いつの間にか保有している携帯キャリア3社の株式比較

2020年3月の株価大暴落の後に、思わずNTTの株を購入しました。気が付けば、ソフトバンク株、auのKDDI株も持っており、3大キャリアの株式を保有していることになります。なんとも方針の定まらない投資ですが、株式市場が不安定なこの時期ですので、今後の方針を考える上で比較・整理してみました。

携帯3大キャリア株の保有の経緯

最初に保有したのは、ソフトバンクです。ソフトバンクグループから携帯部門が分離してIPO(新規公開株)がありましたので、そのタイミングで購入しました。当時から高配当が予想されていましたので、配当狙いです。また、IPO株は上場後に値上がりするケースが多いので、その狙いもありました。ただし、IPOでの値決めは1,500円/株でしたが、この株価を超えたのは数えるほどで本当に配当狙いの株式です

次に購入したのが、携帯電話auブランドのKDDIです。購入当時は現在よりも1千円以上安く手頃感がありました。そして株主優待制度がありましたので、高配当と株主優待品狙いです。評価額はほとんどマイナスになりませんので、私の数少ない?成功事例です。

最後が、NTT(ドコモ)です。携帯電話網が順次5G(第5世代移動通信システム)に移行する事や、KDDIの株価が健闘している事で同様にドコモにも期待できると考えました。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一旦大きく値を下げた後の戻り基調で購入しました。こちらも今のところは順調に評価益が出ています。

携帯3大キャリア株の現状

現状の3社の株価や関連指標を比較してみたいと思います。

株価と配当利回り

次の表は、NTT、KDDI、ソフトバンクの2022年5月13日時点での株価、配当と配当利回り、株主優待の有無(金額換算値)、配当と株主優待を合わせた計算した実質利回りを示しています。

携帯キャリア3社の株価等の比較(2022.5.13)
【携帯キャリア3社の株価等の比較(2022.5.13)】

各社とも売買単位は100株ですので、例えば、NTTの場合では、最低購入金額378,200円(100株)で、配当11,500円/年となります。

配当については、携帯電話というエンドユーザに密着している事業なのでと思いますが、手厚くなっています。さらにKDDIは株主優待制度があります。NTTも株主優待制度があるのですが少し変則なのでこの表の実質利回り(配当込)には反映していません。

指標の比較

次は、PBR、PERを比較した表です。

PBRは、株価純資産倍率で会社の純資産を株価で割った値です。例えば、会社が解散した場合に会社の資産は株主に分配されますが、1倍であれば株価と同じ金額が、2倍であれば、1/2が戻ってくることになります。

PERは、株価収益率で利益を株価で割った値です。利益が確定するのは将来ですので、ここでは予想値を使っています。

携帯キャリア3社の指標の比較(2022.5.13)
【携帯キャリア3社の指標の比較(2022.5.13)】

ソフトバンクは、3社に中でもPBRが高く、配当が良いためだと思います。ソフトバンク株は親会社のソフトバンクグループジャパンが約40%を保有していますので、暫くはこのままの高配当政策で行くのだと思います。

KDDIの株式優待制度

KDDIの株主優待制度を紹介します。

概要

KDDIの株主優待制度は、保有株式数と保有期間により優待品としていただける品物やサービスクーポンの価格が異なります。

  • 100株以上:3,000円相当(5年未満)、5,000円相当(5年以上)
  • 1,000株以上:5,000円相当(5年未満)、10,000円相当(5年以上)

詳細は次のサイトをご覧ください。

⇒KDDI株主優待制度のサイトへ

また、ご参考までにNTTの株主優待制度は次のサイトをご覧ください。

⇒NTT株主優待制度のサイトへ

優待の一例

私の場合は、最低保有可能な100株で5年未満ですので、3,000円相当の品物になります。

以前いただいた一例としては、カタログギフトから次の「気仙沼産・ふかひれ使用 ふかひらスープ」を選びました。6袋しか入っていないので(1袋500円か)、どうかなと思ったのですが、家族が欲しいというので。。。

ちょっと贅沢な気分です。

KDDIの株式優待品の一例】

これからの方針

NTTやKDDIは、配当が良く株価も比較的順調です。またソフトバンクは、今期決算ではグループとして最終損益が1兆7080億円の赤字(前期は純利益4兆9879億円の黒字)となり驚きですが、ARM等の収益拡大期待があり、もう少し様子見です。

通信関係は、コロナ禍でのリモートワークの拡大による通信料増大があります。5Gの広がりで、これから益々、スマートフォン等モバイル機器の利用範囲が広がります。これらの期待があり、やはり継続保有です。

さいごに

携帯電話の利用料はまだまだ高いですね。楽天モバイルの参入でかなり改善しましたが、楽天モバイルも2022年7月から最低使用料0円/月(3GB/月以下)を止めます通信キャリアは設備投資が膨大ですので、ある面しかたがないとは言え、家計への負担が大きいです。

一方、株式投資で考えると各社とも株主への利益還元には熱心です。つまり皆さんの支払う利用料が株主に還元されていると見なすこともできます。

株式保有には最低15万円~43万円と簡単に融通できるお金ではありませんが、スマートフォンの高い利用料を株式配当で少し取り返すという発想でも良いと思います。

まだまだ、株式市場が不安定な動きを続けていますので、何度かまた大きく下がる可能性もあります。そのようなタイミングで購入を考えられるのも良いのではないでしょうか。

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