楽天経済圏を読み解く、思わず応援したくなる楽天のチャレンジ

楽天の2020年度1-9月期累計が赤字となりました。モバイル事業への大規模設備投資等負担が原因です。これだけ冒険的な投資をするのも今後の事業展開に通信・スマホの果たす役割が非常に大きいと踏んでいるためと思います。楽天経済圏を整理して少し考えてみたいと思います。

楽天経済圏を描くと

楽天経済圏を整理するために全体構成を描いてみました。

なお、これらの構成は、楽天グループに限らず、いくつかの金融機関を組合せることである程度同様の効果を得る事ができます。例えば、Tポイント、dポイント、Ponta、WAON等を得られるように組合せを考えるのも面白いと思います。

では、話を戻して楽天経済圏での構成の説明を行います。

楽天経済圏とは

楽天グループには、楽天銀行があり、楽天カードのクレジットカードがあり、買い物するためには楽天市場があり、保険では楽天保険、旅行では楽天トラブル、投資をする場合は楽天証券等々、いろいろな業種があります。

そして楽天グループの中では、楽天ポイントがあたかも通貨のように流通しています。

正に一つの経済圏を構成しているようで、誰が最初に言われたのか不明ですが、楽天経済圏と通称しています。

全体構成

楽天経済圏の全体構成を描いてみたのが次の図です。楽天グループのなかには、様々な事業・サービスがありますが、その中の代表的なものです。沢山ありますね。

楽天経済圏を描いてみた
【楽天経済圏】

この図では、預ける楽天銀行使うための楽天カード・楽天モバイル(スマホアプリ)増やすための楽天証券・FXという括りでまとめています。これらが、お金の動きの核になると考えたからです。

なお、白い矢印はお金の流れを表し、ピンクの矢印は楽天ポイントの流れを表しています。

以下、順次説明します。

預ける(保管)

楽天銀行に、まずは給与、年金、(その他)収入は入れてもらいます。原資がなければお金を利用する事も投資する事もできませんので銀行は大切です。

楽天銀行口座を、給与や年金の受取口座に申し込むと、楽天ポイントを増やしやすくなるランクアップの特典があります。

下記サイトに他の金融機関を含めて、給与受取口座にする場合の特典をまとめていますので、よろしければご覧ください。

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使う

楽天銀行に預金等をした後はお金を使う段階ですが、現金や口座振替で利用しても楽天ポイントは付きませんので、クレジットカードである楽天カードと楽天銀行口座を紐付けて楽天カードの決済口座として利用します

さらに使う段階では楽天モバイルが出てきます。実際は、楽天モバイルのスマホにインストールされるスマホアプリが重要です。

今やスマホは単に電話機能に留まらず、生活に係るいろいろな用途に利用できるスマホは生活必需品です。これらの用途を実現するのがスマホのアプリになります。

このため、上記の図では、楽天カードと楽天モバイル(実はスマホアプリが重要)を同じレベルのものと見なしており、楽天PointClubや楽天Super Point Screen、そして楽天ポイントのサーバーを楽天カード側にまとめた置いています。

また、楽天カードから、さらに楽天Payに紐付けられており、楽天Payで購入可能なものは、楽天ポイント2重取りの可能性があります

楽天カード又は楽天Payを利用し、楽天市場等で商品などを購入します。これらの購入では、楽天ポイントが付与され、次の買物等で現金並みに利用する事ができます。そして、また楽天ポイントが貯まります

増やす

銀行預金の利息は非常に小さいですので、これだけでは、お金を増やすことはできません。このため、ある程度は株式投資や投資信託をリスクを考慮して実行すべきだと考えています。

楽天では、楽天証券が代表的です。楽天証券にお金を移動させる際に、楽天銀行口座にあるお金をいちいち楽天証券口座に振り替えるには面倒ですが、楽天マネーブリッジという楽天マネーブリッジという自動入出金サービスがあります。

しかも楽天マネーブリッジを設定しておくと対象の楽天銀行口座の預金金利が0.1%になる特典があります。小さいとはいえ市中銀行と比較すると2桁ぐらい金利が良いことになります。

楽天銀行口座と楽天証券口座を連携させることでお互いの入出金がスムーズにできます。

楽天マネーブリッジについては、次の記事をご覧ください。

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楽天証券口座には楽天カードを紐付ける事ができませんが、楽天証券での株式等場合手数料や投資信託保有額に応じて楽天ポイントが付与されます。

さらに楽天ポイントを利用した株式・投資信託等の購入も可能で、楽天ポイント投資といいます。楽天ポイント投資については、次の記事をご覧ください。

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楽天経済圏はこれからの社会の縮図

楽天経済圏と同様の形態を実現しようとすると、他の複数のポイントに関係する金融機関をいくつか組み合わせると、ある程度同じようなことが可能です。ただ、楽天経済圏は楽天ポイントで全てと言ってよいほど結ばれており(一部例外もありますが時間の問題だと考えています)、まるで血液のように循環しています。

これから見える事は主に次の点でしょうか。

  • 現金だけではなく楽天ポイントが流通している。
  • いわゆる仮想通貨的・電子マネー的なもので、手数料など不要で瞬時に決済が終わります
  • ほとんどスマホがあれば用が足ります。店舗もいりません。サポート要員は手厚くしてほしいですが。

慣れは必要ですが、却ってお年寄り向きの流れかもしれません。

さいごに

スマホの世界になると全て仮想店舗・サイトでのやり取りになり、さらに利便性や操作性が改善され、セキュリティを確保の下、誰でも簡単に利用できるようになると思います。

こうなると、携帯基地局・通信網を持つ、携帯キャリアを抑えておく事が大きな利点になります。アマゾンは持っていませんので、なおさらです。

別の面から考えると、コンピュータの世界でも、当初は製造屋に特化していた会社が今では、インテル等に提案できるような力をつけています。

楽天の経営者も、単なる他の大手キャリアから通信網を借りる格安スマホでは、主体性を持つことが難しい分野もあり、第4のキャリアになる事を決心されたのかなぁ~と考えています。

アマゾンとは少し異なる切り口で、これからを考えている楽天には是非成功してもらいたと思います。。。

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