新NISAの開始に向けた2024年1月から始める積立て投資信託の受付が11月から可能になりますので、ネット証券の雄であるSBI証券と楽天証券について説明します。特にクレジットカード決済の場合は早めに手続きする必要がありますのでご注意ください。
新NISAの概要
現行のNISAでは、つみたてNISA(一定の投資信託を40万円/年、最大20年間非課税で最大800万円まで可)と一般NISA(株式・投資信託等を120万円/年、最大5年間非課税で最大600万円まで可)がありました。
2024年1月から始まる新NISAでは、つみたてNISA(つみたて投資枠と称する)と一般NISA(成長投資枠と称する)の併用が可能になり、年間360万円、生涯合計1,800万円の非課税枠を保有期間の制限が無く利用できるようになります。しかも、使用したNISA枠は売却すると翌年には復活させることができるようになり、より活用しやすくなりました。
新NISAで投信積立てを2024年1月から開始したい場合
2大ネット証券であるSBI証券と楽天証券での新NISAによる投信積立て設定の予約について説明します。両証券会社とも言い回しが異なりますが、期日以外はほぼ同様です。
SBI証券の場合
まずは、SBI証券でのNISAを活用した投信積立ての設定について説明します。SBI証券で①既にNISA口座を開設して投信積立てを実施している場合と②NISA口座で新たに投信積立を設定する又は投信積立て金額等を変更する場合で期限が異なります。
概要は次のとおりです。
- 既につみたてNISAや一般NISAで積立設定しており変更しない場合
- 今のNISAの積立設定は新NISAに引き継がれます。ただし、一定の基準を満たした新NISAの成長投資枠対象ファンドに限ります。
- 新たにNISAで積立設定や設定変更を行う場合
- 2024年1月からの積立設定は、SBI証券サイトから2023年11月18日から受付可能です。
- ただし、三井住友カードで投信を開始・変更する場合は、12月10日までに予約・変更しなければなりません。なお、現行NISAでのつみたてNISAでは約3.3万円/月(40万円/年)が上限でしたが、新NISAでのNISA枠拡大に伴いクレジットカードでの積立て金額は5万円/月が可能になりました。
詳細は次の画をクリックしてご覧ください。
楽天証券の場合
次は楽天証券の場合です。先のSBI証券と期日以外はほぼ同様です。
- 既につみたてNISAや一般NISAで積立設定しており変更しない場合
- 今のNISAの積立設定は12/31時点の設定内容で新NISAへ引き継がれます。ただし、新NISA対象外の銘柄は除外されます。
- 新たにNISAで積立設定や設定変更を行う場合
- 2024年1月からの積立設定は、楽天証券サイトから2023年11月13日~12月28日の間に予約設定ができます。
- ただし、楽天カードや楽天キャッシュで投信を開始・変更する場合は、12月12日までに予約・変更しなければなりません。なお、現行NISAでのつみたてNISAでは約3.3万円/月(40万円/年)が上限でしたが、新NISAでのNISA枠拡大・期限撤廃に伴いクレジットカード(楽天カード)・楽天キャッシュでの積立て金額は合わせて10万円/月(つみたて投資枠120万円/年)が可能になりました。
詳細は次の画をクリックしてご覧ください。
さいごに
SBI証券と楽天証券について2014年から始まる新NISAでの投信積立ての受付開始等について説明しました。
さて投資信託の積み立て設定を行う前に、肝心の積み立てる投資信託の銘柄を選定しなければなりませんので、この際、ご自身の資産配分を見直してはいかがでしょうか。
つまり、全体の資産の中でNISA枠に回せる金額を決め、その後でNISA枠内の配分を決めていきます。
全体の資産としては、預貯金、債券、個別株式、投資信託、ETF、REIT、現物資産(金)、不動産等を整理してその中からNISA枠に回せる金額を算出します。
そしてNISA枠で活用する投資信託の種類としては、国内債券、国際債券、国内株式、国際株式、コモディティ(金等)、そしてETFも一部可能なものがあります。
リタイア後の安全運用のために国際債券の割合と増やしたり、値上がり重視で国際株式を考えたり、地政学リスク不安のために金の投資信託を考えたりと、結構面白いと思います。機会があれば、私の案を紹介したいと思いますが、変更は随時可能ですので、まずは気楽に実行されるのが良いと思います。
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