化には至らない状況です。まだまだ改善点が多いというのが正直な感想です。

それでもかなりの数の金融機関・カード等情報が一度に得られますので、手間は大幅に減っており、奥さんには好評です。

私のところでは、奥さんが10機関まで無料で見れるマネーフォワードを使い(生活費の部分)、私はほとんど全て登録できる楽天銀行マネーサポートを利用しています。

まだまだ改善を期待したい家計管理アプリですが、キャッシュレス社会に必要なツールであることをあらためて認識しました。皆さんのご検討されてはいかがでしょうか。

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