携帯キャリアとしてNTT(NTTドコモ)、KDDI(au)、SB(ソフトバンク)の最近の株価動向を比較してみました。NTTとKDDIは上昇トレンドにありましたが、最近は少し考えどころに来ています。SBは前2社とは全く異なる動きをしています。これらから買い時・売り時を考えてみました。
主な指標の比較
5Gやテレワーク普及による通信料増大にともない、携帯キャリア等を含めた通信大手は注目が集まっています。この中で、NTT(NTTドコモ)、KDDI(au)、SB(ソフトバンク)について主な指標を次のとおりまとめて見ました。
株価は2022年6月20日終値を基に算出しています(SBI証券サイト掲載データを利用させていただきました)。
NTTは、予想配当利回りも良く安定的な指標になっています。KDDIは、NTT同様に安定していますが、その中でも信用倍率が0.77と1を切っているのが目に付きます。SBは、親会社(ソフトバンクグループ)への配当政策のためか予想配当利回りが高く、実質PBRも高いのが気になります。
最近の株価動向
3社について、最近6ヶ月間の株価チャートを観ていきたいと思います(チャートは、SBI証券のHYPER SBI2の表示を利用させていただきました)。6ヶ月間チャートの線の色と意味は次のとおりです。
- 白色線:単純移動平均線(25日)
- 紫色線:単純移動平均線(75日)
- 青色線:ボリンジャーバンドの±1α(標準偏差)
- 緑色線:ボリンジャーバンドの±2α(標準偏差)
NTTの場合
ボリンジャーバンドが狭まったところで、-2σを陰線で一旦割り込みました。ただ、移動平均線がまだ上向きなので、要注意ですが少し様子見です。
KDDIの場合
全体的にNTTと似た動きをしています。ボリンジャーバンドが狭まったところで、-2σを陰線で一旦割り込みました。移動平均線がまだ上向きに加えて、少し大きな陽線がでました。資金的に余力があれば購入を考えても良いかもしれません。
SBの場合
SB(ソフトバンク)の場合は、NTTやKDDIと大きく変異なります。元々は、IPO価格1,500円でしたが、現在はそれを下回っています。もう少し長い期間を観たいと思います。
次の画は、同じくSBの2年間の週足チャートです。IPO価格1,500円を意識しているようにも見えますが、現在は、1,440円~1,520円のボックス圏(三角持ち合いかも)で神経質な動きをしています。
買い時・売り時を整理すると
これらを整理すると私としては次の方針で実行したいと思います。
- NTT:
- 売り時:ボリンジャーバンドの-2σをこれ以上割り込むと一旦売却します。
- 買い時:ボリンジャーバンドの-2σを抵抗線として反発し、強い陽線と出来高増があれば買い増しします。
- KDDI:NTTと同様ですが、既に大きな陽線が現れていますので買い増しの方が強いです。
- 売り時:ボリンジャーバンドの-2σをこれ以上割り込むと一旦売却します。
- 買い時:信用倍率が1を切っています。ボリンジャーバンドの-2σを抵抗線として反発し、強い陽線と出来高増があれば買い増しします。
- SB:出来高が大きくなってきたら判断の時期だと思います。
- 売り時:ボックス圏の下限を陰線で割り込んだ場合に一旦売却します。
- 買い時:大きく強い陽線でボックス圏の上限を超えた場合ですが、暫くは無理をしない方針です。
さいごに
最初に書くべきでしたが、私はこの3社の株式を保有しています。NTTとKDDIは順調に値上がりしましたが、SBはIPOの際に購入しそのままにしていましたので評価損です。株式の売買においてあまり方針が無い典型的な素人投資家です。
最近、次の「株トレ」(著者:窪田真之氏)を読んでみたところ大変参考なり、その方法で考えてみたのが本稿の内容です。理解に勘違いがあるかもしれませんので、他の方が本方針を盲信するのは危険です。あくまで自分自身の理解を深めるための内容だとご理解ください。
素人投資家の勝手な戯言ですので、話半分として聞いていただきたいと思います。
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