外国為替取引でのドル買売タイミングの見極めの方法

FXは難しいですが、日本円を米ドルに交換する手段と考えれば有効なツールです。資産を安定的に運用するためには、圧倒的に有利な米国での株式等の運用がある程度必要です。そのためには米ドルが必要ですが、円高の時に購入した方が、当然有利ですので、そのタイミングを考えてみました。

米国市場の魅力

世界の株式市場は、新型コロナウィルスの影響で大変な状況です。しかしその中でも、米国市場は、いち早く回復しつつあります。そして、20年前の株価と比較すると大暴落したといえども大きく上昇している事がわかります。

日本株式市場の低迷と比較すると、米国株式等をある程度保有することは、自分の資産を守るために必要なことだと思います。これについては、下記で説明しておりますので、詳細は省略します。

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株式チャート

日本円を米ドルに交換する方法

米国株式等を購入するためには、日本円を米ドルに交換しなければなりません。ネット証券では、一般的に片道数十銭で交換できますが、FX( 外国為替証拠金取引 )を活用するとスプレッド(ドル円の買いと売の差)1銭を下回るレートで交換できます。

最終的に現物のドルにしなければなりませんので、これができる証券会社は限られています。私は、SBI証券を利用させていただいていますが、例えばSBI証券では次のようになります。なお、簡単のために為替レートは 1ドル=100円 とします。

  • 通常の両替:100円→1ドルで25銭ですので、100万円を交換する場合では、2,500円が必要です。
  • FXの場合:スプレッド0.2銭なので、100万円→1万ドルの交換をすると20円です。ただし、レバレッジはかけませんので(レバレッジ=1とする)、事前に100万円ちょっとをFX口座に入金しておくことも必要です。そして、交換した後の1万ドルを現引きして、現物の米ドルに移すことが必要です。

もう少し詳しい説明は次の記事に記載していますので、これ以上の説明は省略します。

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約100万円に対して、2,500円対20円ですので、差が大きいですが、金額としてはそれほどでも無いので、頻繁に取引しなければ、通常のやり方でも良いと思います。でも、1度やってみるのも面白いと思います。

日本円を米ドルに交換するタイミング

日本円と米ドルは、元々固定相場制を採用していましたので、昔は360円/ドルでした。これが、1973年に変動相場制に移行してからは、どんどん円高に向かい、今は、110円前後で比較的安定しています。少し過去の事を調べてみました。

過去の長期チャート

ドル円チャート(長期)

この図は、1992年~現在までの4半期足です。この期間での円高は、1995年バブル崩壊後の80円/ドル、2008年リーマンショック時の87円/円、2011年東日本大震災時の76円/ドルです。

特に、東日本大震災の時が戦後最大の円高を記録しましたので、皆さんも記憶に新しいと思います。この時は、東日本を中心に甚大な被害を被りましたので、日本が海外の資産を引き上げるのではないかという憶測が生まれ(海外資産を円に換えることで円買いが進む)、このような円高になってしまいました。

実際は、そのようなことが起こらずに徐々に円安に向かっていきました。落ち着きどころを探っているのでしょうか。

ドル円の安らぎ所

次の図は、米ドル(対円、黄色)、NYダウ(青色)、日経平均(赤色)を比較するために、20年前を全て100とした 相対チャートです。NYダウの動きが良いですね。それに比較して日経平均は停滞しています。

ドル円の範囲

これを見ると、黄色の米ドルは、円安(ドル高)で125円/ドル、円高(ドル安)75円/ドルと、この中にほぼ収まっています。20年間の長きに渡ってです。これがドル円の落ち着く範囲なのかと仮定することができます。

日本円は、これまで何かの危機が発生すると安全資産と言われ、他の通貨と比較して高くなる傾向にあるのですが、今回の危機は米国を含めて世界中に影響を及ぼしているために相対的に鈍い動きとなっています。

これは、新型コロナウィルスの影響は、日本だけの危機では無く世界的な危機ですので、下の線の75円/ドルは暫く無いのではないかと思います。そうすると、細かい上下の動きはあるとしても、10%程度下がったあたりが買い時かもしれません。そして心理的な節目である100円/ドルが次の目安になりそうと思っています。

外国為替はプロの方でも当たらないと言われていますので、私のような素人は、このような待ち伏せ戦術が良いかと思っています。当たれば優越感に浸れますし、外れても外れたなりに別のチャンスがあります。焦らずにじっとチャンスを待ちたいと思います。

さいごに

今回は、米ドルの購入時期について考えてみました。FXも株式売買も投機的な動きをすると必ず失敗します。定年後の大切なお金を有意義に活用するために安定した運用に心掛けたいものです。

無理をせずに確実に老後の資産を守り、できれば増やしていきましょう。

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