米国株式市場は下落するのか、備える事

米国の政策金利上昇傾向に伴い、米国株式市場の軟調が続いています。最近ではニュースやコラム等でも米国株式市場の下落やそれに伴い、為替の円高傾向や国内株式市場の下落が予想されるようになってきました。私も米国ETFや米ドル建MMFを保有していますので、これらの今後の方針についてまとめてみました。

現状

私が現状保有している米国投資商品としては、米国ETFと米ドル建MMF、そして投資信託です。米ドル建MMFは「ゴールドマン・サックス」の商品を保有していますが、これは別項で説明します。

まずは、現状私が保有している米国ETFを紹介すると次のとおりです。表中の「買付手数料無料」とはSBI証券や楽天証券で実施している買付手数料無料キャンペーンの対象になってかを表す欄です。

また、IAUは金(ゴールド)のETFとして有名な銘柄ですが、今はGLDMの方が経費率0.18%と安価になっているのでこちらの方がお勧めかもしれません。

銘柄(Tiker)現在値経費率配当利回り買付手数料無料
SPDR BB ハイイールド債券ETF(JNK)$91.560.40%6.08%
バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)$200.190.03%1.58%
バンガード 米国高配当株式ETF(VYM) $107.510.06%3.01%
iシェアーズ ゴールド トラスト(IAU)$34.450.25%0
(〇:GLDM)
米国ETFの保有銘柄 ※数値はSBI証券サイトから抜粋(2023.2.27現在)

候補

米国への投資としては、米国ETF(債権、株式、金)、米ドル建MMF、外貨預金、投資信託等があります。投資信託は全世界株式型や米国株式型等の商品がありますが、この記事では割愛します。

これからの米国投資商品として米国ETF、米ドル建MMF、米ドル定期預金について考えたいと思います。

米国ETF

米国株式型は、米国政策金利上昇基調に伴い神経質な動きを続けています。しばらくは低迷しそうなので債券型と金のETFが候補になります。この結果は次のとおりです。

銘柄(Tiker)現在値経費率配当利回り買付手数料無料
SPDR BB ハイイールド債券ETF(JNK)$91.560.40%6.08%
iシェアーズ コア 米国総合債券市場ETF(AGG)$97.320.03%2.47%
iシェアーズ ゴールド トラスト(IAU)$34.450.25%0
(〇:GLDM)
米国ETFの候補 ※数値はSBI証券サイトから抜粋(2023.2.27現在)

米ドル建MMF

米ドルMMFは、米ドル建の公社債等で運用される公社債投信で、株式には投資しませんので、比較的安全性の高い商品です。そして、分配金は毎日計算し、まとめて毎月最終取引日に再投資してくれます。

例えば、SBI証券で取り扱っている米ドル建MMFは次のとおりです。

管理会社税引き前利回り(2023/2/28時点税引き前利回り(2022/10/28時点
ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド4.0900%2.5740%
ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド3.9000%2.4970%
ノムラ・グローバル・セレクト・トラスト3.8700%2.5000%
ゴールドマン・サックス4.0550%2.6210%
平均利回りの比較(SBI証券サイトから抜粋)

米ドル建MMFは変動金利のため、4カ月前と比較すると大きく金利が上がっています。この中で、私が保有しているものは、「ゴールドマン・サックス」です。

米ドル定期預金

SBI証券で株式投資等を行っている場合、住信SBIネット銀行(以下NEOBANKと称します)と両口座間で自動入出金(手数料無料)ができます。

NEOBANKは外貨取引が強く、外貨即時決済サービスでSBI証券と外貨移動が即時かつ手数料無料で実行でき、米ドル普通預金や定期預金は好金利です。また為替コスト(米ドル⇔円貨の片道手数料)では6銭/ドルと市中銀行はもとよりネット銀行の中でも最も安価です。

NEOBANKの米ドル定期預金の金利は固定金利で次のとおりです。なお、米ドル普通預金の金利は0.5%(2023年2月28日現在)です。米ドル建MMFと比較すると6ヵ月又は1年物が金利が高くなっています

区分1ヵ月~3ヵ月6ヵ月or1年2年
米ドル定期預金の金利3.1%4.6%4.1%
※NEOBANKサイトから抜粋

これからの方針

前提

以上の候補からこれからの方針を決めるわけですが、次の前提で考えます。

  • 米国金利はまだしばらく上昇する
  • 国内金利は上昇傾向にある
  • 米ドル・円貨の為替レートは円高方向に動く

方針

米国ETFの株式型は一旦売却して円安の時期に一部円に交換します。そして残りの米ドルは、米ドル定期預金(6ヵ月物)と米ドル建MMFにして保有します。

これは、米ドル定期預金6ヵ月物(又は1年物)は今回の候補の中では最も金利が良く、また米国株式市場の回復には年後半以降まで待たなければならないからです(というニュース・コラムが多い)。一方、米ドル建MMFは、固定金利の米ドル定期預金に比べ金利上昇局面では変動金利のほうが有利になりますし換金性に優れているからです。

まとめると次のとおりです。

  • 米国ETFの株式型は売却する(米ドルへ)。
  • 米国ETFの債券型とコモディティ型(金)は継続保有する。
  • 6カ月以上使用予定がはっきりしない米ドルは外貨即時決済サービスを利用してNEOBANKに移動して米ドル定期預金(6ヵ月物)にする。
  • 米ドル定期預金にしない分はSBI証券で米ドル建MMFを購入する。
  • 一部は円安の時期に米ドル→円貨に交換する。

さいごに

米国投資の今後の方針について、今自分が保有する商品を基にまとめてみました。米国株式市場の低迷は日本株式市場にも遅かれ早かれ波及しそうです。今は、円安の影響もあり、若干持ちこたえているようにも見えますが心配は尽きません。

節分天井、彼岸底といわれていますので、3月末配当狙いと合わせて暫くは神経質な動きになりそうで心配です。

下手な横好きの私としては、全て売却とはできそうにありませんが、ある程度は整理して臨みたいと思います。

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楽天市場
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米国株式は下落するのか、今後の方針を考える
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